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テレビとネット

今日(3月29日)、とあるツイッタの記事にあったリンクをクリックして、Youtubeのクリップを見たら、今回の津波の規模の大きさに圧倒されまし た。5分のビデオクリップで当然のことながらパソコン上の小さな画面なのでハイビジョンの迫力はありません。でも今までにテレビで見たどんな映像も伝えら れなかった津波の怖さを伝えていました。

そのビデオは、海岸に近いところにあるせいぜい7階の鉄筋コンクリートの建物の屋上からアマチュアがとった映像です。アマチュアと言っても、ある程度カメ ラワークの基礎を知っている人が撮ったようで、むやみにズームしたりあちこち素早く動かしたりというような撮り方はしていません。視点の移動を最小限に抑 えて淡々と5分間でひとつのカットを作っています。津波の進行は最初はゆっくりです。地上にいる人は事の重大さに気づかないかもしれないほどです。しか し、ものの2分経たないうちに、陸への侵攻は壊滅的になり、多数の車がぷかぷか浮いています。それ以降水位がどんどん上がっていき、クリップが終わる5分 後には撮影者が屋上にいる建物自体が流されてしまうのではないかと思えるほどの水量に圧倒されます。

実は私は、津波が起こった当日と翌日は山で星を見ていたりして、テレビがある文明から離れていたのでこのような映像をテレビが放送していたのかも知れませ ん。しかし、日曜以降私がテレビで見た映像は、いづれも船や車をなぎ倒す津波の破壊力はある程度伝えていましたが、臨場感に乏しく、底知れない不気味な怖 さは全く伝わってきませんでした。私のテレビは、21インチの真空管で高解像の大型液晶ではありませんが、画面の大きさとか解像度は全く関係ありません。

どこが違うのでしょうか。私が恐ろしさを感じたYoutubeのクリップは5分続きます。船が堤防を乗り越え横倒しになるというような派手なドラマはあり ません。このようなクリップはテレビ向きではないので、テレビではほぼ確実に放映されません。テレビで我々が見る映像はすべて短いカットの合成です。短い クリップがある程度のインパクトを持つためには、ドラマが必要です。長くてドラマのない映像は放送されずに捨てられます。テレビで我々が見る映像はすべて 短くスピードを全面に押し出しています。観客の注意力は長続きしないという前提のもとドラマ性のある、短いカットを積み上げるのがテレビの編集です。

このテレビとネットのビデオ映像の違いについて考えていたら、911同時多発テロのことを思い出しました。ご存知のようにテレビは、ツインタワーの崩壊の 様子を見せません。三つ目の第七ビルも同日の5時過ぎに崩壊しているのですが、これも見せません。見せるのは、飛行機がぶつかる直後の派手な爆発のみで す。なぜかというと、公式説ではアラブのテロリストが乗っ取った飛行機がぶつかった衝撃でタワーが重力崩壊したということになっているからです。ツインタワーの崩壊 を撮した映像はネットにはごろごろ転がっていますが、テレビは見せることはありません。放映して多くの人の目に触れると、公式説に疑問に思う人が出てくる から、意図的に隠しています。

Youtubeの津波のクリップに話を戻すと、この映像をテレビが流さないのは、911の場合とは違って意図的であるとは言えません。1カット五分の怖い ビデオを見せると観客が真相について知ることとなり問題だから隠しておこうなどという意図は働いていません。ただ、テレビというメディアの性質上、真実が 伝わり難くなっています。ここで真実というのは、津波の怖さの本質です。

もうつくづくテレビはダメだな、もう終わっているなと思います。情報量で負けているし、分析力で負けているし、映像の迫力でも負けてしまっています。ハイ ビジョンがネットビデオに勝っているのは、きれいな人がきれいに映るところと、スポーツ番組の臨場感ぐらいでしょうか。7月になっても横長のハイビジョン テレビを入れる空間が我が家にはないので、本当にテレビなしの生活になってしまうかもしれません。

蛇足ですが、怖いクリップのリンクを知ったのは、あるツイッタの記事でした。このつぶやきの発信者は元原発反対運動家で、刻々と怖い情報ばかり送ってきま す。チャイナシンドロームが進行中で、大爆発、プルトニウムがばらまかれるという最悪のシナリオを描いています。田舎に篭って芋を植えて生き延びるのだと いう調子です。テレビの公式説は、安心ですよ、心配しないで、ですが、一体真相は如何に?

まあ、確実なのは、明日30日は風向きが変わって、東京の放射線強度が上がると予測されているということです。これは海外のメディアやネットは伝えていま すが、日本のテレビは風向きを話題にしませんね。911の真相についてもそうですが、正確な情報はテレビが教えてくれるのを待っていてもダメなので、ネッ トに自分で取りに行かねばなりません。実は真実というものはめちゃくちゃ怖いのですが、無知で騙されて殺されるより、真実を知って、少しでも自分で行動を 起こしたほうが気が楽です。(March 2011)



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