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ガイガーカウンター入手

ロシア製のガイガーカウンターを安く手に入れました。原発事故からしばらく経った頃、5月にフランス製の線量計を量販店が大量に売りだすと日経新聞が報じ ていたので待っていましたが、実現せず、ロシア製がネットで安く出ていたので飛び付きました。本当は8月末に配達予定だったのが、早くなり7月末に手に入 れました。中国製のよりGM管が太くて信頼できそうだったので決めました。テレビ買い替えより安くすみました。

ネットのレビューを読むと、お医者さんなどによる、「これではガンマ線の空間線量を正確に測れません、シンチレーション式にしなさい」などのおせっかいな書き込みが ありますが、別に私は、正確な数字を知りたいわけではありません。文科省のサイトを見に行くと、各県に一箇所固定された場所のガンマ線量が「正確に」わかりま すが、地上から高い場所にあったりと全く意味がありません。名古屋については、原発事故があってからも、0.04-0.05 mSvと殆ど変化なく公開する意味があまりありません。福島からまだびゅんびゅん飛んできているし、今までに飛んできたのは地上に降り積もっているはずです が、空間線量を大きく変えるには至っていません。お役所仕事をやっているだけですね。一方、この安いガイガーカウンターでも名古屋のどこがより汚染されて いるか比較することが出来ます。仮に計測する数字が正確でないとしても、様々な場所に持って行って計ると明らかに違った数字を示します。

自宅の居間や寝室は0.08mSvから0.11mSvくらいまで。玄関の足元は0.14mSvくらいまで行くことがあります。ベランダは居間や寝室より少 し高め。近くの公園は葉っぱにセシウムが溜まっているのと、地面が土でアスファルトなどより雨で流されにくいために0.15mSvくらいまで行きます。ド イツの気象台が放射能飛散予報をネットで公開していた頃は、名古屋に流れてくる予報が出ている日と、南風で東北の方に押し流されていく日とでどのように数 字が違うか注視していましたが、前者の場合、明らかに少し高めの数字が出ました。中部地方では、恵那や中津川は花崗岩の地層があって線量が高いと言われて おり、実際このカウンタで測ってみると名古屋より高く出ます。という訳で、ソフトの計算式はブラックボックスだし、Sv表示しかしてくれない簡易線量計で すが、信頼性はそこそこあると思います。

ぶっちゃけた話、私は次の原発事故に備えようとしています。福島の事故があっても全国的に危機感が薄いのでたぶんもう一度か二度やばい事故が起こると踏ん でいます。自分の人生を振り返って見て考えるに、やばい目にあっても一度くらいなら覚醒しないのが人間だと達観しています。日本プロ野球の野村監督が、小 さな失敗をいくらしてもだめだ、とてつもない大失敗をしないと人は学習しないと言っているのを聞いたことがあります。福島事故は私にとってはとてつもない 大失敗ですが、今の日本を見ていると小さな失敗としてやりすごそうとしているように見えます。既成メディアがそのように誘導しているのがはっきりわかりま す。ですから、また福島原発級かそれ以上のやばい事故が起こるでしょう。それに確信犯的に原発を推進していきたい人達は、一年で100ミリシーベルトまで は問題ないと心底信じていますから、彼らの頭の中では、別にもう一回や二回福島原発級の事故が起こっても日本がひっくり返るわけではないと高をくくってい るはずです。というか、原発事故など何度起こっても水をジャンジャンかければ、空間線量を年間100ミリシーベルト以下に押さえることが出来るでしょうか ら、全然問題ないと考えているのかも知れません(もんじゅ除く)。お前ら、騒ぎすぎだよ、無知な大衆め、と上から目線で見ているのでしょう。

名古屋に住んでいるので、若狭湾の原発が気になります。文科省のサイトに行くと原発の周りの空間線量がリアルタイムで刻々と更新されています。文科省なか なかやるな、と思わせます。しかし、福島のように地震で計器が壊れたらどうでしょうか。また、最近、もんじゅ辺りの線量が短期的に急激に上がってツイッタ では大きな話題になったのですが、関電が記者会見を開いたなどとは聞いたことがありません。という訳で若狭湾の原発が事故ったら、自衛するしかないと思っ ています。最近買った線量計と『原発震災で首都消滅』というマニュアル本を頼りにするつもりです。

平井憲夫さんが、韓国では原発事故対策がきめ細かくなされているが、日本は全然ダメだと10年以上前に語っているのをネットビデオのインタビューで聞くこ とが出来ます。誰がヨウ素剤を配るか、どのようなときに配るかしっかりとマニュアル化されているそうです。さすが、北との緊張関係が続いていることもあっ て、危機的な状況についての想像力を保ち続けている国だなと思わせます。日本人に同程度の危機感を求めても無理でしょう。それなのに北からミサイルが飛ん でくるぞ〜怖いぞ〜、と右翼などが脅したら、それじゃミサイル防衛システム買います、アメリカ様、としっぽを振ってアメリカ様にひれ伏すのが我が国日本で す。右翼が親米というのはアメリカで長い間過ごした私には永遠に理解できません。

ちょっと話が変な方向に向かっているので、元に戻します。今回の原発事故は、北からミサイルが飛んで来たどころの話ではありません。7万人以上が難民にな り、原発20発から100発分の死の灰(保安院によると放射性セシウムは原発の168発分)が撒き散らされたのです。チェルノブイリの周りで福島並の汚染されたところでは今でも学校の子供たちの多くが体調不 良を訴えています。いわゆるぶらぶら病の人も沢山います。空間線量のレベルが全く問題ない地区がそのような状態になっています。そのような事実が明らかな のに、年間100ミリシーベルトまでは大丈夫だとか何だとか言ってる医者はどんな頭をしているのでしょうか。自分の頭で考えることの出来ない医者なんて、 あんたいらないから、エキスパートシステムでいいよ、と言いたくなります。

内部被曝の影響を疫学的に証明するのが難しいのは理解できますが、β線による内部被曝がミトコンドリアを破壊するという研究もあり、ぶらぶら病との関連は 明らかではないでしょうか。ネットで調べればチェルノブイリの事故が起こってから25年経っても、看過できない膨大な数の人々が体調不良を訴えている事実 を扱ったビデオクリップは山程あります。これだけ情報があるのに、空間線量だけを測って100ミリシーベルトまで大丈夫などとICRPの教科書をオウム返 しに繰り返す「専門家」が多いというのは、理解不能です。

医者という専門家、大メディアの著名ジャーナリストという専門家、等々、様々な分野のいわゆる「専門家」の化けの皮がどんどん剥がれて行っています。我々 アマチュアもネットで情報を集めてにわか勉強すればそのような専門家のアホさ加減がわかるようになりました。いい時代だと思います。
(August 2011)


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