1995年度 名古屋大学 言語文化部 特定研究
言語文化情報の電子化とインターネット
研究の概要
本研究では、言語文化に関わるテキスト・音声・画像情報の電子化を進めることにより、言語文化研究に画期的な質的転換をもたらすことをめざす。
コンピューターの発達により、テキスト・音声・画像などすべての情報を電子化し、区別なく扱えるようになった。これにより、従来、印刷物で伝えられるものだけが研究対象となってきた言語文化研究においても、研究資料として印刷媒体が伝える情報以外の情報も「直接」研究の資料として扱えるようになり、本来、言語文化研究が研究対象とする言語現象・文化現象そのものに直接分析のメスを入れることができるようになるわけである。
コンピューターの出現によって切り開くすべての情報の電子化・統一化により新しい研究方法の確立・新しい研究分野の開拓が可能になったにも拘わらず、コンピューターとコンピューターネットワークの発達があまりにも急で、かつ、爆発的であるため、多くの人文系の研究者にとってはその全体像をつかむことさえ困難になりかねないという逆説的な状況に陥っている。
そこで、こうしたコンピューターとコンピューターネットワークの発達をふまえて、その言語文化研究に及ぼす影響を正しく見据えた上で、具体的に電子化された言語文化情報を使って言語文化研究を行い、電子化された言語文化情報を用いた研究の特徴・今後の発展に向けての問題点・解決策などを検討し、今後の新しい時代の言語文化研究への基礎を確立しようというのがこのプロジェクトの目的である。
本研究の特色・意義
- 本研究の特色
- 言語文化研究全体にわたる各分野の専門家の有機的協力体制
- 国内初の言語文化研究専門情報のインターネットサーバー専用ワークステーションの設置
- 本研究の学問的意義
- 独自の電子化言語文化情報(日本語話し言葉データ・アメリカ現代詩マルチメディアデータ・文学用語資料)の蓄積と公開による今後の研究基礎資料の提供
- 言語文化研究各分野の専門家による国内初の総合的インターネット資源情報調査
- 電子化言語文化情報を活用した総合的共同研究により言語文化研究に新展開をもたらす
- 本研究の社会的意義
- 電子化資料・調査研究成果のインターネット上での世界的な公開・社会還元
- 言語文化部の担当する外国語教育を通して電子メディア時代を迎える学生に与える影響大
研究組織
- 三谷法雄 (本研究の計画・進行・まとめ)(代表)
- 山田幹郎 (文学資料の電子化)
- 大曽美恵子(日本語資料の電子化)
- 涌井 隆 (英語資料の電子化)
- 吉村正和 (文化研究情報調査)
- 外池俊幸 (言語研究情報調査)
- 長畑明利 (文学研究情報調査)
- 飯野和夫 (地域研究情報調査)
- 大室剛志 (言語学研究への影響分析)
- 滝沢直宏 (外国語教育への影響分析)(委員)
- 田中伸一 (音韻論研究への影響分析)
- 三浦玲一 (文学研究への影響分析)(委員)
- 杉浦正利 (言語文化情報データベース化)(委員)
- 後藤明史 (データベースの構築)
研究報告
本研究の報告書にはWWW版と活字版があります。活字版をご希望の方には、お一人につき一部ずつおわけします。ご希望の方は、郵送先を電子メールか郵便でお知らせ下さい。なお、残部に限りがありますので、お早めにご連絡下さい。
郵便での申込み先:
464-01
名古屋市千種区不老町1
名古屋大学言語文化部国際言語文化研究系
滝沢直宏
sugiura