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嘘を終わらせろドットコム www.endthelie.com

年の瀬も近づいてきたので、短い締めくくりを書きたいと思います。

気が向いたら作文を書こうと2月ごろに決めて、ちょろちょろ書き始めたら、3月に原発震災が起こり、原発や放射能被曝について色々勉強したことを忘れない うちに書き留めておくブログみたいになってしまいました。本来の趣旨は世界の嘘について綴っていくことなので、その原点に立ち返ってみたいと思います。

英語のニューズサイトで、endthelie.com というのがあります。文字通り、嘘を終わらせろドットコムです。私がその存在を知ったのは、James Corbett のサイトで彼が endthelie.com の主宰者である Madison Ruppertをインタビューしているのを聴いたからです。James Corbettは西日本在住のカナダ人で自身のポドキャスト局を開局した2006年頃は英語の教師をやっていましたが、最近はフルタイムでニュースジャー ナリストとして活躍しています。ジャーナリズムの世界で全くの素人だったにも関わらず、今ではRTからインタビューを求められるほどになっています。受け 答えも的確で堂々としており、既成大手テレビ局のニュースレポーターや解説員としても全く問題なくやっていけるでしょうが、勿論、声はかからないでしょ う。容姿や政治信条を考えると、彼がアメリカのCNNやABCでニュースレポーターをやるなんてことは想像できません。彼が日本に住みながら英語でポド キャスト局を始めたのは、たまたま引越ししたアパートに速いインターネット回線が通じており、ネットビデオを見始めて911などの嘘に気がついたからだそ うです。私もそうですが、彼のような若い世代も911の嘘から既成メディアの腐敗に気づき自分がメディアになるしかないと考え始めた人が多いようです。

endthelie.comのMadison Ruppertさんの場合も同様で911の嘘に気づいたことがきっかけです。高校の授業で911の公式説についての様々な疑惑が取り上げられ、討論会を開 いたら、政府が嘘をついていると主張する側が勝ったことが出発点となり、その後、ひとりで勉強してきました。自身のサイトを立ち上げる直接のきっかけと なったのは、アメリカの現国務長官であるヒラリー・クリントンが米国議会に出てきて、国営プロパガンダテレビ局を設立するために470億ドルの予算措置を 要求したのをRTで見たからだそうです。私もYoutubeで探して見ましたが、これは驚きです。ここでクリントンは、CNNのような民放局ではダメで国 の金を使って情報戦争に勝たねばならないと力説しています。彼女が敵とみなすのは、カタールのアルジャジーラとロシアのRTです。彼女はアメリカの視点を 世界に知らしめるためにと言っていますが、アメリカの誰の視点なのかという点は不問に付しています。アルジャジーラやRTが世界的に多くの支持を得ている のは、アメリカの外で人気が出ているという意味ではなくて、実はアメリカ人の多くも支持しているからというのが本当のところではないでしょうか。いずれに せよ興味深いので見てください。Madison Ruppertがendthelie.comを始めようと考えたのは、アメリカの現政権がそこまで追い込まれていると考えているのなら個人で参戦する意味 があると考えたからです。

RT Win: Clinton asks for cash as US 'losing world info war'
http://youtu.be/L6sYB5d1Bu4



最後の方にアメリカ人のジャーナリストであるDanny Schechter (Progressive Radio Networkで番組を担当)を登場させ、アメリカの現政権に言論の自由を尊重するという姿勢がないというのが一番の問題であると語らせています。全くそ の通りです。もし、アメリカに言論の自由があれば、CNNでもABCでもCNBCでも何でもいいですが、アルジェジーラやRTのような番組を作ればいい訳 で、そうすれば視聴率が勝手に上がっていくでしょう。そうしないのは、ジャーナリストの自己検閲なのか何なのか分かりませんが、アメリカの民放局の中に言 論の自由がないからです。グーグル問題にからめて中国のネット規制を批判する一方で、自国ではネット規制を進めていく。Danny Schechterはアメリカのそのような姿勢を批判しています。国務省が国の金を使ってプロパガンダテレビ局を作ればいいというのは短絡的な発想で、そ んなことをすれば逆効果になるかもしれないと想像できないのは滑稽ですらあります。自由主義を標榜し、「自由を守るため」に世界中で戦争をしかけているア メリカが国費を使ってプロパガンダ局を作るなどかなり末期的です。世界にはネットというものがあって、そこには真実と嘘がないまぜになっており、国家が強 権を行使してさらなる嘘を混入しても、あからさまな嘘が増えるだけで、税金の無駄遣いなのではないでしょうか。アメリカ国民もヒラリー・クリントンが考え るほどアホではありません。国産のプロパガンダと外国産のプロパガンダを比較検討してどっちが真相に近いか自分の頭で考えるでしょう。クリントンが真実だ と考えるプロパガンダを鵜呑みにするほどアメリカ国民はアホではありません。税金を使って嘘を広めていると知れば怒り出すでしょう。

要するに突き詰めれば、真実か嘘かが問題であり、嘘をつき続けることを選んだ人には、「あなたの人生それでいいのですか?」という問が突きつけられている ということなのです。嘘もつき続けることが習いになると、本当に真実であると信じこんでしまうという脳の仕組みも存在するようですが、そのことについて考えるのは 将来の課題のひとつです。James CorbettやMadison Ruppertは若くして嘘を垂れ流す既成メディアと決別して自分がメディアとなることを選びました。幸いネットという技術がそれを可能にしてくれまし た。私は彼らよりひとまわりもふたまわりも年をくっていますが、遅ればせながら、日本語で(それも作文という時代遅れの形で)参戦しているわけです。来年 以降、嘘がもっともっと激しくなると予想されるので、気を引き締めて、でものんびりと自分のペースで作文を綴って行きたいと考えています。
(Dec. 2011)



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