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放射能とともに生きる

3月に作文を書き始めた時にはこんな状況に自分が置かれるとは想像だにしませんでしたが、今はこれが私が生きる環境です。

3月11日の巨大地震は東海沖に起こるはずでした。そうなれば浜岡原発は福島原発と同じ運命を辿り、政府がヨウ素剤を配給してくれないものだから自分で手 に入れようとしているかもしれません。福井の原発がやられたらもっとひどいことになるでしょう。浜岡なら死の灰は偏西風に乗って東京に向かうので(東京の 人は怒ってください)名古屋は距離の割にはちょっと助かるのですが、福井がやられるとどうしようもありません。

癌とランス・アームストロングについての作文で、自分は癌にならないように、生活習慣と食生活に気遣っていると書きました。名古屋は福島から遠く、外部か らの放射線レベルは高くありませんが、飛散して浮遊している放射性物質を肺に吸い込んで内部被曝することは避けられませんし、これからは食物の汚染が心配 です。日本からの食品の輸入を禁止する国が増える中、日本政府が汚染レベルをしっかり管理しないと、諸外国が禁止しているものを自国民には食わせるのか と、暴動が起きかねません。私は、汚染されていないことが判明すれば、福島産のコメだって何だって食べますが、監視がゆるかったり、汚染レベルの規制をゆ るめたりすることがあれば、不信感がつのり関東以東の食品は食べないと自衛することになるでしょう。中国産のうなぎを浜名湖産と偽証するなど、よくあった ことですから、疑心暗鬼になるのは避けられません。好きな寿司も食べられなくなるかと思うと憂鬱です。ひごろから野菜や果物をジュースにしたりして沢山摂 取していますが、将来は、クロレラとかスピルリナなどのサプリを増やすことになるでしょう。栄養物は食品から取るのが理想なのですが、サプリの比重が増え てくると思います。日頃から免疫力を高めておかないと放射線には勝てません。ビタミンDも重要です。医師会公認のがん治療のお世話になりたくないので、汚 染されていないサプリに頼ることが多くなるでしょう。

ロードバイクで長距離を走ったり、山に星を見に行くという楽しみも放射能の飛散状況によっては控えることになるでしょう。内部被曝を減らすためです。今ま では、ドイツや、イギリスや、ノルウェーやオーストリアの気象庁が発表しているシミュレーションを監視してきましたが、4月5日頃ついに日本の気象庁も放 射線拡散状況予想を発表するようになりました。遅きに失したとは言え、歓迎すべきでしょう。まあ、ネットで外国の情報を直接取ってくることが出来るように なっている今日、日本の政府が情報統制をやろうとすると、大きなしっぺ返しを受けるということをいい加減に自覚してもらいたいものです。根拠を示さずに安 心だ、安心だと言えば言うほど不信感がつのるということを為政者はいつになったら学習するのでしょうか。年間に100ミリシーベルトでも安全だと主張する なら、世界中から専門家を呼んで公開討論会をやってもらいたいものです。公式説を一方的に垂れ流しているだけでは、信頼は得られません。風評被害といいま すが、正確な情報が政府から出ておれば、風評被害は起こらないでしょう。安全だ安全だの連呼が不信感を呼ぶのです。という訳で、アウトドアの楽しみが多い 私は風向きに注意して、週末を過ごすことになりそうです。法律で決っている一年間の許容量である1ミリシーベルト以下に押さえるためです。空気からの内部 被曝や汚染された食品からの被曝を加えるとそのレベルに押さえるのは難しいと思いますが、屋外で激しい運動をすれば一気に被爆量が増えるのは確かなので、 風向きに十分注意して空気からの内部被曝を減らそうという考えです。

福島の方々は本当に気の毒です。フランスの専門家はもっと広範囲の住民にヨウ素剤を配れと勧告を出したそうです。911のビル爆破のあと危険な金属を含む 微細な粉塵が漂う中消防士や救助隊が瓦礫の中に入って行きました。今までに900人以上死んでいます。気管支系の病気です。公式説ではアラブのテロリスト が乗っ取った航空機のぶつかった衝撃で重力崩壊しただけですから、爆薬由来のやばい物質(心ある医師は患者の肺を調べてそのような物質を検出しているよう ですが)など存在せず、だから、吸い込んでも害はないということだったのです。環境省の大臣が安全宣言して株の取引もすぐ再開されました。似たような事 態、つまり、5年後10年後に福島県民の中で白血病やがん患者が急増することを恐れます。私は400キロも離れた名古屋でここまで自衛しようとしているの に、福島に住む多くの住民はその程度線量管理することすら、様々な理由で出来ない状況にあるようです。そのことを考えると心が痛みます。強い被曝圏内で津 波で被災した人も多数いたはずです。地獄の苦しみとはそのような状況を指すのでしょう。私が名古屋で安全にいられるのは、全く偶然にすぎません。地獄の苦 しみを味わった人達のことを想像するとことばを失います。

だから、根拠のない安全です、安全ですの連呼には無性に怒りがこみ上げてきます。

「それでもテレビは言っている。日本の原発は安全です。さっぱりわかんねぇ。根拠がねぇ。」

清志郎のことばです。私は80年代日本にいなかったので彼を知ったのは、ロードバイクに乗るようになってからです。(April 2011)

http://www.youtube.com/watch?v=dVn0Aet0Bs8



追記(2011年11月):世界中から専門家を集めて会議をやりましたね。推進側は福島で、反推進側は東京で集会を開きました。推進側のアメリカ人の教授 の一人の話をしばらく聞きましたが、教科書の繰り返しで退屈して他は聞いていません。ブログなどを読むと、英語で行われた、「国際会議」だからというだけ で、権威があると勘違いする人もいたようです。中身じゃなくて外見に騙されるというのは、よくあることですね。日本語とドイツ語で行われた反推進側の議論 の方がためになりましたよ。両方UStream で見れます。


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