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政権交代とregime change

今リビアがやばい状況になっています。どうせイラク戦争と似たような状況なんでしょう。世界のあちこちで起こる紛争についてメディアの報道を真面目に追い かけておれば精神がすり減ってしまうので詳細は追っていません。日々の詳細を垂れ流す特派員の話を聞いていても意味はなく、大枠を捉える必要があります。

イラクがそうであったようにリビア紛争の背景には、資源の収奪と、「覇権」というものを巡っての大国の攻防があります。中国、アメリカ、欧州です。部族間 の抗争を見ているだけでは、理解できません。短くまとめると、アメリカがNATOを動かし、リビアという独立国のregime changeを成し遂げた、ということなのだろうと思います。アメリカ国民にしてみれば大統領が勝手に戦争を始めた、とも解釈できるので、憲法違反かも知 れません。憲法学者のオバマさんはどう考えているのでしょうか。どっちにしろ、国際社会においては武力を持つものが勝手に戦争をはじめても誰も文句は言え ません。武力が法を作ります。

リビアやイラクのregime changeは外から大国がもたらしました。一方、大国が外から攻めてくる心配をする必要のないアメリカや日本では、定期的に選挙を行い、「政権交代」な るものも、たまに起きることがあります。日本で民主党が政権を取り自民党を倒した時や、アメリカでオバマさんが勝利した時など、喜んだ人が多かったのでは ないかと想像します。

しかし、民主党政権になったからと言って何か大きく変わったでしょうか。オバマさん政権になり、史上初めての黒人の大統領が誕生したからと言って、何か大 きく変わったでしょうか。

民主党政権になったからと言って、原発はなくならないし、官僚支配の構造も変わらないし、沖縄の基地を県外に持っていくという話は立ち消えになったし、ば たばたと総理大臣が短期間に入れ替わる風習はなくならないし、二大政党制にして「政権交代」を実現できるようにする、という話 は一体何だったの?という感じです。アメリカにおいては、オバマさんになっても「戦争したいしたい病」は治らないし、アフガニスタンやパキスタンでドローンの無人殺戮やり放題だし、銀行は助けたけれど、インチキ住宅ローン であっぷあっぷの一般市民は助けないし、健康保険業界を変えずに国民皆保険を強制するなど散々です。アメリカでは共和党と民主党の違いは、コカコーラとペ プシコーラの違いほどしかない、という笑い話もあるほどで、投票している人がいること自体が不思議です。

このドツボから逃げ出す方法はあるのでしょうか。

日本なら二大政党以外の政党に票を投じることが出来ます。原発止めよ〜など、思っていることをづけづけ言う福島さんが党首である社民党などどうでしょう か。アメリカなら、Ralph Nader, Ron Paul, Dennis Kucinich などに大統領になってもらえばかなり変わるでしょう。

しかし、このような有権者の意識の変化が見られるようになると、FUDキャンペーンが起こるのは、必至です。原発止めると電気止まるぞ〜。アカに支配され るぞ〜。アメリカに守ってもらえないので中国に支配されるぞ〜。ロシアが攻めてくるぞ〜。とかなんとか。金のある権力は、広告代理店を総動員して、様々な テレビキャンペーンを打ってくるでしょう。マイクロソフトのFUDキャンペーンに屈したように、人民には勝ち目がないのかも知れません。

まあ、そうなると外からのregime changeを期待することになるのでしょうか。

(August 2011)



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