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2015年度 日言文シラバス
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◇目的・ねらい:◇教科書:
> 近代日本を背負って立った青年達は、それに相応しい気負いと不安をもって明治維新を迎えた筈である。江戸封建時代の軛(くびき)からの解放感と、新しい明治維新時代を築かなければならないという自負が合い混ざって、複雑な心境を生んだのである。しかし、すでに江戸(東京)や、大坂(大阪)という都会が存在しており、都会人と田舎、地方人との格差は生じていたのである。廃藩置県が行われて近代都市が出現し、そこに新たに地方・田舎から流入した青年は、それなりの文化的ショックを受けながらかつ近代化の波に洗われて、戸惑ったり苦悩(懊悩)したりして、ようやくその波に乗り、都会に定着したのである。
そうした青年の悩みを、新しく登場した人物像としての学生、女学生、画学生といった新時代の生き方と重ね合わせて見てみよう。
その際に、夏目漱石の『三四郎』と森鴎外の『青年』は、もっとも参考になる文学作品であろう。その登場人物達に見られる、明治新青年の群像を分析、考察してみることとしよう。
◇授業内容
第一週 青春とは、青年とは。凌霄の志。
第二週 幕末の青春と明治維新後の急激な変化
第三週 「末は博士か大臣か」、立身出世の系譜
第四週 近代化とはなにだったのか
第五週 女学生と画学生
第六週 『三四郎』を読む(1)都会に出る事
第七週 『三四郎』を読む(2)教師と学生
第八週 『三四郎』を読む(3)女学生とは
第九週 『三四郎』を読む(4)恋愛事情、古今東西
第十週 『三四郎』を読む(5)日本の恋愛事情
第十一週 下宿の娘、先生の娘という存在
第十二週 鴎外『舞姫』のモデル
第十三週 小説のモデル、徳冨盧花『不如帰』の真実
第十四週 青春像の変遷
第十五週 まとめ
◇目的・ねらい:◇教科書:
近代日本を背負って立った青年達は、それに相応しい気負いと不安をもって明治維新を迎えた筈である。江戸封建時代の軛(くびき)からの解放感と、新しい明治維新時代を築かなければならないという自負が合い混ざって、複雑な心境を生んだのである。しかし、すでに江戸(東京)や、大坂(大阪)という都会が存在しており、都会人と田舎、地方人との格差は生じていたのである。廃藩置県が行われて近代都市が出現し、そこに新たに地方・田舎から流入した青年は、それなりの文化的ショックを受けながらかつ近代化の波に洗われて、戸惑ったり苦悩(懊悩)したりして、ようやくその波に乗り、都会に定着したのである。
そうした青年の悩みを、新しく登場した人物像としての学生、女学生、画学生といった新時代の生き方と重ね合わせて見てみよう。
その際に、夏目漱石の『三四郎』と森鴎外の『青年』は、もっとも参考になる文学作品であろう。その登場人物達に見られる、明治新青年の群像を分析、考察してみることとしよう。
◇授業内容
第一週 青春とは、青年とは。凌霄の志。
第二週 幕末の青春と明治維新後の急激な変化
第三週 「末は博士か大臣か」、立身出世の系譜
第四週 近代化とはなにだったのか
第五週 女学生と画学生
第六週 『青年』を読む(1)都会に出る事
第七週 『青年』を読む(2)教師と学生
第八週 『青年』を読む(3)女学生とは
第九週 『青年』を読む(4)恋愛事情、古今東西
第十週 『青年』を読む(5)日本の恋愛事情
第十一週 下宿の娘、先生の娘という存在
第十二週 田山花袋『蒲団』のモデル
第十三週 小説のモデル、北村透谷『宿魂鏡』
第十四週 青春像の変遷
第十五週 まとめ 新しい青春像を小説は提供できるのか?
◇授業内容:◇教科書:
<講義目的>
言語文化交流の根底にあるものが何かについて考えます。なぜ、文化の衝突があるのか。文化、宗教、国家の衝突と理解されているものの本質が何かについて考えます。様々なメディアによって流布される情報はたとえ公式見解として教科書に載っているような情報であっても嘘が含まれるのが普通です。したがって、教科書を鵜呑みにせず、ネットから積極的に情報を取り自分の頭で考えることが重要です。グローバル化という現象が毎日メディアを賑わせていますが、その内実を多くの人が正しく理解していません。正しく理解しないで21世紀を生きていくのは困難です。知識のギャップを埋めるのもこの授業の目的の一つです。究極的にはプロパガンダに騙されない「勇気ある知識人」を養成する一助を果たしたいと考えています。
<講義内容>
前半は、皆で言語文化交流について論じた文章を読み、後半では、受講者各自図書館やインターネットを使って世界の言語文化交流の実状について調べ発表してもらいます。世界のどこでもいいですから、どのような言語文化交流が行われているのか、その背景にはどのような政治・社会・経済的な背景があるのか、調べて見てください。
一緒に読みたいと考えている文献は次の通りです。『エコノミック・ヒットマン』(ジョン・パーキンス)、『多文化世界:違いを学び未来への道を探る』 (G.ホフステード等)、『文化のオフサイド/ ノーサイド』張競)、『輸入学問の功罪』(鈴木直)、『日本語が亡びるとき』(水村美苗)。ここで挙げた書籍はすべて全巻読むわけではありません。抜粋して読むものも含まれます。図書館の指定図書になっているものもあります。その他ネット上には情報源が大量にあります。授業でどんどん紹介していきます。
言語文化交流を考える場合、言語文化に内在する要素だけを考察することも出来ますが、そもそも、交流が可能になる背景には、政治・社会・経済的な要因が存在し、その事実に無知であることは出来ません。授業は、教員が一方的に話すのではなく対話形式を取ります。文章の意味や筆者の意図を正しく読むだけではなく、自分の立場を持って批判的に読む習慣をつけます。毎回、文章を読んできて対話に参加する必要があります。
最近のインターネットの浸透と発展は目覚ましく、日本に長期滞在する外国人が、日本の快適で比較的自由なインターネット環境を利用してポド・ビデオキャストの配信を行い世界に向けて発信している例もあります。日本にいても世界を取材することが出来ます。もちろん現地に足を運ばなければ得られない情報は存在しますが、情報を咀嚼する分析力と背景を理解するための幅広い知識の方が重要です。
◇授業内容:◇教科書:
<講義目的>
主として英語(中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語などを扱う場合もある)の詩を日本語に翻訳する作業を通じて、日本語の表現能力を養い、詩についての理解を深めます。詩を翻訳するためには両言語の深い知識が必要です。論文を書くための語学力以上のものが求められます。したがって、詩を翻訳する練習を積むことが論文を書く力を養うことにつながります。さらに、詩を翻訳する作業は文字を移し替えるだけではない創造的な行為です。ゼロから詩を作り出すわけではありませんが、原作者の意識に入り込んで、別の言語で新たに創造し直すので自由度がかなりあります。学問研究では使わない脳の部分が活性化されるかも知れません。
<講義内容>
一回の授業で一編の詩を扱います。誰のどの詩を訳すかはまだ未定ですが、過去に扱った詩人を挙げると、シェイクスピア、デレク・ウォルコット、ケベド、ネルーダ、方文山、北島、徐志摩、海子、ロバート・フロスト、ローラ・クロンク、シェイマス・ヒーニー、ワーズワース、マリアン・ムーア、ヨシフ・ブロツキー、トマス・ハーディ、ビリー・コリンズ、マーガレット・アットウッド、キャロライン・フォーシェ、マヤ・アンジェロウ、テッド・ヒューズ、W.H. オーデン、チャールズ・シミック、ディラン・トマスなどがあります。毎年、作品を入れ替えています。上記以外の言語でも参加者が語句の意味と文の構造を説明出来、他の受講者が辞書を引ける言語である場合問題ありませ ん。毎回の授業でお互いの翻訳を批評し合います。日本語が母語ではないからとか、詩は難しいとか、怖じ気づいてしまう必要はありません。毎回原文を詳細に説明するので自分でも辞書を引いて挑戦してみてください。日本語が母語でないからこそ優れた翻訳が生まれる可能性もあります。
◇目的・ねらい:◇教科書:
第二言語習得 (second language acquisition / SLA) の基礎概念を導入し、この分野でどんなことが問題/争点 (issues) となっているかを理解する。さらに、SLA研究の基本形を導入し、主に、SLAにおける位置づけ(研究背景)、目標言語と母語の対照、研究方法論、第一言語習得研究の観点からSLA研究のロジックを理解する。加えて、特定の目標構造の習得に焦点を当てた具体的な研究例を紹介し、SLA研究のロジックの理解を深める。
◇授業内容:
01. 第二言語習得研究の基礎概念、問題/争点(転移、普遍性、インプット、学習可能性等)
02. 第二言語習得研究の基本形(SLAにおける位置づけ、目標構造の特性、母語の特性、研究方法、第一言語習得研究)
03. 具体的な習得研究例(ノの過剰使用、テンス・アスペクト、授受表現、動詞の自他等)
◇目的・ねらい:◇教科書:
第二言語習得 (second language acquisition / SLA) の研究論文を批評する能力を養う。さらに、自ら研究(実験・調査や文献レビュー)を行うことにより、SLA研究を行う基礎力を養う。
◇授業内容:
1.日本語または英語で書かれたSLA研究論文の講読、発表、ディスカッション。
2.自らの研究の立案と実施、またそれに関する発表とディスカッション。
具体的には、以下の順序で行う:
01. SLA研究論文の講読、発表、ディスカッション1
02. レポートの中間報告(自らの研究の構想発表)
03. SLA研究論文の講読、発表、ディスカッション2
04. レポートの最終報告(自らの研究の成果発表)
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では、高度な日本語教授能力を実践的に養うことを目標とします。
(1)実習準備を通して、学習設計力を高める。
(2)実習を通して、問題解決力・応用力・実践力を高める。
(3)実習の振り返りを通して、自己研鑽力を高める。
◇授業内容:
(1)2015年2月〜3月の3週間[前倒しして授業開始前に]、実習準備、及び、実習を行います。
(2)自らの授業を多角的に検討します。
(3)コースの運営を多角的に検討します。
(4)文法や語彙に関する学習者の質問に応じることを想定した模擬実践をします。
(5)実習報告書を作成します。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では、みなさんに次のことを目標としてもらいます。
(1)さまざまな外国語教授法がどのように日本語教育に取り入れられてきたかを理解する。
(2)さまざまな外国語教授法における文法教育のあり方を理解する。
(3)コミュニケーション教育を実践するための基礎力を養う。
◇授業内容:
(1)外国語教授法と日本語教育の歴史的展開と現状を示します。
(2)日本語教育の課題と日本語教師の専門性について問題を提起した上で、ディスカッションにより理解を深めるとともに、自分の考え方を明確にします。
(3)日本語教育における学習内容・教室活動・教師と学習者の役割の変遷について示した上で、ディスカッションにより理解を深めるとともに、自分の考え方を明確にします。
(4)コミュニケーション教育における文法指導の意義と方法を示した上で、ディスカッションにより理解を深めるとともに、自分の考え方を明確にします。
(5)言語活動と文法・語彙の関係について示し、後期の「日本語教授法概論b」の導入とします。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では、みなさんに次のことを目標としてもらいます。
(1)口頭コミュニケーション能力育成の課題を理解する。
(2)学習者のニーズに合った言語活動中心の授業をデザインする応用力を養う。
(3)言語活動を遂行するために必要な言語要素を特定して、シラバス・デザインをする応用力を養う。
◇授業内容:
(1)口頭コミュニケーション能力養成の課題を提示します。
(2)会話教育の具体的方法を提示します。
(3)ニーズ・レディネス調査の方法とその長所・短所を提示します。
(4)日本語の授業を見学します。
(5)「日本語初級レベルの名古屋大学留学生を対象とした短期集中会話力養成コース」の開講を想定して、次のことに取り組みます。
① これまでの「春季教育実習日本語コース」の課題を提示し、「日本語初級レベルの名古屋大学留学生を対象とした短期集中会話力養成コース」のあり方について考えます。
② 初級・中級総合教科書に提示されている文法項目を概観します。
③ 名古屋大学留学生の言語活動を洗い出します。
④ 「日本語初級レベルの名古屋大学留学生を対象とした短期集中会話力養成コース」での達成目標をcan-doリストの形で明確にします。
⑤ 学習目標達成のための教室活動、学習項目を検討します。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では、みなさんに次のことを目標としてもらいます。
(1)意味論の方法論と基礎的概念を理解する。
(2)認知言語学の立場による意味の研究について理解を深める。
(3)日本語の意味を研究する基礎力を養う。
◇授業内容:
この授業では教科書の第Ⅰ部と第Ⅱ部の内容を扱います。主な内容は以下の通りです。
(1)語彙的単位
(2)語の意味の文脈による可変性
(3)語の範列的関係
(4)語彙階層
(5)語の統合的関係
(6)語彙的意義の記述
(7)意味の拡張
授業は、基本的に教科書の章立てに沿って進めていきます。
(1)教科書を精読します。
(2)教科書の内容について、その概略と要点を示します。
(3)日本語を例にして、練習問題に取り組みます。
(4)参加者間の議論によって理解を深めます。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では、前期に学習したことを自らの研究に応用する力を身につけます。具体的には、みなさんに次のことを目標としてもらいます。
(1)現代日本語の意味分析の研究論文を読み、その研究手法や論文の書き方を学ぶ。
(2)現代日本語の辞書の記述や意味分析の研究論文を批判的に読み、問題を提起する力を養う。
(3)現代日本語を対象として意味を分析する力を養う。
◇授業内容:
(1)現代日本語の語彙・類義語分析・多義語分析について概説します。
(2)現代日本語の辞書の記述を検討します。
(3)現代日本語の意味分析の論文を精読し、全体でその論文についてディスカッションします。
(4)参加者が自らの分析について発表し、全体でその分析についてディスカッションします。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では日本語と他言語とを対照しながら、日本語文法に関する基礎的理解力を身につけ、日本語教師として必要な応用力を養います。そのために次のことを目標とします。
(1)日本語文法の基本概念を理解し、日本語教育へ応用する能力を身につける。
(2)日本語の教育・研究者にとって必要な高度な日本語運用能力や日本語によるプレゼンテーション能力を身につける。
(3)日本語学習者の誤用の原因を的確に「診断」し、処方する能力を身につける。
◇授業内容:
この授業では日本語表現を材料にして、日本語教育に有効な文法教授法について議論し、日本語教育への応用力を養います。演習形式で行うため、授業中の積極的な発言や作業が期待されます。学期の前半は教員主体の授業によって教育文法の基礎的知識を身につけ、中~後半は受講生が自分に興味のあるテーマについて文献収集と分析を行って発表します。発表の際には一方的に自分の調べてきたことを話すのではなく、受講生同士が議論して考えを深め合うようにします。授業は以下のように進めます。(ただし、受講生の興味や関心に応じて臨機応変に変更することがあります。)
(1)初回の授業ではこの授業の進め方についてガイダンスし、担当教員が発表の例を示します。学期の前半は担当教員による日本語の「文の構造」「品詞」「格助詞」「活用」などに関する話題の提供を受けて、受講生同士いくつかのグループに分かれて議論します。
(2)学期の中~後半は受講生が自分に興味のあるテーマについて発表します。発表に際しては、自分の調べてきたことを一方的に紹介するのではなく、演習形式で他の受講生に考えさせるようにします。
(3)授業はすべて日本語で行います。担当者は担当回までに発表するテーマに関する先行研究を読み込み、パワーポイント(PPT)で発表のスライドを作成し、必要に応じて文法性判断テストなどを準備しておきます。授業では、担当者は議論の議長役となり、調べてきたことについて一方的に解説するのではなく、他の受講生に考えさせて活発な討論になるように促す役割を務めます。他の受講生も問題提起をしたり、自分の考えを表明したりして、日本語教育に有効な文法教授法について一緒に考えていきます。
(4)最後に自分の担当したテーマに関して、授業でのディスカッションを通じて得た知見を加筆してレポート(PPT)を提出します。
◇目的・ねらい:◇教科書:
この授業では日本語と他言語とを対照しながら、日本語文法に関する基礎的理解力を身につけ、日本語教師として必要な応用力を養います。そのために次のことを目標とします。
(1)日本語文法の基本概念を理解し、日本語教育へ応用する能力を身につける。
(2)日本語の教育・研究者にとって必要な高度な日本語運用能力や日本語によるプレゼンテーション能力を身につける。
(3)日本語学習者の誤用の原因を的確に「診断」し、処方する能力を身につける。
◇授業内容:
この授業では日本語表現を材料にして、日本語教育に有効な文法教授法について議論し、日本語教育への応用力を養います。演習形式で行うため、授業中の積極的な発言や作業が期待されます。学期の前半は教員主体の授業によって教育文法の基礎的知識を身につけ、中~後半は受講生が自分に興味のあるテーマについて文献収集と分析を行って発表します。発表の際には一方的に自分の調べてきたことを話すのではなく、受講生同士が議論して考えを深め合うようにします。授業は以下のように進めます。(ただし、受講生の興味や関心に応じて臨機応変に変更することがあります。)
(1)初回の授業ではこの授業の進め方についてガイダンスし、担当教員が発表の例を示します。学期の前半は担当教員による日本語の「ボイス」「人称」「テンス」などに関する話題の提供を受けて、受講生同士いくつかのグループに分かれて議論します。
(2)学期の中~後半は受講生が自分に興味のあるテーマについて発表します。発表に際しては、自分の調べてきたことを一方的に紹介するのではなく、演習形式で他の受講生に考えさせるようにします。
(3)授業はすべて日本語で行います。担当者は担当回までに発表するテーマに関する先行研究を読み込み、パワーポイント(PPT)で発表のスライドを作成し、必要に応じて文法性判断テストなどを準備しておきます。授業では、担当者は議論の議長役となり、調べてきたことについて一方的に解説するのではなく、他の受講生に考えさせて活発な討論になるように促す役割を務めます。他の受講生も問題提起をしたり、自分の考えを表明したりして、日本語教育に有効な文法教授法について一緒に考えていきます。
(4)最後に自分の担当したテーマに関して、授業でのディスカッションを通じて得た知見を加筆してレポート(PPT)を提出します。
◇授業内容:◇授業の進度等に関して
<講義目的>
本講義では機能類型論、認知類型論という分野の入門として、受講生のみなさんが以下の(1)~(3)を達成できることを目指します。
(1)日本語の記述・理論言語学的研究、日本語と他言語との対照言語学的研究、日本語の習得・教授法に関する応用言語学的研究を遂行する「基礎力」が身につく。
(2)具体的には、日本語が世界の言語の中でどのような形態・統語的な特徴を持っているかが他言語との比較を通じて正しく理解できる。
(3)言語類型論の方法論と通言語的比較の手法に関する理解が深まる。
(4)言語類型論と、関連する認知・機能言語学の分野の最新の研究の展開に関する理解が深まる。
<授業内容>
(1)言語類型論という分野の全体像・方法論的な特徴・リサーチクエスチョンを最初に示します。
(2)言語類型論という分野の歴史的展開と現状を示します。
(3)言語類型論が日本語の文法研究にどのような洞察を与えてくれるかを述べます。
(4)言語類型論と、隣接研究分野である対照言語学の類似点、相違点を示します。
(5)言語類型論と認知・機能言語学といった関連分野との接点について簡単に触れ、後期の「応用言語学概論b」の導入とします。
◇授業内容:◇授業の進度等に関して
<講義目的>
本講義では認知類型論および機能類型論という分野の入門として、受講生のみなさんが以下の(1)~(3)を達成できることを目指します。
(1)言語類型論と認知言語学、機能言語学の融合的研究分野である「認知類型論」の基本を理解した上で日本語の研究に応用し、応用言語学的研究を遂行する「基礎力」が身につく。
(2)認知類型論の観点から、日本語が世界の言語の中でどのような形態・統語的な特徴を持っているかが他言語との比較を通じて正しく理解できる。
(3)認知類型論の分析手法に関する理解が深まる。
(4)「発想」「コミュニケーション」と言語構造の相互関係、言語間のバリエーションに関する理解が深まる。
<授業内容>
(1)認知類型論という分野の全体像・方法論的な特徴・リサーチクエスチョンを最初に示します。
(2)言語類型論から認知類型論への歴史的展開と現状を示します。
(3)認知類型論が日本語の文法研究にどのような洞察を与えてくれるかを述べます。
(4)認知類型論の主要な成果と展望、関連する諸分野(特に語用論)との関連を述べます。
◇目的・ねらい:◇教科書:
日本語の様々な複合動詞の特質を観察することにより、日本語における語彙と文法の接点、さらには意味論と統語論の接点について探る。
◇授業内容:
授業は一貫して最近の論文を素材とする演習形式で行い、受講者には毎週論文の内容に関連して担当教員が用意する設問に対する解答の提出、発表、およびそれらを踏まえた活発な議論が求められる。これらの作業を通じて、様々な論文を批判的に読みこなす応用力、および先行研究における問題点の発見を出発点として、新しい研究テーマの設定や考察に結び付けていく実践力が養われることとなろう。
今期は語彙概念構造やクオリア構造に基づく複合動詞の意味記述に正面から取り組み、語形成論との関連や他言語との対照研究にまで射程を広げる予定である。
1. 複合動詞の結合条件と分類
2. 複合動詞の自他
3. 語彙概念構造・クオリア構造
4. 前項動詞/後項動詞と接頭辞/接尾辞・補助動詞との異同
5. 後項動詞についての各論
6. アスペクトの規定に関わる後項動詞
7. 他言語との対照研究
◇目的・ねらい:◇教科書:
日本語の連体修飾節構造について、先行研究の系譜を踏まえていかなる問題が存在するかを明らかにし、その分析を通して垣間見える日本語の特質について考察する。
◇授業内容:
授業は一貫して最近の論文を素材とする演習形式で行い、受講者には毎週論文の内容に関連して担当教員が用意する設問に対する解答の提出、発表、およびそれらを踏まえた活発な議論が求められる。これらの作業を通じて、様々な論文を批判的に読みこなす応用力、および先行研究における問題点の発見を出発点として、新しい研究テーマの設定や考察に結び付けていく実践力が養われることとなろう。
今期は日本語の連体修飾節構造について、下記のようなテーマを中心に議論する。
1.連体修飾語と連体修飾節
2.外の関係と内の関係
3.限定的修飾と非限定的修飾
4.連体修飾節の時制解釈
5.連体修飾節の意味論的、表現論的な特質
6. 被修飾名詞の類型化
7. 連体修飾節と連用修飾節との接点
◇目的・ねらい:◇教科書:
言語学(特に認知・機能言語学)の方法論の基礎を、具体的な研究課題を通して学びます。
◇授業内容:
私たちは地点Aから地点Bへと移動する際、歩くこともあれば、走ることもあり、場合によっては這ったり泳いだりすることもあります。こうした「様態情報」の表現法には、言語内・言語間で多様性が見られます。例えば、多くの言語は「歩く」に相当する動詞を持ちますが(例:「走」(中国語)、ketta(韓国語)、walk(英語)、camminare(イタリア語))、日本語では「てくてく」や「ぶらぶら」などの擬態語を用いることもあります。この授業では、このような様態表現の言語内・言語間比較を例に、認知・機能言語学の主要な方法論(内省、コーパス調査、実験、フィールドワーク)を学んでいきます。以下は具体的な検証課題の例です。
1. 各言語はどのような様態表現を持っているのか?
2. 各言語の話者は各様態表現をどのくらい使用するのか?
3. 各言語の話者は様態をどのように知覚しているのか?
4. 様態表現はどのような比喩的用法を持つのか?
5. なぜ1〜4の答えのようになるのか?
また、以下の一般的な能力の向上にも取り組んでいきます。
1. 分かりやすいプレゼンテーションの方法
2. 学会発表応募のための要旨作成法
なお、授業内容は学習進度および受講生の関心により調整していきます。
◇目的・ねらい:◇教科書:
統語と意味の接点に関する代表的な理論的枠組みを比較検討します。
◇授業内容:
似た意味の語は似た統語的振る舞いを見せます。例えば、英語の移動動詞runとjogは、いずれも主語に移動者を取り、斜格語として経路を表すことができます(例:John ran/jogged across the park)。「統語と意味の接点(syntax-semantics interface)」に関する理論は、意味から統語を予測する最適なモデルを築くことを目的としています。この授業では、主に英語と日本語に関する研究例を通して、以下の3つの視点を養います。
1. 個別の事例研究から一般言語学に貢献する
2. 複数の理論的アプローチを批判的に見比べる
3. 理論を通すことで初めて見えるものがあることを知る
取り扱う具体的な枠組みとしては、構文文法、フレーム意味論、語彙意味論、生成語彙論などが含まれます。議論の中心は、動詞の意味に重きを置くか、構文の意味に重きを置くかです。また、前期に続いて、オノマトペ(擬音・擬態語)におけるこれらの理論の実践例も紹介する予定です。なお、受講生の興味に応じて、扱う論文は調整する可能性があります。
毎回の授業後は、砕けた研究相談・ディスカッションの場にしたいと考えていますので、積極的にご活用ください。
◇目的・ねらい:◇教科書:
近年,従来の生成文法に代わる理論として構文文法論が注目されている。本講義では,特にGoldberg(1995)の構文文法論を取り上げ,その主張と具体的方法論を学んだ上で,奥田靖雄の構文理論と比較し,両者の共通点と相違点を探る。文を「構文」として分析する際に重要な概念である,「体系・構造・要素」という概念を理解し,この方法論を用いて実際の動詞文を分析できるようになることを目的とする。
◇授業内容:
具体的なテキストとしては,Goldberg (1995)と奥田靖雄の「を格の連語論」を他動詞構文論として読んでいく。奥田の「を格の連語論」は,従来,格助詞の用法の記述として読まれることはあっても,動詞構文論として理解されることはほとんどなかった。本講義では,これを他動詞構文論として読むことで,他動詞構文のタイプと各構文タイプの相互交渉のあり方(ネットワーク)を理解していく。
なお,「を格の連語論」については,分担者を決め,受講者に内容を紹介してもらう形で進めて行く。
1. Goldberg(1995)の主張と具体的方法論
2. 奥田(1980-81)の主張
3. 奥田(1968-72)の「を格の連語論」(具体的方法論)
3.1 対象への動作(対物的,対人的,対事柄的)
3.2 所有関係
3.3 心理的作用(認識,態度)
4. Goldbergと奥田の共通点と相違点について
5. 知覚動詞構文の分析
◇目的・ねらい:◇教科書:
日本語の文法研究の中で常に高い関心を集めてきた受身文について,研究史を概観し,日本語の受身文の特徴について理解し,問題の所在を探る。さらに,ジャンルの異なるテクストから受身文を抽出し,それぞれのテクストにどのような受身構文タイプが現れるかを分析することで,テクストジャンル(文体)と文タイプとの関係を考える。
◇授業内容:
日本語の受身文については膨大な研究の蓄積があるが,まずはその中の2つの大きな流れを捉える。授業では,三上章,鈴木重幸,久野暲,山田孝雄,松下大三郎,黒田茂幸,益岡隆志,金水敏の一連の研究を主に扱うが,これは分担を決めて,受講者に簡単に内容を紹介してもらう形で進める。ここでは,日本語の受身文について,どのようなことが議論されてきたか,またどのような問題が残されているかを明らかにしていく。その上で,明治期に翻訳の影響を受ける以前の日本語の受身文がどのような特徴を持っていたかを講義する。
以上を理解した上で,実際のコーパスから受身文の用例を抽出し,分析してもらう。テクストのジャンル別にデータを分析し,受講者に発表してもらう形で進められればと考えている。
1. 日本語の受身文研究史
(三上章,鈴木重幸,久野暲らvs.山田孝雄,松下大三郎,黒田茂幸,益岡隆志,金水敏ら)
2. 近世以前の日本語の受身文について
3. テクストジャンル別,受身文データの分析
3.1 テクストから用例を抽出し,分類する方法について
3.2 小説の会話文テクスト
3.3 小説の地の文テクスト
3.4 新聞の報道文テクスト
3.5 論説文テクスト
4. テクストジャンル(文体)と文タイプについて
◇講義目的:◇教科書:
言語研究・言語教育研究で必要となる統計的手法の基礎を習得する。各種の統計的手法がどの様な原理に基づいて成立しているかを理解する。講義は、数学的な知識を前提としない形式で行う。統計処理には、統計解析ソフト「R」を主として使用し、表計算ソフトやオンライン・ツールを適宜利用する。言語研究・言語教育研究で実際に問題になりそうな擬似データを統計的に分析し、結果を解釈するなどの演習を通して、実践的な統計分析技術を身に付ける。
◇授業内容:
1. 平均・分散、標準偏差
2. 統計図表
3. 相関分析
4. t検定
5. 分散分析
6. 多元配置分散分析
7. ノンパラメトリック検定
8. 回帰分析
9. 判別分析
10. 主成分分析
11. 因子分析
12. 効果量
13. テストの信頼性と妥当性
◇目的・ねらい:◇教科書:
文学作品は文学的伝統の中で作られていくものであることを「女生徒」(1939)や『乙女の港』(1937-38)という具体例を通して理解することを目的とする。この授業は文学作品を理解できる基礎的な力を涵養するものである。どちらの作品も女学生が書いたものを元にして男性作家が作品にしたものである。「女として語ること」と「女が語ること」との間に違いはあるのだろうか。フェルマンの考えを援用しながら考えていきたいので、最初にバルザックの「アデュー」(1830)と「金色の眼の少女」(1835)という短編をフェルマンの『女が読むとき女が書くとき』を参考にしながら読んでからその二つの作品を読み比較することとする。
日本の二つの作品を「私についての物語」を語るときにおきる「私」との間におきるずれに注目すると同時に全能的な視点から女性が語られる時に用いられる女言葉にも注目しながら「女が語る」ことができるのかを実際に作品を読みながら考えていきたい。最終的には日本における「女語り」の伝統を理解できるようにする。実際の作品の分析を通して、文学作品が文学的伝統の中で作られていくものであることを理解できるようにすることが卑近な目標である。
◇授業内容:
フェルマンの『女が読むとき女が書くとき』を参考にしながらバルザックの「アデュー」(東京創元社版『バルザック全集』第22巻所収)と「金色の眼の少女」(『十三人組物語』所収)という短編を読んで「女として語ること」ができるのか考えた上で、太宰治の「女生徒」(1939)や川端康成の『乙女の港』(1937-38)を読んでいく。ただし受講者の人数等によって講義内容や講義方法を変える可能性もある。
1.オリエンテーション
2.バルザックの「アデュー」を読む
3.同上
4.バルザックの「金色の眼の少女」を読む
5.同上
6.同上
7.フェルマンの『女が読むとき女が書くとき』
8.太宰治の「女生徒」を読む
9.同上
10.同上
11.川端康成の『乙女の港』を読む
12.同上
13.同上
14.「女語り」の伝統について
15.討論
◇授業の目的:◇教科書:
古代日本の文字表記、政治制度、文芸表象などの諸事象から、古代日本と外来文化の関係を探求する。主に古代日本と古代中国の文化的交渉の諸問題を取り扱うが、単に両国の文化の相違点を洗い出すのみならず、文化要素の流動、衝突、融合の過程を観察する方法を学ぶ。
◇授業の目標(ねらい):
作品の背後にある社会状況、異文化との交流に注意しながら、テキストを正確に読解し、そこから問題を発見する能力を養う。参加者は一つのトピックに関する先行研究を事前に読み、その方法や発想を学びながら、自分の見解を提示できる力を身に付ける。古代日本の文化的特徴を理解するために不可欠な原典読解力と問題発見力、そして問題を解決する応用力を培うのがこの授業の目標である。
◇授業内容:
今年度(aとb)では、日本最初の仏教説話集である『日本霊異記』を取り上げる。平安時代初期に書かれたこの作品は漢文体で記されており、古代日本と外来文化の交渉を知る上で重要な史料となっている。漢籍や仏典の援用が多い一方で、当時の社会の状況をリアルに伝えているのが霊異記の魅力である。この作品には、様々な家族、親族関係が描かれている。aでは、霊異記に描かれている親子関係を中心に考える。授業の方式としては、講師によるレクチャー、受講者による発表、参加者全員による討論を適宜組み合わせる。前半の講師によるレクチャーでは、テキストを読みながら、霊異記における孝と不孝について考える。後半では、受講者がテキストを読み、自ら的確な問題を設定し、それにふさわしい資料を収集し、議論を組み立て、発表する。資料調査、発表と議論を通じて、比較研究の方法を身につける。『日本霊異記』のテキストは、注釈、現代語訳のあるものを使用する。
1 イントロダクション:(1)
2 上巻15(2)
3 上巻30(3)(4)
4 上巻23(5)
5 中巻3(6)
6 全員による討論:霊異記における孝と不孝(7)
7 受講者発表(8)~(13)
8 全員による討論(14)
9 前期総括(15)
◇授業の目的:◇教科書:
古代日本の文字表記、政治制度、文芸表象などの諸事象から、古代日本と外来文化の関係を探求する。主に古代日本と古代中国の文化的交渉の諸問題を取り扱うが、単に両国の文化の相違点を洗い出すのみならず、文化要素の流動、衝突、融合の過程を観察する方法を学ぶ。
◇授業の目標(ねらい):
作品の背後にある社会状況、異文化との交流に注意しながら、テキストを正確に読解し、そこから問題を発見する能力を養う。参加者は一つのトピックに関する先行研究を事前に読み、その方法や発想を学びながら、自分の見解を提示できる力を身に付ける。古代日本の文化的特徴を理解するために不可欠な原典読解力と問題発見力、そして問題を解決する応用力を培うのがこの授業の目標である。
◇授業内容:
今年度(aとb)では、日本最初の仏教説話集である『日本霊異記』を取り上げる。平安時代初期に書かれたこの作品は漢文体で記されており、古代日本と外来文化の交渉を知る上で重要な史料となっている。漢籍や仏典の援用が多い一方で、当時の社会の状況をリアルに伝えているのが霊異記の魅力である。この作品には、様々な家族、親族関係が描かれている。bでは、霊異記に描かれている夫婦関係を中心に考える。授業の方式としては、講師によるレクチャー、受講者による発表、参加者全員による討論を適宜組み合わせる。前半の講師によるレクチャーでは、テキストを読みながら、夫婦による合同経営のあり方について考える。後半では、受講者がテキストを読み、自ら的確な問題を設定し、それにふさわしい資料を収集し、議論を組み立て、発表する。資料調査、発表と議論を通じて、比較研究の方法を身につける。『日本霊異記』のテキストは、注釈、現代語訳のあるものを使用する。
1 イントロダクション:(1)
2 上巻2(2)
3 中巻16(3)(4)
4 下巻26(5)(6)
5 全員による討論:霊異記における「家長」「家室」(7)
6 受講者発表(8)~(13)
7 全体討論会(14)
8 後期総括 (15)
◇目的・ねらい:◇教科書:
宗教人類学のシャーマニズム研究の視点から、日韓の巫俗文化を比較する。特に、神霊とのコミュニケーションの方法や神意を伝達する宗教的職能者の社会的な位相の違いに注目する。この授業を通して、異文化を理解する柔軟な感性と複眼的な思考を養うことを目的とする。
◇授業内容:
1.シャーマニズムと巫俗:用語の整理
2.シャーマニズム研究の歴史:エリアーデの学説をめぐって
3.日本の巫俗文化:祭りと「神がかり」
4.韓国の巫俗文化:ムーダンとその儀礼(クッ)
5.日本人研究者による韓国のシャーマニズム研究
6.写真家・安世鴻氏の講演(予定)
◇目的・ねらい:◇教科書:
日本で生まれ育った人たちの目に奇異なものとして映る韓国(朝鮮)の社会や文化の諸局面を取りあげ、それらを通して、日本列島と朝鮮半島の文化交流の歴史を読み取る。この授業を通して、異文化を理解する柔軟な感性と複眼的な視点を身につける。
◇授業内容:
鄭大均によれば、戦後の日本人の韓国・朝鮮に対する関心は、(1)無関心・避関心の時期(1945〜64)、(2)政治関心の時期(前半:1965〜72、後半:1973〜83)、(3)文化的関心の時期(1983〜現在)の三つの時期に分けられるという(鄭大均『韓国のイメージ』20頁)。三つ目の「文化的関心」は、その後、2000年代に入り韓流という形で大きく広がるとともに、その反作用として「嫌韓」や「反韓」を生み、またいわゆる北朝鮮バッシングも強くなる一方である。この授業では、その間の変化を時系列的に読み進め、必要に応じて映像資料も視聴していく。
1.オリエンテーション
2.戦後日本における在日朝鮮人社会の形成
3.映画「キューポラのある町」(1962)の時代
4.司馬遼太郎『街道をゆく2 韓のくに紀行』(1972)
5.1970年代から80年代にかけての韓国社会の変化
6.関川夏央『ソウルの練習問題』(1984)
7.黒田勝弘『韓国人の発想・コリアンパワーの表と裏』(1986)
8.ドキュメンタリー「韓国が見えてきた」(1988)
9.鷺沢萌『ケナリも花、サクラも花』(1994)
10.在日コリアンの韓国体験
11.鄭大均『在日韓国人の終焉』(2001)
12.山野車輪『嫌韓流』(2005)
13.桜井誠『反日韓国人撃退マニュアル』(2009)
14.安田浩一・朴順梨『韓国のホンネ』(2013)
15.まとめ
◇目的・ねらい:◇教科書:
『月林草』は『国書総目録』では仮名草子に分類される作品であり、梅と竹との争いを主題とした論争物の一つである。しかしながら、前年度のテーマであった『六条葵上物語』と同様に、六条豆腐、夕顔、蕨など精進料理に使われる様々な食物も擬人化され、境遇を嘆く物語が挿入されている。また、この物語には「月と花の戦い」を描く『花鳥風月の物語』がかなり引用されてもいる。さらに、この作品には他の「異類物」にみられるように、「草木国土悉皆成仏」思想が随所に記される。そこで、「草や木も仏」とする思想や謡曲などの影響、同時代の料理書や本草学との関連、引用される『花鳥風月の物語』などの比較・検討を行う。このような分析から導き出された結果や受講生との討論から、室町後期から江戸初期に制作された物語の豊かな創造性を明らかにすることが授業の最終目的となる。
◇授業内容:
この作品は、「異類物」をテーマとする御伽草子、謡曲・狂言、絵巻、仮名草子などと比較すると、多少異なった様相を持っている。この点を踏まえ、『東勝寺鼠物語』や前年度の『六条葵上物語』、さらに、食を扱う室町や江戸初期の物語全般を通し、室町から江戸時代への歴史的変化や都市化に至る環境変化に伴う人々の植物観、思想の変容がどのように起こっていったか、また物語がどのような思想から構想されたかを考察する。そこで、
1.物語のモチーフの分類作業
2.物語創作の歴史的背景
3.記される食材の社会的価値観
4.同時代の擬人化された物語との比較
5.思想変容の考察
などに区分し、この物語の成立や近世に与えた影響などを探る。また、授業の中で、各自が興味を持つテーマにより発表を行う。
◇目的・ねらい:◇教科書:
『十二類絵巻』は、薬師如来の眷属である十二種類の獣と狸が率いる軍団とが合戦する「異類物」である。この物語を分析した齋藤真麻理氏著『異類の歌合』を詳細に読み、これらの動物がどのような位置にいたかを歴史背景に基づき考察する。特に、「異類物」とは何を意味するのかを、中世の様々な文献から探り、文学研究における歴史研究の重要性を問いたいと考える。
◇授業内容:
『異類の歌合』を読み、「異類」とは何かを考察する。また、十二支の動物とそれに属さない動物の分類や各種動物たちの生態および叙述される故事や擬人化された名前の由来を具体的に検討する。さらに、「異類」としての「狸」や「狐」、「鳶」などの描かれ方から、彼らの文学上での位置を時代順に検討し、我々が通常言い習わしている「異類」とは、何であったのかを明らかにする。その上で、中世思想、さらに近世に至る「異類物」への影響を歴史的、文学史的に考察する。
1.『異類の歌合』
2.物語において擬人化される動物
3.「異類」についての歴史的定義(『今昔物語集』、『沙石集』、『和漢朗詠集』など)
4.「絵ものがたり」はどのような思想を表象しているか
などの分析を授業中に行いながら、『十二類絵巻』において擬人化される動物が表す象徴性を考察する。なお、授業の中では、最初に全体の流れを説明した上で、『異類の歌合』をテーマごとに分類し、各自が興味を持つテーマにより発表を行うことから始める。
◇目的・ねらい:◇教科書:
かつて美学の一領域において使用された「比較芸術」という表現は、現在では文化や分野を超える新たな領域研究の場として使用されている。しかしながら、多くの研究は、西洋美術との関係の中で生まれた近代日本美術やジャポニスム研究がその中心となっている。 そこで、東アジアにおける文人画や写生などの伝統を踏まえた、江戸時代における画の伝統を学ぶことにより、そのような文化の越境を考察する前段階としての日本の画の独自性を考察する。そして、文化を越境する比較芸術研究の基礎を学ぶことを目的とする。今学期の授業は、前年度後期からの継続で、江戸時代における「描かれる生物」にその中心を置き、室町時代から続く「絵ものがたり」や「宗教画」の影響、さらに江戸時代後期における「狂歌」と融合したこの時代の新たな絵画創造に着目する。
◇授業内容:
生物を描く江戸の作品から、先ず描かれた「不思議な動物達」を取り上げ、このような動物が描かれた経緯を歴史的に分析する。また、比較日本文化学特論で題材とする「異類」とは何かを江戸時代を中心に考察する。そして、
1.象、駱駝、ヒクイドリの描かれ方
2.異国趣味
3.河童、人魚の描かれる系譜
4.見世物としての動物
5.博物学、物産学の発展と写実的な生物描写の関係性
6.浮世絵に描かれる動物描写の技法
などに区分し、江戸絵画後期の表現技法、歴史分析などを行う。なお、前年度後期に受講しなかった学生には、全体的な流れの説明を、随時行いながら、授業を進める予定である。
◇目的・ねらい:◇教科書:
かつて、美学の一領域においてのみ使用された「比較芸術」という表現は、現在では文化や分野を超える新たな領域研究の場として使用されている。この授業では、そのような文化の越境を考察する前段階として、日本で独自に発展し、洗練された表現を持つに至った絵巻から、ストーリーをどのように印象深く読み手に伝えるか、さらに臨場感や演出法がどのような技術によって表現されているかを学ぶことで、文化を越境する比較芸術研究の基礎を学ぶ。また、これらの絵巻から発展した明治時代における「絵入り昔話」にも着目し、絵巻の手法が「絵入り昔話」のなかにどのように利用されているかも検討する。かつて、美学の一領域においてのみ使用された「比較芸術」という表現は、現在では文化や分野を超える新たな領域研究の場として使用されている。この授業では、そのような文化の越境を考察する前段階として、日本で独自に発展し、洗練された表現を持つに至った絵巻から、ストーリーをどのように印象深く読み手に伝えるか、さらに臨場感や演出法がどのような技術によって表現されているかを学ぶことで、文化を越境する比較芸術研究の基礎を学ぶ。また、これらの絵巻から発展した明治時代における「絵入り昔話」にも着目し、絵巻の手法が「絵入り昔話」のなかにどのように利用されているかも検討する。かつて、美学の一領域においてのみ使用された「比較芸術」という表現は、現在では文化や分野を超える新たな領域研究の場として使用されている。この授業では、そのような文化の越境を考察する前段階として、日本で独自に発展し、洗練された表現を持つに至った絵巻から、ストーリーをどのように印象深く読み手に伝えるか、さらに臨場感や演出法がどのような技術によって表現されているかを学ぶことで、文化を越境する比較芸術研究の基礎を学ぶ。また、これらの絵巻から発展した明治時代における「絵入り昔話」にも着目し、絵巻の手法が「絵入り昔話」のなかにどのように利用されているかも検討する。
◇授業内容:
「絵巻」あるいは「絵巻物」は、横長の巻物に描かれる画とそれに対応する詞書からなる絵画作品である。これらの作品は、「物語絵巻」、「説話絵巻」、「合戦絵巻」、「縁起絵巻」、「経典絵巻」、「伝記絵巻」などに分類できる。授業では、これらの絵巻の代表的な作品を見ながら、鑑賞法、時間と空間展開、歴史資料としての価値などの解説を行う。また、中央図書館貴重室で、実際に絵巻を見る時間を設ける。そして、
1.心理表現に関する技法
2.俯瞰描写
3.反復描写
4.異時同図法
5.音声の表現法
6.画中詞の表現法
などに区分し、絵巻全般の技法や遠近法、さらに歴史的に変化する表現技法、近世、近代絵画、絵ものがたりに与えた影響などを探る。特に今年度は、『図説、日本の昔話』(河出書房新社)を使用し、絵巻や「絵ものがたり」の影響を具体的に指摘する。
◇目的・ねらい:◇教科書:
まず、認知言語学の枠組みで現代日本語(特に意味と文法に関わること)を分析するための基礎力を身に付けることを目指す。特に、取り上げるのは、「カテゴリー化とプロタイプ」「捉え方」「メタファー/メトニミー」「主体化」「フレーム」「百科事典的意味」などである。さらに、この種の考え方を基盤として、現代日本語の類義表現・多義語などを分析するための応用力の習得を目指す。以上、この授業の最終的な目標(ねらい)は、認知言語学に基づく現代日本語の研究のための基礎力と応用力を身に付けることである。
◇授業内容:
1)導入
2)認知言語学の考え方(1):基本的な認知能力
3)認知言語学の考え方(2):経験の重視
4)カテゴリー化とプロトタイプ
5)同じ物事に対する異なる捉え方。
6)メタファー
7)メトニミー
8)主体化
9)経験基盤主義:身体性
10)意味と認知領域
11)イメージスキーマ
12)フレーム
13)百科事典的意味
14)使用依拠モデル
15)認知言語学の位置づけ
(上記の内容は、教科書に対応)
なお、教科書の内容の理解をスタートラインとし、各項目に関連するより専門的な文献を読む。さらに、ディスカッションを行う。
◇目的・ねらい:◇教科書:
昨年に引き続き、現代日本語の重要な研究対象の1つである「多義語」を取り上げ、分析できるようになることを目指す。前期の授業で身に付けた認知言語学の基礎力を踏まえた応用編と位置付けられる。具体的には、まず、認知言語学の応用力の1つとして、多義語分析の方法について学ぶ。今年度は特に、多義語の連続性(連続体としての多義語)、多義語の複数の意味の認定、多義語分析のモデルなどについて学ぶ。そのうえで、現代日本語の具体的な語の分析に取り組み、実践力を身に付ける。以上、この授業の最終的な目標(ねらい)は、認知言語学に基づく多義語分析の応用力と実践力を身に付けることである。
◇授業内容:
1)導入
2)多義語とは/多義語の位置付け/多義語分析の課題
3)多義語の連続性:単義語に近い多義語・同音異義語に近い多義語
4)多義語の複数の意味の認定方法
5)多義語分析のモデル(1)
6)多義語分析のモデル(2)
7)受講者による前期提出のレポートに基づく発表と議論(1)
8)受講者による前期提出のレポートに基づく発表と議論(2)
9)受講者による前期提出のレポートに基づく発表と議論(3)
10)受講者による前期提出のレポートに基づく発表と議論(4)
11)受講者による多義語分析の発表と議論(1)
12)受講者による多義語分析の発表と議論(2)
13)受講者による多義語分析の発表と議論(3)
14)受講者による多義語分析の発表と議論(4)
15)受講者による多義語分析の発表と議論(5)
◇目的・ねらい:◇教科書:
様々な言語を母語とする日本語学習者の音声上の特徴が分析できるようになるための音声学的知識と運用力の養成を目的とする。前期は、単音レベルを音声学的に考察した上で、いろいろな言語を母語とする日本語学習者の音声上の問題点が分析でき、国際音声字母による表記ができる力を養成する。
◇授業内容:
1-2. 総論
3. 音声教育の必要性
4-11. 分節的特徴
1)破裂音 2)破擦音 3)摩擦音 4)接近音 5)鼻音 6)ふるえ音 7)弾音 8)その他の調音
12. 音声表記について
13-15. 学習者の問題点について
◇目的・ねらい:◇教科書:
様々な言語を母語とする日本語学習者の音声上の特徴が分析できるようになるための音声学的知識と運用力の養成を目的とする。後期は、韻律レベルに関わる様々な現象を考察し、「高さ、長さ、大きさ、音質」のコントロールが日本語学習者の音声にどのような影響を与えているのかを、実例をもとに分析し、音声教育の可能性について議論する。その上で、日本語学習者の韻律レベル上の特徴を分析できる力と音声教育のカリキュラムデザインができる力を養成する。
◇授業内容:
1-2. 総論
3. 音節
4-5. リズム
6-7. アクセント
8-9. イントネーション
10-11. プロミネンス,ポーズ,その他
12-15. 韻律教育について
◇授業内容:◇教科書:
<講義目的>
本講義では、現代日本語の文法にかかわるトピックを取りあげ、具体例をあげながら分析・考察する。特に機能語(助詞)とモダリティ表現を中心に詳しく論じる。また、各種テキストや文法解説書などの記述を踏まえ、より適切な文法記述を提案し、文法教育への効果的な応用、実用的な文法指導の方法を探る。
<講義内容>
1)~4)
・助詞(相当句)について
・「は」と「が」の問題
5)~8)
・「場所を・場所に・場所から」
・「人と・人と一緒に/人と・人に」
・「ごろ・ぐらい・ほど」
・「だけ・しか・ばかり」等
9)~11)
モダリティ表現
・「~と思う・~つもりだ・~予定だ」
・「~しなければならない・~べきだ・~ざるを得ない・~ずにはいられない」
・「~そうだ・~と言っていた・~って」等
12)~15)
・クラス発表/討論会
◇授業内容:◇教科書:
<講義目的>
本講義では、現代日本語の文法にかかわるトピックを取りあげ、具体例をあげながら分析・考察する。特にテンス・アスペクトとヴォイスを中心に詳しく論じる。また、各種テキストや文法解説書などの記述を踏まえ、より適切な文法記述を提案し、文法教育への効果的な応用、実用的な文法指導の方法を探る。
<講義内容>
1)~4)
・テンスについて
・アスペクトについて
5)~8)
主なテンス・アスペクト表現
・「ておく・てみる・てしまう」
・「ている・し続ける・しつつある」
・「てから・あと(で)・まえ(に)・とき」
・「しはじめる・しかける・しだす」「ところだ・ばかりだ」等
9)~11)
日本語教育のための文法
・受身表現の問題
・使役/使役受身表現の問題
12)~15)
・クラス発表/討論会
◇目的・ねらい:◇参考文献:
読解能力の育成を目的とした教室場面において、学習者はどのように理解を構築しているのか、その課題遂行過程でどのような要因が理解を促進したり阻害したりするのか、協働で活動を行うことは理解構築にどのような影響を与えるのかについて先行研究に基づき検討する。さらに教室場面において収集された資料、調査を実施して収集した資料を分析し、その結果を記述する方法を身につける。
◇授業内容:
1. オリエンテーション(読解課題を体験する)
2. 読解過程とその課題遂行に影響を与える諸要因
3. 実践研究とは
4. 実践研究事例の検証
5. 質的分析の手法
6. 教室場面における課題遂行過程の質的分析
7. 分析結果の共有と検討
8. 記述の方法
◇目的・ねらい:◇参考文献:
自律学習能力の育成を目的とした教室場面において、学習者はどのようなメタ認知知識を利用してメタ認知活動を行っているのか、相互評価等の協働作業はメタ認知能力の向上どう影響するのかについて先行研究に基づき検討する。さらに教室場面において収集された資料、調査を実施して収集した資料を分析し、その結果を記述する方法を身につける。
◇授業内容:
1. オリエンテーション(協働作業を体験する)
2. 自律学習能力・学習者オートノミーとは
3. メタ認知とは
4. 実践研究事例の検証
5. 質的分析の手法
6. 教室場面における協働作業の質的分析
7. 分析結果の共有と検討
8. 記述の方法
◇講義目的:◇教科書:
現存のコンピュータ支援日本語学習教材を分析及び実践の計画を立てることによりコンピュータ教材の本質を知り、教材の動画の企画、撮影、編集を通してマルチメディア教材開発の能力を得ることが出来る。
◇授業内容:
1.授業の説明
2.CALL教材の評価1
3.CALL教材の評価2
4.CALL教材を基にした教案作り
5.動画の内容についてディスカッション
6.動画のスクリプトの作成1
7.動画のスクリプトの作成2
8.動画の絵コンテの作成
9.動画の絵コンテの作成、撮影の準備
10.撮影
11.編集1
12.編集2
13.編集3
14.編集4
15.発表と評価
◇講義目的:◇教科書:
WWWとパワーポイント及びソフトウエアを利用した教材作成の方法を学び、その知識を駆使してコンピュータ支援日本語学習教材の開発を行う。どのような場合にどのような媒体をどのように利用すれば効果的な教材を開発することができるかという能力を得ることが出来る。
◇授業内容:
1.WWWによる教材作成1
2.WWWによる教材作成2
3.WWWによる教材作成3
4.WWWによる教材作成4
5.WWWによる教材作成 発表と評価
6.パワーポイントによる教材作成1
7.パワーポイントによる教材作成2
8.マルチメディア教材作成(音声)
9.パワーポイントによる教材作成3
10.パワーポイントによる教材作成4
11.パワーポイントによる教材作成 発表と評価
12.プロジェクト1
13.プロジェクト2
14.プロジェクト3
15.プロジェクト発表
◇目的・ねらい:◇教科書:
教育工学的な見方・考え方を日本語教育に取り入れるための科目である。日本語教師が授業の中で主体的に各種教育用情報メディア(以下、教育メディア)を活用するための基礎的な知識や技術を学ぶ。
◇授業内容:
授業の前半で講義形式による教育工学の最新の理論を紹介し、後半でその理論を活かした教育メディアの活用演習を行う。日本語教育工学aでは特に、教育工学の歴史をたどりながら、最近の日本語教育でよく活用されている基本的な教育メディアの使い方を考える。以下の内容について、左側が取り上げる教育工学の理論、右側がそれに関連する教育メディアの活用演習である。なお、以下の予定は、受講者のスキルや要望に応じて変更する可能性がある(授業時に適宜相談・案内する)。
01. オリエンテーション(教育工学とは何か)
02. 情報メディアの特性と批判的思考 (1) - インターネットによる教材の収集
03. 情報メディアの特性と批判的思考 (2) - インターネットによる教材の収集
04. 情報メディアの特性と批判的思考 (3) - インターネットによる教材の収集
05. 行動主義と認知主義による学習理論 (1) - e-ラーニングシステム(CMS)を用いたチュートリアルの作成
06. 行動主義と認知主義による学習理論 (2) - e-ラーニングシステムを用いたチュートリアルの作成
07. 行動主義と認知主義による学習理論 (3) - e-ラーニングシステムを用いたチュートリアルの作成
08. 行動主義と認知主義による学習理論 (4) - e-ラーニングシステムを用いたチュートリアルの作成
09. 社会構成主義の理論と状況的学習 (1) - ソーシャルメディア(SNS)を通じた議論
10. 社会構成主義の理論と状況的学習 (2) - ソーシャルメディアを通じた議論
11. 社会構成主義の理論と状況的学習 (3) - ソーシャルメディアを通じた議論
12. 存在感(social presence)の理論と動機づけ (1) - e-ラーニング(オンラインコース)のデザイン
13. 存在感の理論と動機づけ (2) - e-ラーニングのデザイン
14. 存在感の理論と動機づけ (3) - e-ラーニングのデザイン
15. 試験
◇目的・ねらい:◇教科書:
教育工学的な見方・考え方を日本語教育に取り入れるための科目である。日本語教師が授業の中で主体的に各種教育用情報メディア(以下、教育メディア)を活用するための最新の知識や技術を知ると共に、それらを自身の実践に応用する方法を考える。
◇授業内容:
授業の前半で講義形式による教育工学の最新の理論を紹介し、後半でその理論を活かした教育メディアの活用演習を行う。日本語教育工学bでは特に、最新の教育メディアである電子黒板、最新の教材作成ツールであるAdobe Flash、最新の理論であるデザインベースの研究方法論を取り上げ、日本語教育におけるそれらの活用を考える。以下の各回の内容について、左側が取り上げる教育工学の理論、右側がそれに関連する教育メディアの活用演習である。なお、取り上げる理論や教育メディアについては、最近の教育工学研究の動向、受講者のスキルや要望に応じて変更する可能性がある(授業時に適宜相談・案内する)。
01. オリエンテーション(復習等)
02. 視聴覚メディアの効果 (1) - 電子黒板を用いた模擬授業
03. 視聴覚メディアの効果 (2) - 電子黒板を用いた模擬授業
04. 視聴覚メディアの効果 (3) - 電子黒板を用いた模擬授業
05. 視聴覚メディアの効果 (4) - 電子黒板を用いた模擬授業
06. マルチメディアの効果 (1) - Adobe Flashを用いた教材の作成
07. マルチメディアの効果 (2) - Adobe Flashを用いた教材の作成
08. マルチメディアの効果 (3) - Adobe Flashを用いた教材の作成
09. オブジェクト指向の教材開発 (1) - Adobe Flashを用いた教材の作成
10. オブジェクト指向の教材開発 (2) - Adobe Flashを用いた教材の作成
11. オブジェクト指向の教材開発 (3) - Adobe Flashを用いた教材の作成
12. デザインベースの研究方法論(design-based research) (1) - 動画分析ソフトを用いた授業の分析
13. デザインベースの研究方法論 (2) - 動画分析ソフトを用いた授業の分析
14. デザインベースの研究方法論 (3) - 動画分析ソフトを用いた授業の分析
15. 試験(成果発表会)
◇目的・ねらい:◇教科書:
談話分析の論点を概観しながら、この分野における基礎的な知識と考え方を身に付ける。また、実際の研究論文を読むことで、談話分析の具体的な研究手法に対する理解を深める。
◇授業内容:
1.談話分析の対象・目的
2.談話分析と言語形式
3.談話分析と韻律
4.談話分析と談話構造
5.談話分析と言語行動
6.談話分析と会話管理
7.談話分析と参与者
8.制度的場面の分析
9.対照研究としての分析
10.接触場面の分析
11.非母語話者の言語行動の分析
12.書き言葉の分析
◇目的・ねらい◇教科書:
談話データを収集・文字化し、それを分析するプロセスを通して、談話分析の実践的能力を身に付ける。また、その分析を基にして、日本語教育の現場において使用可能な、談話の習得を意図した教材を作成する技術を体得する。
◇授業内容:
1.「語り」分析の関連文献講読
2.データ収集計画の立案
3.データの整理と保管
4.研究テーマの設定と討論
5.研究成果の発表と討論
6.談話習得を意図した教材のデザイン
7.サンプル教材の作成
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