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限りなく嘘に近い公式説

世の中には政府公認、大メディア公認の嘘が沢山あります。旧ソ連などの全体主義国家では国民の殆どが政府を信じていなかったので嘘は嘘として認知されてい たのですが、日本や欧米のいわゆる自由主義圏では政府公認の公式説をナイーブに信じている人がかなりいます。公式説に異議を唱えるような人は迫害を受けた り、「陰謀論者」のレッテルを貼られたりします。ここでは世界に流布している限りなく嘘に近い公式説をいくつか取り上げてみたいと思います。

「それでも原発は安全です。」

産経新聞は原発推進派のようです。6月11日に全国各地で開かれた大規模な反原発デモの後、デモに参加した人たちをあからさまに見下した社説を発表しました。作業現場の現実 とか、今まで起こった重大事故の数々とか、高速増殖炉が実用化不可能なこととか、使用済核燃料を処理・安全保管することの困難とか、福島原発事故後の現在 進行中の内部被爆の恐ろしさなど、諸々を理解しようともせず、自分は冷静に理性的な判断をして、原発は安全であると信じている人が沢山いるようです。福島 の事故があってなお18機の原発が動いているというのは信じられませんが、事実です。この思考停止列島は原発から足を洗うのにもう一度もっと痛い目に会わ ないといけないのでしょうか。それはちょっと御免です。

「福島原発は津波にやられた。」

この説はIAEAの結論でもあり、世界の主要メディアがオウム返しに広めています。BBCがそのように報道しているのを自分の耳で聞きました。20年後、 世界中の様々な国の教科書がそう説明している可能性は高いでしょう。嘘だろうが何だろうが広めた者勝ちです。

1号機も2号機も早い時点で圧力容器の圧力が下がり、2号機では下の方のサプレッションチェンバで水素爆発があったというのは、地震で配管がこわれていた 可能性が大です。原子力資料室では後藤政志さんとか田中三彦さんがその可能性を早くから指摘していました。それに唯一の送受電塔が地震で倒れ、最後の頼み の綱が津波でやられた予備電源だというのでは、「五重の防御」がひ弱すぎます。その後4月7日の余震で、東通原発、女川原発、六ヶ所村がすべての外部電源 を失い、ディーゼル電源で首の皮が繋がったという事実を経た今では、津波にすべての責任を押し付けるのは安全設計の根本的な欠陥を隠蔽したいという意図が 見え見えです。

「2001年9月11日に起きた世界貿易センターツインタワーの崩壊はアラブ人の操縦するジェット機がぶつかった衝撃が引き起こした」

実はジェット機が激突していない第7ビルも当日の夕方5時すぎに制御爆破解体の様相を呈して崩れています。Niels Harritらは現場の粉塵からテルミット反応を起こすナノテク爆薬を検出しています。彼の論文はネットから無料でダウンロードできます。このような決定的な反証があるのにもかかわらず、既成メディアは取り上げません。何か、とてつもな い強権がメディアを支配していると想像できます。Harritさんはナノテルミット剤だけですべて説明できるとは考えていません。Judy Woodさんという物理学者がいて The Huchison Effectが関係していると主張しています。いづれにせよ、旅客機の衝突と燃料の燃焼だけではあのような倒壊は起こりえないので、科学者を総動員して原因究明をしてもらいたいものです。(Judy Wood さんのサイトに行くとHarrit説に喧嘩を売っていますが、再調査を要求するという点で団結してお互い会話すべきです。)  

「エイズはHIVというレトロウイルスが引き起こす。主に性行為によって広まる」

反証は山ほどあります。片方が陽性、もう一方が陰性のカップルを追跡調査した研究では性交渉による感染は立証されていません。HIVテストで陰性であって もエイズの症状を発症している患者や、陽性でもまったく元気な人も沢山います。それにそもそもウイルス自体が分離培養されたという証拠がありません。レト ロウイルスの専門家の間で十分な議論が尽くされる前に、政府が記者会見を開いて一方的に宣言するという形で「公式説」が始まりました。これは科学による発 見手続きを踏んでいません。House of Numbers というよくできたドキュメンタリ映画があるので見てください。

「福島原発事故とチェルノブイリは大違い」

これは首相官邸のウェブページに載っているので、「公式説」と言ってよいでしょう。首相官邸に行って、「チェルノブイリ事故との比較」という文章を読んで 見てください。「周辺住民の健康には影響が見られず、今までに死んだのは15人」なんだそうです。ネットにはチェルノブイリ事故についての膨大な数のド キュメンタリビデオがありますが、そのどれを見てもたった15人などというのは信じられません。日本語ではNHKの番組が出色の出来です。フォトジャーナ リストの広河隆一さんが出演するビデオクリップも貴重な情報を含みます。また、最近出た、Alexey Yablokovらによる Chernobyl: consequences of the catastrophe for  people and the environmentという本によるとチェルノブイリ事故による犠牲者は百万人に及ぶようです。首相官邸の公式説は、チェルノブイリを小さく見せ、福島 も小さく見せようとしているので、どっちも大したことがないということになり、「大違い」という結論と矛盾が生じてしまうのが皮肉です。残念ながら、どち らも世界史における最大級の技術災害であるというのが真相です。

「オサマ・ビン・ラディンは2011年5月2日に米海軍の特殊部隊によってパキスタンで暗殺された」

私は人工透析を必要とする腎臓病患者がアフガニスタンの洞窟の中で長い間潜伏するのは不可能だと考えていたので、とっくの昔に死んでいたものと思っていま した。今までに彼の死亡を伝える記事を目にしても来ました。だから、5月のニュースは驚きで、オバマさんの記者会見は拍子抜けでした。オバマさんもこのような見え透いた嘘をつかなければならないのは大変だなと思います。というかそういう嘘をつけなければ政治家になれないのでしょう。こういう のを「高貴な嘘」と言うのでしょうか。ひょっとしたら彼が勘違いしているかもしれないのを完全に否定できないのが恐ろしいところです。
(July 2011)



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