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フェイク ニュースの歴史

フェイクニュース(fake news)、ハーバード(harvard)で検索すると以前はハーバード図書館のページに行き着いたものですが、最近はハーバード図書館がページを別のところに移したのか 表示されなくなりました。でもハーバード大学のサマースクールのページにはたどり着きます。そこでは、フェイクニュースの見分け方の指南を行って くれています。ご丁寧にも、いくつかのサイトを紹介して、そっちを参照しろ、とまで書いてあります。私など、そのひとつはどう考えても信頼性ゼロ のフェイクニュースサイトだとみなさざるをえないので、「ハーバードさん、そんなこと書いちゃって大丈夫なの」と心配したくなるくらいです。ハー バードに入る高校生の少なくとも20%はハーバードのそんなおせっかいを無視するだけのネットリテラシーは持っているでしょう。ハーバードの推薦 サイトなどに頼らず自分の論理的思考力と検索力に頼っていかがわしい情報を見破る能力をそなえていると思います。そもそも、911事件が起こった 時、ハーバードが何をしたかというと、ニューヨーク・タイムズとグルで情報撹乱工作を行いました。名前は忘れてしまいましたが、土木工学の教授を 使って、タワーの倒壊について嘘の説明をして、私などは何だかおかしいなと感じたのに騙されてしまいました。そのハーバードがフェイクニュースの 見極めを指南しているとは笑えます。ハーバードが東大のような御用大学であるということです。

ある著名な日本人のニュースジャーナリストが、トランプのようなバカが大統領になってしまったのはフェイクニュースのおかげだとか、何とか口走っ ているのをテレビで聞いてしまいました。80を超えた高齢の人で、日本のテレビジャーナリズムの世界ではとても有名な人です。本も沢山書いていま す。横綱になってしまったので、本人が引退すると言い出さないと、テレビに醜態を晒し続けることになるのでしょう。哀れとしか言いようがありませ ん。

また別の機会には、何故ネットの世界でフェイクニュースが蔓延しているのかの説明をあるテレビ局がニュース番組の中で流しているのを迂闊にも聞い てしまいました。その番組によると、ネットニュースサイトは読者にクリックしてもらえることによって広告収入が入ってくるので、読者の注意を引く ために、センセーショナルにならざるを得ない、ということでした。この説明は一理ありますが、問題があります。

そもそも金を儲けるためにセンセーショナリズムに走るのは何もニュースウェブサイトに限りません。ニュース週刊誌は通勤するサラリーマンを電車の 中で日々煽りに煽っています。北朝鮮のミサイルが落ちてきそうな都市トップ10だの、来年巨大地震が日本を襲うだの、中国が日本に攻めてくるだ の、怖がらせて売るというビジネスモデルが確立している感があります。また、日露戦争以降日本の新聞は非戦論を唱えても新聞の売り上げにつながら ないので、大新聞はこぞって戦争を煽るように方向転換した、というのはよく知られている事実です。それでも戦前は、売文家呼ばわりして新聞記者を 馬鹿にする風潮がありましたが、戦後になると朝日新聞や電通の社員は高給取りであることもあってか社会的地位が上がり周りに威張リ散らすように なってしまいました。中身は何も変わっていないのにもかかわらずです。

日本語のフェイクニュースという言葉は英語の fake news から来ています。私はこの一連の作文の中で嘘ニュースだのと訳してきましたが同じ言葉です。英語の世界では、ネット独立メディアの台頭に危機感を感じた新聞テレビなどの既 成メディアが前者を貶めるために使い出したという記憶があります。独立メディアの中にこそ真実があり、既成メディアはソ連時代のプラウダや中国の 人民日報のようなプロパガンダメディアに過ぎないと考えている私は、嘘メディアを連呼するお前のほうが嘘メディアだろ、と哀れみを感じて来ただけ です。

ネットメディアであれ、新聞であれ、テレビニュースであれ、誤報はつきものです。締め切りのプレッシャーの中で最善を尽くしているのだから大目に 見るのが読者がとるべき態度です。誤報であれば訂正記事を出せばいいだけのことです。問題なのは、まともな独立メディアから嘘メディアとバカにさ れている既成メディアが、嘘を報道して何十年にもなるのに、撤回もせず、謝罪もしないことです。その事例は枚挙に暇がありません。911事件が最 大でしょうし、HIV/AIDSドグマもそうです。コレステロール値を下げる薬を製薬会社が売って儲けるのに既成メディアは長年にわたって大きく 貢献し てきましたが、最近になってコレステロール値が高くても別に問題ありませんよと厚生省が発表しても、メディアは黙っています。福島事故以前はちょ ろっと放射能が漏れても大騒ぎした朝日新聞は、事件後には、危険だ危険だと騒ぐのは「風評被害」を招くという立場をとっているようです。 UNAEC が安全と言っているのだから福島は安全なんだそうです。この節操のなさは呆れてものが言えません。他愛のない誤報を犯すネットメディア を批判する資格が彼ら大メディアにあるとはとても言えません。

フェイクニュースを学問的に精緻に論じたいなら、Jon Rappoport の

http://www.nomorefakenews.com/

を外すわけには行きません。彼がそのサイトを立ち上げたのは2001年です。彼のジャーナリストとしての出発点は、HIV/AIDSド グマにつ いて懐疑的になったことがきっかけです。HIV/AIDS説についてはPeter Duesberg などのレトロウイルスの専門家による反論もありますが、製薬会社に雇われプロパガンダ工作を任された情報操作のプロが内部告発者としてJon Rappoport に接近し工作の内実をぶっちゃけたことが彼の覚醒を促しました。Rappoportは Alex Jonesの番組にも時々登場しワクチンについても懐疑的な考えを述べています。

フェイクニュースという用語はトランプが大統領に選出された2016年に出現したような印象を多くの人は持っていると思われますが、実際は、 Jon Rappoportが2001年に立ち上げたウェブサイトに由来します。彼がフェイクニュースと呼ぶのはもちろん新聞テレビなどの既成メディアです。彼は、それらのメディ アが世界を支配する巨大カルテルの統合体(国家を超えた世界の超権力)によって雇われたプロパガンダ機関に過ぎない事実を指摘しています。

フェイクニュースについて論じる学者が、Jon Rappoport のサイトについて言及しないなら、ニュースメディアを論じる資格がないほ ど無知なのか、あるいは御用学者として禄を食んでいるので、知っていても黙りを決め込んでいるかの どちらかです。

(Dec. 2017)


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