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2017年総選挙

時事的な話題は記憶が薄れないうちに書いておかないと忘れてしまうのでさっさと書きます。時事的な話題でないネタは溜 まってきても書く気がなかなか起こりません。世界は訳のわからない方向に向かって進んでいて嘘はひどくなるばかりです。

安部さんの総選挙するよの一声で選挙がありました。安部さんは「国難突破」選挙などと形容していましたが、大学の同僚の間でも総選挙は話題になら ず、遊び友達の間ではなおさらで、これが民主国家かと北朝鮮に教えてもらいたいくらいでした。

金正恩さ〜ん、日本は民主主義ですか〜?

5年に一度開かれる中国の党大会と重なったので、日本は民主主義国家ですかと習近平さんに聞いてもよかったかもしれません。マルクスのいうアジ ア専制主義ということばが脳裏をよぎりました。

武田邦彦さんがポドキャストで支離滅裂な総括をしていました。安倍政権の継続を国民が選んだのは万事公論に決すべしの精神が正しく作動した、日本 は民主主義でよかった、国民は正しい選択をした、と喜ぶ一方で、自民党が2割程度の得票率で6割もの議席を獲得したのは選挙制度が憲法違反である からだ、と論じるのはちょっと奇妙です。憲法違反でも何でも自分が望む結果が得られたら嬉しいというのでは、別に合法の選挙など必要ないと宣言し ているようでもあります。彼が嫌いな共産党とどう違うのか、という疑問が出てきます。

しかし、武田邦彦さんを持ち出すまでもなく、奇妙な選挙だったのは間違いありません。あまりに奇妙だったので、大学の授業では5分から10分使っ て早口で演説をぶちま した。英語コミュニケーションのクラスでは通常、導入部の慣らし運転で世間話を英語でするのですが、今回は全員に理解してもらいたかったので日本 語でしました。

結論から書くと、政治の話ばかりで、政策についての議論は皆無だった、という印象です。テレビや新聞で狭義の政治談義ばかり聞かされて、有権者は うんざりしているのではないかと想像します。政策についての正直な議論がないから、みんな投票なんてバカバカしいと思うのでしょう。希望の党と立 憲民主党のごたごたの詳細を知って一体何の意味があるのか。解説員や政治評論家は自分のやっていることを考えなおしたほうがいいでしょう。

個々の論点について手短に書きます。わからないところは自分で調べてください。いちいち細かく説明しません。

北朝鮮問題について。安部さんはこれを総選挙の争点にしようとしました。しかし、正直で嘘のない議論があったかというとありませんでした。

こと戦争という問題については「専門家」に任せるのは駄目です。クラウゼヴィッツや孫子を引用したり、士官学校や国際関係論の教科書を紐解いても 無意味です。軍人は精緻なシミュレーションである戦争ゲームなるものを行いますが、そんなものを参照しても意味がありません。米軍の報告書など、 911事 件の公式説を押し通しているので、米軍人の話を聞くのは時間の無駄です。バカバカしくて話になりません。爆弾が落ちてきて死ぬのは核シェルターの 中で戦争ゲームをやっている軍高官ではなく、一般市民なので、素人である我々平民が頭を使って考えるしかありません。

日本が北朝鮮の攻撃に晒される危険はあります。米軍が日本にいるからです。北朝鮮の攻撃を受けないためには、日本が自前の大陸間弾道弾を持つか、 その能力をアメリカに頼るかどちらかです。アメリカが信頼できないと考えるなら自前で持つしかありません。自前で持つのは憲法違反です。憲法改正 が必要です。

話し合いで解決するという方法もあります。その際、どの国と話し合うかが問題になります。武田邦彦さんは、北朝鮮、韓国、日本、フィリピン、台 湾、インドネシアという海洋国連合を作って話合うのがいいと提案しています。彼は、アメリカ、中国、ロシアを信頼していないのでそのような案を出 しています。なかなか奇抜な案です。プーチンは、アメリカを除外しろと言っています。それもいいかもしれません。現実問題としては無理でしょう が。

「院長の独り言」というブログを主宰している小野俊一さんは、北朝鮮が日本を攻撃する場合の被害額をシミュレーションして計算し、あらかじめ全世 界に向けて提示することを提案しています。私はなかなかの名案だと思います。各国が仮想敵国から先制攻撃を受けた場合の被害額を公開することに よって戦争の抑止力になる可能性があります。しかし、これを世界中でやりだすと、軍事産業が儲からないので横槍が入るでしょう。

北朝鮮問題については興味深い動画にたまたま遭遇しました。面白いと思ったら拡散してください。

10/17”紛争解決人”伊勢崎賢治教授(東京外国語大学)山尾しおり応援スピーチ!



消費税も争点になったはずです。自民党が増税に賛成、共産党以外が曖昧だったような記憶があります。私は増税反対です。増税すると総需要が減るの で景気が悪くなるからです。平民はすべての増税に反対すべきです。国がお金を使うときお金を無から作り出すので、税収に頼っているわけではありま せん。利払に困るということもありません。安部さんが世界中に外遊して、経済援助という名目で兆単位のお金をばら撒いてきていますが、銀行の会計 を管理するパソコンの数字をいじっているだけです。日本が消費税を導入してから30年近く経っていますが、それで税収が増えたわけではありませ ん。私が総理大臣ならどんどん金を使って宇宙開発やれと号令をかけます。公立学校の学費を大学まで無料にするのもいいでしょう。だいたい、世界中 のすべての国の財政と経常収支がすべて黒字になるということは理論上不可能なので、貿易収支などの統計を取っている事自体、グローバリズムの精神 と矛盾します。アメリカが貿易黒字を減らせと日本に迫るのは、アメリカには売るものがないから武器を買えと言っているにすぎません。そもそも日本 においては特別会計という闇が存在し、アメリカではblack budgetということばが普通に使われています。国の財政なんて世界中どこもどんぶり勘定で本当のことなどわかりません。Catherine Austin Fittsは21兆ドルが米国の国庫から盗まれたと計算しています。

https://missingmoney.solari.com/

こんなデタラメやっているのに、平民が真面目に税金を払っているというのはどういうことなのか考えたほうがいいでしょう。

憲法改正も争点になったはずです。これも自民党が賛成、共産党以外が曖昧な判断だったような記憶があります。日本で憲法改正が話題になると必ず第 9条に手を加えるか否かの問題になります。憲法学者が出てきて細かい法律談義が延々と続き一般人は興味を失います。私が接している大学生の間では 第9条を改正すべしと考える人が過半数を占めるという印象を持っています。もちろん深く考えてはいません。北朝鮮が爆弾を撃ってきているのに、自 衛も出来ないのはおかしいと、単純に考えているだけです。日本がアメリカ主導の戦争に付き合わされる危険性や、武器製造で儲けたい連中の思惑とそ の倫理性についても考えが及ばないようです。若者が保守的というのはどういうこと?と色々考えさせられます。

保守派の人達は、戦後の日本の平和は日米軍事同盟のお陰であって、憲法第9条は何の関係もないのに、左巻きの連中はそんな単純なこともわからない のか、と見下しているのかもしれませんが、もし9条がなければ日本はアメリカの圧力に屈しとっくの昔にベトナム戦争に参加させられていたはずで す。そうなれば、イラクやシリアにもNATO並に派兵していることになると思われます。日本は島国なので、国境上の鍔迫り合いが大規模な戦争に発 展するという懸念がもともとありません。そんな国が世界の裏まで参戦するというのは大国の尻をついていく場合のみで、そのような状況を回避できた のは、9条のお陰だったと思います。

しかし、そもそも、世界の超権力が国家の憲法なんて無視して行動しているのに、どうして我々平民が投票して、権力者を縛るはずの憲法を改正しなけ ればならないのか、理解不能です。憲法なんて世界の超権力にしてみれば邪魔者にすぎません。何度も書きますが、911事件を引き起こした連中は国 家反 逆罪で縛り首のはずですが、のうのうと生き延びているどころか勲章までもらっています。憲法違反というと9条ばかりが話題になりますが、公職選挙 法はなんだか憲法違反っぽいし、インターネットプロバイダーが時の政権の意向を忖度して検閲しているのは明らかな憲法違反です。細かく見ていけば 他にも憲法違反の事例は枚挙にいとまがないでしょう。なぜ9条だけが問題になるのか。そんなのは世界の超権力が、日本をNATO並に世界の戦争に 引き釣り込みたいからに決まっています。戦争は儲かるので、日本の企業にも武器輸出したくてウズウズしているのがごろごろいるでしょう。日本では 司法が機能していないので、官僚が草案して国会を通過した法律が憲法違反で訴えられるという例は聞いたことがありません。日本のような後進国では 権力者に憲法を守らせることが先決でしょう。

原発も争点のひとつだったはずですが、共産党以外はっきり言明していなかった印象があります。希望の党が原発廃止を唱えても真に受けることができ ないのは私には自明でした。希望の党の指導者になるはずだった小池や前原が原発について確固とした考えをもっていないことは自明ではないでしょう か。もっと言えば、万が一共産党が政権を取ってたとしても原発をなくすのは難しいのではないかと勘ぐってさえいます。その理由は中国やロシアでも 原発が続いているからです。

毎年授業で福島事故について話題にし続けていますが、放射能被曝についての無知は目に余ります。ある学生は放射線は体を透過するから無害なんだと 考えていたようで耳を疑いました。被曝なんて大したことないという洗脳が御用学者と屑メディアによって成功を収めているようです。

(Nov. 2017)


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