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MLBと迷彩服: 上原浩治とボストンマラソンテロ

去年、ボストンがMLBの世界チャンピョンになりました。私の中ではかなり大きな事件です。何十年も経てば、特定秘密保護法のことは忘れてしまっても、ボ ストンの勝利は忘れていない可能性があります。上原浩治が信じられない活躍をしてボストンを勝利に導いたことが一番の理由です。別に上原がいなくてもボス トンは好きなチームなのですが、上原の活躍は、神がかっていたので、野球好きならボストンを応援して当然だと思える世界シリーズでした。

私の場合、プロ野球を生で見た経験は圧倒的にMLBが多く、日本のプロ野球は、旧広島球場で一回、ナゴヤドームで一回観戦しただけです。旧広島球場は、こ れがプロが戦う球場なのかとそのボロさ加減に驚き、ナゴヤドームは人工芝の緑が興醒めで、ドームの圧迫感も鳴り物のうるささも、否定的な気持ちを抱かせま した。MLBの球場は芝の緑がまばゆく、空が見えるので開放感があります。試合が4時間になろうが5時間になろうが、ピクニック感覚で楽しめます。ナゴヤ ドームは、人工芝だった旧フィラデルフィア球場より居心地が悪いです。ヒューストンの古い球場があんな感じだったのでしょうか、いづれにせよ、ナゴヤドー ムは雨が多い日本では仕方がないのかもしれませんが、古臭く居心地がいい場所ではありません。テレビ観戦に関しては、日本プロ野球とか高校野球はほぼ全く 見ません。MLBの試合を時々見るだけです。

上原浩治に関しては日本プロ野球を追っていないのに昔からファンでした。その理由は、大昔、たまたまテレビをつけたら、上原浩治と川上憲伸の投げ合いを やっており、白熱する投手戦が続いていたので、普段NPBなど全く見ないのに見入ってしまい、彼のファンになったからです。名古屋に住んでいますが、別に ドラゴンズファンでもなんでもないので、川上憲伸より上原浩治を応援しました。テンポよく投げ込むのが見ていて心地よかったからです。NPBも捨てたもの ではないなと思い、その翌日、ナゴヤドームに行き、ダフ屋から一塁側の席を買って観戦しましたが、上に書いたような理由で居心地が悪く、最後まで見ずに球 場を後にしたのを憶えています。実は球場の近くに住んでいて何時でも行こうと思えば行けるのですが、あれが最初で最後になるかもしれません。

上原浩治に関してはそれ以来、どうしてもっと早くMLBに行かなかったのだといつも感じていました。NPBに行かず直接MLBに行っていたらGreg Maddux並みの殿堂入りレベルのキャリアが築けたのにと残念です。FAになってボルチモアに行ってからも故障に悩まされ実力が発揮できないことが多 かったので、なおさら強くそう感じました。そんな中でのあの活躍劇です。人生何が起こるかわかりません。殿堂入りしても世界チャンピョンになれない選手も 沢山います。偶然が積もり積もってあの結果が生まれたとはいえ、上原に関してはずば抜けた才能であることは明白なので、世界にその存在を知らしめることが 出来たのは幸運でした。

私はたまたまメッツファンになり、敵(ヤンキーズ)の敵ということでボストンファンでもありますが、MLB全般のファンであると言っていいと思います。パ ワーヒッターを中心に薬漬けが蔓延しているのは知っていますが、それでもファンを続けています。とは言え、熱中度から言うと大したことはありません。 ニューヨークの昔の知り合いには気違いじみたファンがいて、彼は生やテレビで一度最初から最後まで観戦した後、録音したラジオの実況中継をもう一度繰り返 して聞くほどでした。彼がラジオ中継のファンだったのはよく理解できます。日本には落語という話芸があり、アメリカにはMLBのラジオ中継という話芸があ ると言ってしまってよいくらいに、聞いていて惚れ惚れします。よどみない口調、文字化に耐えるだけの文章構成、解説者に負けない知識量、などなど圧倒され ます。全く個人の力量の世界であり、私が知っている80年代と90年代のニューヨークでは、メッツのアナウンサー(Gary Cohen)のほうがヤンキーズのアナウンサーより上手かったです。試合の後は、ファンが電話をかけてきてあーでもないこーでもないと試合を振り返る番組 が用意されていて、そのホストもMLBの歴史に関しては生き字引のような人が担当していました(例えばJoe Benigno)。MLBはアメリカの重要な文化です。スタジアムを建設するのに税金を投入するのはどうかとも思いますが、MLBがないアメリカはかなり 寂しいものとなるでしょう。長い歴史を持つ欧州や日本のインテリの中には、歴史の短いアメリカを見下して浅い文化だと断定する人もいますが、長い歴史をも つMLBはアメリカが世界に誇って良い文化だと思います。作曲家のジョン・ケージはアメリカは世界で一番長い20世紀文化を持つ国だと形容しました。観客 向けのプロスポーツの歴史に関しては、アメリカが世界で一番長い歴史を持っていると言えます。我々の知っている現代社会に見られる様々な制度を世界に先駆 けて創りだしたのはアメリカです。

このように愛すべき文化であるMLBなのですが、戦争を続けることで金儲けしている世界最強の権力者達によって巧みに利用されています。「退役軍人の日」 には選手たちは迷彩服を着せられ、911事件以降は7回表の後の攻守交代の合間に、起立して国歌斉唱をやらされています。これは敵味方がはっきりしている運動競技の中に愛国心を鼓舞する儀式を取り入れることによって、軍事拡張のための予算を要求すしやすくする環境づくりをやっているのだと解釈できます。もちろん、MLBを愛している私はいちいち目くじらを立てずに、他の観客に合わせて観戦しますが、心の奥底では、このよ うなプロパガンダであることを理解しています。

そういう中で去年ボストンマラソンテロが起こりました。ワールドシリーズのMVPを勝ち取った中軸打者のデビッド・オルティーズは、ボストン・マラソンテ ロという悲劇を乗り越えたボストン市民にこのトロフィーを捧げます、などと試合後の儀式で語っていました。戦争屋が喜びそうな演出でした。

あの事件が起こった後、ボストンは戒厳令下の軍政都市に変貌しました。軍隊化した警察は「テロ容疑者」が隠れていそうな家々のドアをぶち破り機関銃を振り 回して住民を震え上がらせました。証拠が不明瞭なまま20歳にも満たないチェチェンの若者が容疑者に仕立て上げられ、警察が司法を兼ねるという無政府状態 が現出しました。私はそのニュースを聞いた途端、ああまた当局の自作自演なのね、と呆れ返り、既成メディアが報じる情報を取りに行く気も起こり ませんでした。幸い、独立メディアは、容疑者とCIAとの関係や、公開されている写真に偽造の疑いがあること、足を爆破されたジェフ・バウマンのありえな い行動、などなど、様々な疑惑について説得力のある情報を伝播していました。最近はアメリカ人も賢くなっており、このような事件が起こると条件反射的に、 当局の自作自演(偽旗工作)を疑う人も多くなっているようです。ヤフーが行った犯人を推定させるオンラインアンケートでは、選択肢の中に、アルカイダや チェチェンテロリストなどの他に、当局による偽旗工作という項目も設けられていたそうです。911事件をきっかけにしてアメリカ人も賢くなっているようで す。

ボストン・マラソンテロについては色々情報源がありますが、日本語では、小野俊一さんのブログを勧めます。彼は、東電の元社員で福島第二と東京本社で働い た経験を持ち、原発の嘘に目覚めて辞職したあと医学部に入り直し、現在は開業医として働いています。311原発事故以来、反原発の言論活動を積極的に行 なっています。彼もボストンテロ事件の公式説に疑いを抱き、医者としての視点からバウマンが足を爆破で失った後、車椅子に乗るなんてことが医学的にありえ ないと論破しています。英語では、ラス・ベーカーやシベル・エドモンズが説得力のある議論を展開しています。当局の嘘があまりにもマンガチックなので、ボ ストン警察にしろ、FBIにしろ、CIAにしろ、昔のように簡単に国民を騙すことができないんだという事実にいい加減気づいてもらいたいものです。

ボストンレッドソックスの上原浩治選手や、デビッド・オルティーズ選手は当然、ボストンテロ事件の真相など知らず、興味もなく、ただ既成メディアが垂れ流 す公式説を鵜呑みにしているのだろうと想像します。彼らに罪はありません。年がら年中野球の事を考えているし、彼らが世界トップレベルの野球を見せてくれ ているから、私のようなただのファンも楽しませてもらえるので、何も不満はありません。だからこそ、普通の野球のファンの中に当局の偽旗工作を見破る人達 が増えて、選手達にも広がっていくことを期待しています。選手会が集まってボストンテロ事件は胡散臭いね、なんて決議を出せば、またたくまに広まるで しょう。残念ながら、本を書く「知識人」などより、トップレベルのプロアスリートの方が社会的な影響力があります。そういう社会を作り出したのが嘘つき戦 争屋なのですが、選手が賢くなって、王様は裸だよ、と言い始めれば世界は一瞬で変わるでしょう。

(Jan. 2014)

追記:小野俊一さんを検索したら匿名の工作員による情報錯乱サイトが一番上に出てきました。皆さん、このような匿名サイトは無視してください。311原発 事故以前には全く無名だった小野さんは今ではツイッターのフォロワーが3万人以上おり世界中からアクセスがあります。どうして彼は世界に顔を晒して金(かね)にな らない言論活動をやっているのか。どうして彼を中傷する情報錯乱サイトは匿名なのか考えてみてください。嘘つき権力者が彼を脅威だとみなしているからに他 なりません。工作員の活動は彼が発信する情報の信憑性を高めているだけです。馬鹿ですね〜。


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