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インターネットビデオというメディア

Youtubeに代表されるインターネットビデオというのがどういうメディアであるかについて書いてみたいと思います。

そもそもインターネットというのはどのような場所なのでしょうか。玉石混交という言い方がよくされますが、そんな生やさしいものではありません。情報戦争 の場と言った方が正しいでしょう。匿名のブログが特定の商品を褒めちぎっていたとしたら、製造会社の回し者なのかも知れません。反体制の政治活動をしてい る人のウィキべディアの記述を見ると、誹謗中傷が絶えることがありません。本人や本人の支持者が訂正しても、強権側が無尽蔵の財力を背景に工作員を雇い即 座にもとに戻してしまうからです。正しい情報と嘘の情報が同次元に並べられているので、特定の分野に精通していないと何が本当で何が嘘なのか決められなく て、結局、権威があるとされている情報源に頼ってしまいがちです。しかし、これが躓きの元です。なぜなら、既成メディアは広告主の利益に反する情報を流す ことがないし、国家は平気で嘘をつくからです。という訳で、真実も嘘もごった混ぜになっていると納得して、ネットの中に入っていくしかありません。

ただ、数年前にYoutubeという新しいメディアが現れて少々分りやすくなりました。意図的に嘘を流したい工作員は、本名と顔を出して、活動することは ありません。ですから、実名と顔を出しているだけで、匿名の発信者の情報より信頼できる場合が多いのです。生命がかかっている場合など、真実を伝えたい人 は必死です。自分の情報が命を救うことがあるからです。そのような人は悠長に作文をするより、ポドキャストやビデオ局を利用して世界に発信することを選び ます。局の主宰者は似た考えを持つ人々と対談してポドキャストやビデオとして残し、情報の交換・伝播・蓄積を行っています。情報を後世に残すという意味で は、活字にするのは重要ですが、とりあえず、早く伝えるという目的のためには、音声や画像にするのが有効ですし、そうする方が信頼を得やすいのです。私は 「リンク」のところでいくつかのサイトを紹介したので見に行ってください。

ネットビデオのカメラはやばいところまで入っていきます。真実を伝えようとする人から情報撹乱のために雇われた工作員まで、様々な目的を持ったカメラが、 事件の中に入っていって記録します。また、報道する主体がカメラを持って、事件を起こし、権力者の面目丸つぶれを写すとか、嘘をついているところを記録す るというやり方も盛んになっています。ちょっと汚いやり方ですが、警察であれ軍隊であれ、嘘ばかりついている政治家であれ、敵のほうが数十億倍強いので、 ゲリラ戦法は仕方ありません。敵のほうも、ゲリラ戦に対抗するために屁理屈をつけてカメラの使用を禁止しようとしているので、ニューヨークに観光に行って カメラを警官に向けたら、訳の分からない嫌疑をかけられて牢屋行きになりかねません。気をつけてください。

ほとんどの人は、Youtubeのようなメディアを音楽を聞いたり、映画を見たり、見逃したサッカーの試合のハイライトを見たり、など娯楽に使っていて、 それはそれで全く問題ないのですが、そのような使い方しかしていないと、ネットビデオのほんとうの革新性に気づいていないことになります。上述したのは、 現在起っている出来事を報道するメディアとしての側面ですが、ネットビデオは、過去の映像情報のアーカイブとしても貴重です。実は、世界各地の映画祭で上 映されて賞を取った映画でも殆ど一般上映やテレビ上映されない映画が沢山あります。911同時多発テロについてのドキュメンタリ映画、原発の危険性を訴え た映画、HIV/AIDSに関する映画(House of numbersなど)、先の金融危機の根幹に接近するドキュメンタリビデオなどなど。政治活動家でもなければ、日本各地や世界各地の特殊な映画祭を訪れ て情報を仕入れるなど出来ませんから、ネットが普及して、家で手軽に見れるようになったのは喜ばしいことです。既成メディアを受身で享受しているだけで は、トリビアの物知りになれたとしても、深い理解には到達できません。既成メディアの一番の問題は、重要な情報であっても世界の超権力の利権に関わること であれば検閲されて出てこないということです。嘘も多いですが、情報の隠蔽の方が重大です。既成メディアが隠す情報はネットに行って自分で探すしかありま せん。

このような時代になると、ジャーナリストは英語が読めるだけではなく、英語のビデオクリップを見て内容を理解する英語の力も必要とされるようになります。 私は英語を教えているのでネットからビデオクリップを取ってきて教材に使っています。どんどん普通の速度の英語に慣れていくことが重要です。私の場合、 Youtubeが始まった当初は、ジャズのアーティストの発掘に使ったり、短編アニメーションの鑑賞に使ったりしていましたが、既成メディアが隠している 映 像の宝庫であることに気づいてからは、その方面での使用が増えました。5年前には想像もしなかったような映像を見ることができて驚きです。

私は興味深い映像情報に出会うと、大容量のハードディスクにどんどんダウンロードしていきます。ある程度量がたまるとテーマごとにDVDに焼いてテレビの スクリーンで鑑賞できるようにします。パソコンのモニターで見るより目にやさしいしリラックスしてみることが出来ます。今年の7月にテレビの放送がデジタ ルに変わるそうで私は今のままでは対応ができていないので思案中ですが、デジタルに対応しないという選択肢も考えています。既成メディアに見るべきものは 多くありません。映像の解像度は落ちますが、内容の詰まったドキュメンタリ映画がネットに沢山転がっているのでそっちを見るほうが頭の肥やしになります。 ハイビジョンで熱帯雨林の極彩色の鳥を見るより、熱帯雨林に行って実物を見るほうがましです。解像度とか臨場感とか言っても所詮疑似体験です。という訳 で、デジタル対応するのをやめ、放送しているテレビ番組を見ること自体を辞めてしまう可能性もあります。








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