教室外活動
1、4年生授業見学
4年生の授業を見学させていただく。授業内容は日本語会話で「同時通訳」だった。クラスの人数は8人で、先生を囲むように机列を円にして授業を行っていた。私達がいるので良い機会だということで、学生達に私達の自己紹介を韓国語に同時通訳させた。
2,3年生を対象に実習をする私達にとって、他の学年の授業を見学できることは貴重な体験だった。さらに、韓国での日本語教育の現場に触れることができ、とても良かった。
2、夜のお酒
夜は学生に「お酒を飲みに行きましょう」とよく誘われた。中でも、「トンドン酒」を飲みに行ったときは、全員で16人集まった。「トンドン酒」はにごり酒で、年輩の方が好んで飲む酒だということであった。白く濁ったその酒は、最初口に含むと酸っぱいが、喉ごしはさわやかでとても飲みやすい酒だった。ボール型の茶碗を一杯にしたトンドン酒を大きな蓮華ですくって、小さなボール型の茶碗に注ぐ。酒の肴は、キュウリやシシトウ、白菜などの野菜を味噌で食べるというものだった。
強制的に飲まされることはなく、自分のペースでゆっくり飲むことができた。男子学生とは軍隊での話や将来のことを、女子学生とは恋人の話をすることが多かった。
実習生4人という数は丁度良い人数だった。一人だと少人数の学生としか話をすることができなかっただろう。4人だったため、多くの学生が4人の誰かと話をすることができたと思う。
先生方にも、夕食をご馳走になった。大学の近くにあるおいしいと評判の店に行った。評判通り、とてもおいしい焼き肉を食べることができた。先生は私たちのために出来立ての「マッコルリ酒」を準備してくださっていた。この酒もにごり酒で、甘く飲みやすい酒だった。
韓国では、酒のつき合いがとても重視されていると聞いた。韓国へ実習で行く人は、酒に強い人が良いかもしれない。
3、MTに参加
韓国ではこの時期(3月中旬)に、全国各地の大学でMTが開かれる。MTとは、membership traning の略である。先輩が新入生の歓迎を兼ねて訓練を行ったり、学科内の交流を深めるために企画されるものである。先生は監督についていくだけで、実際の運営は学生に任される。上級生は自由参加だが、新入生は全員参加する。
日語日文学科は、3月18〜20日の3日間、南原(ナモン)に出かけた。私達は2日間参加した。そこには、他大学からもMTに来ていて、全部で6大学が集まっていた。コンドミニアム風の宿に着くと5班に分かれる。1班はそれぞれの学年で構成されていて、様々な企画や食事の準備は各班で行われる。私達は4年生と同じ部屋に泊まった。食事は他の班でご馳走になった。
夜は、新入生男子学生の女装パーティが開かれた。毎年恒例の企画らしく、各班とも凝った演出がなされていた。各班の女装披露の合間に、先生方が歌を熱唱された。私達も日本から来た実習生として紹介された。実習最後の夜ということもあって、「蛍の光」を歌った。
その後、午後9時から、各部屋で飲み会が始まった。毎年、夜を徹して飲むという。時間を気にせず、学生達とゆっくり話をすることができた。
南原は、全羅北道の山間部に位置する盆地で、李氏朝鮮時代のハングル小説『春香説』の舞台として有名なところである。市内には、それにまつわる史跡が残っており、先生はそこへ私達を案内してくださった。また、その近くにドジョウ料理で有名な店があり、そこへも連れていってくださった。芳ばしく油で揚げたドジョウは、酒の肴にぴったりでとてもおいしかった。