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癌、原発、内部被曝

3月に書き始めた文章群は、嘘と真実をテーマにするはずだったのですが、癌についての作文が多くなりました。原発事故が起こってから色々考えていくと、思 考の収斂されていくひとつの方向が癌であることに気付かされています。そもそも癌について考え始めたきっかけは、HIVとAIDSには直接の関係はなく、 AIDS治療のために処方されてきたAZTという薬がもともとは癌の治療薬であるということに気づいてからです。今回、原発事故が起こり、内部被曝につい て知ると癌について再び考えざるを得なくなりました。エイズ、ランス・アームストロング、原発事故が皆、癌というテーマを通じて繋がっています。

放射能の内部被曝については次の必読書を紹介したいと思います。

『内部被曝の驚異ー原爆から劣化ウラン弾まで』
肥田舜太郎・鎌仲ひとみ
ちくま新書

肥田舜太郎さんは今年で92歳という高齢の方ですが、ネットビデオで立ったままで、滔々と論理的に話されるのを聞いて感銘を受け、たまたま大学の書店で平 積みになっていたので買いました。この本はいくつかとても貴重な情報を含んでいます。以下に箇条書きにします。

ひとつめ。原発は事故を起こして放射能をばらまかなくても、癌による死者を産み出している。その証拠にアメリカの原発と乳がんによる死亡件数との相関関係 を調べた研究によると、原発の風下では明らかに乳がんの死亡率が高い。これは事故を起こさなくても常時低濃度の放射能が漏れており、それを空気と共に吸い 込んだ人達がDNAを傷つけられ癌を発症させているということを意味している。このアメリカの研究では、原発を中心に半径100キロを調べているが、日本 の場合、原発を中心に半径100キロの円を描くと、日本の領土のほぼ全域を覆ってしまう。(筆者はそこまで踏み込んで議論していないが、日本で癌による死 亡 者が多いのは、原発が54機も稼働しているからではないのか。その点が立証できれば、日本では3人に一人が癌で死ぬのだから、放射能によって100人に一 人ぐらいの追加癌死亡者が出ても大したことではないという、昨今の放射線学の専門家の詭弁が、なるほど意味深い詭弁であるなと納得できる。)

ふたつめ。原爆投下後の広島では内部被爆した人達の中で、体力と気力を失い、通常の生活が不可能になってしまった、ぶらぶら病という症状を呈した患者が多 数見られた。アメリカの核実験やイラク戦争の劣化ウラン弾から内部被爆した兵士たちにも似たような症状を見せる人がいる。(私は、アメリカの兵士に見られ る いわゆる湾岸戦争症候群は炭素菌などの生物兵器に備えてアメリカ兵が強要された予防ワクチンが原因ではないかと考えていたが、そうではなくて、劣化ウラン 弾からの内部被曝であると考えるほうが納得が行く。イラクに奇形児が多く生まれており、それが劣化ウランによる内部被曝であるのはほぼ間違いないので、ア メリカ兵の問題も同様に考えれば解りやすい。英国のChannel Four が作ったNuclear Ginza というドキュメンタリを見ると、原発労働者の中に、このぶらぶら病発症者がいることがわかる。)

みっつめ。WHOはチェルノブイリ原発事故についてもまた劣化ウラン弾についても科学者に真実を公表させないよう政治的圧力をかけている。例えば、WHO において放射線予防医学の主席研究員であったケイス・ベイバーストック博士は、劣化ウラン弾について「放射能と化学毒性を持つ劣化ウランを含むチリを吸い 込むと、子供も大人も癌にかかる可能性がある」と警告した報告書を発表しようとしたところ、当のWHOに差止められた。この政治的圧力については、「サン デー・ヘラルド」紙が報じている。

最後の点に関してですが、WHOという国際機関が胡散臭いことは、一昨年のインフルエンザワクチン騒動で多くの人が気が付きました。ワクチンについて調べ ていくと、製薬会社の在庫を売りさばきたいという思惑が業界の腐敗を生んでいるということが分かってきます。ワクチン自体が安全で効果があるのかという問 題を検証する以前の話です。色々調べてみると、ワクチンが本当に安全で効果があるのかについても、疑問点が多いのですが、その問題はまたの機会に書くかも 知れません。

チェルノブイリ原発事故によってもたらされた死者の数については、WHOとIAEAは4000人ほどであると発表しています。長崎大学の放射線医学の先生 が5000人と言っていたのをネットビデオで聞いた記憶もあります。いづれにしろ、この4000人ほどというのが、世界中の政府が拠り所とする「公式説」 です。これは本当に正しいのでしょうか。

実は、本当は100万人に近いと主張している人達がいます。ロシア人の研究者がロシア語で書いた論文を検証して、New York Academy of Sciences が去年本を出しています。まだ読んでいませんが、ネットビデオで概要がわかります。Chernobyl: one million casualties と打って検索すれば、30分ほどのビデオにヒットします。これを見ると、なるほど、WHOとIAEAは原発を推進するために不利な情報を隠そうとしている のだなと推察することが出来ます。グリーンピースは10万人という数字を出しているらしく、本当のところを知りたければ膨大な時間をかけて比較検討しなけ ればなりませんし、私にはその時間がありません。ただ、WHOという機関の本性がこのようなところからも垣間見れます。

4000人と100万人ということは、論理的に考えると両方が正しいなんてことはありえません。どちらかが、嘘ですね。世の中は嘘ばかりなので、このくら いの嘘に驚いてはいけないということです。ただ、一番の問題は、大学の偉い先生が、嘘を引用して論文を量産しているということです。嘘であると気づいてい ない人が多すぎて困ってしまいます。

Chernobyl: one million casualties についてのビデオがあるのでリンクを貼ります。



(May 2011)





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