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エドワード・スノーデン、ラッセル・タイス、NSA

元CIA職員のエドワード・スノーデンについては日本のメディアもかなり報じているようです。私は、この類の情報はネットから英語で仕入れています。情報 統制されている日本語既成メディアが本当のことを言うはずがないのでハナから相手にしていません。日本語より、むしろ中国語やロシア語でのほうが真実に近 い情報が得られるでしょうが、わたしは中国語やロシア語が出来無いので英語にたよるしかありません。そんな中、7月某日、夕食時にテレビをつけたら、ス ノーデンとNSAの盗聴について特集をやっていたので、迂闊ながら、見てしまいました。スノーデンの居場所とか、NSAがユタ州に巨大ハードディスクを 作ってメタデータだけでなく、生データもすべて吸い上げて将来何十年にもわたって貯蔵するつもりであることとか、私にとっては既知の情報を流していまし た。説明にCGアニメを使ったりと、カネがかかった報道でしたが、薄っぺらい中身でした。

驚きはゲストの専門家の話でした。NSAの盗聴は、オサマ・ビンラディンの居場所を突き止めるのに役立ったなどとしゃーしゃーと喋っていました。プライバ シーの侵害とという負の側面もあるが、テロ撲滅の一助になっていると印象付けたいようでした。私にとっては、嘘ではあるが真実として流通している「公式説 =プロパガンダ」を初めて聞いたので、なるほど、巷ではこんな頓珍漢な説明で納得させられている人が沢山いるんだと、ため息をつきました。

アルカイダがCIAの創造物であることとか、オサマ・ビンラディンとブッシュ家の関係とか、911事件に至る歴史を全く知らなくても、2011年5月のビ ンラディン殺害がきわめて胡散臭いのは論理的に考えればすぐ分かります。

もしアルカイダというテロ組織が、アメリカという超大国を脅かす強力な存在であるなら、その親分であるビンラディンを生け捕りにせず、殺して遺体を海に投 げ入れるなんてことがありえないのは、自明の理です。テロ組織の全貌を暴くためには、その親分を生け捕りにして尋問しなければならないからです。そうしな いで殺してしまうなんてことは、普通ありえません。子供でも分かることです。このニュース番組のホストは英語も流暢ですし、ゲストの専門家は有名大学の先 生ですが、こんな単純なことも理解できないのでしょうか。あるいは、確信犯的にプロパガンダを流しているのでしょうか。

「テロリスト」を監視するためでなければ、それでは一体何のためにNSAは盗聴した生データを溜め込んでいるのでしょうか。

その答えを知るためには、NSAのもう一人の内部告発者であるラッセル・タイス (Russell Tice) さんの話を聴く必要があります。

Sibel Edmondsさんとか James Corbettさんが彼をインタビューしているので聞いてみてください。James Corbettは Russ TiceについてSibel Edmondsの考えを聞き出すべく対談しています。とても興味深い情報が得られます。

Russell (Russ) TiceはNSAの内部告発者としては最初の人で、まずSibel EdmondsとDaniel Ellsbergが設立したNational Security Whistleblowers Coalition (NSWBC)に接触して、Sibel Edmondsを知りました。その後、大メディアにも取材されてメディアの露出も過去数回ありましたが、最近、エドワード・スノーデン事件が起こり、大メ ディアに再度登場する機会が訪れたものの、彼の暴露したい情報があまりにも衝撃的だからなのか、大メディアが取材を取りやめ、仕方なしに、Sibel Edmondsやjames Corbettなどのネットメディア登場ということになったのでした。

詳細は、実際にインタビューを聞いてください。ここでは短く要約するに止めます。

なぜ、NSAは盗聴するのか。それは、かつて、エドガー・フーバー (J. Edgar Hoover) がFBIに君臨した時と同様の権力を得たいがためです。つまり、権力者の盗聴を脅迫の種に使うためです。Sibel Edmondsによると、FBIはフーバーが去った後でも組織の活動に大した変化がなかったそうです。最近では、NSAが加わりましたから、アメリカが世 界最強の警察監視国家であるのは疑問の余地がありません。バラク・オバマは2004年辺りから盗聴されているそうです。

スノーデンはネット監視についての技術的な情報を持っているようですが、NSAの中でRuss Ticeのような高い地位にあったわけではありません。Ticeの話を聞くと彼がかなり高い地位にあり、重要な書類が彼の机の上を通過したことが分かりま す。

Russ TiceはNSAの本来の活動については異議を持ってはいません。それどころか、中国やロシアなど仮想敵国とみなす国のサイバー監視については積極的に関 わって来ました。彼が、内部告発者になり、異議を唱えているのは、NSAがアメリカ国内で違法な盗聴を行なっているからです。

私が夕食時に見た日本のニュース特集番組は、このような事実については何の情報も提供していませんでした。一体何のために地球の裏側まで特派員を派遣して いるのでしょうか。NSAの活動がアメリカの現行法に照らして違法であるという事実ぐらいは、最低限、指摘しろよと言いたくなります。一般人の一年の被曝 限度が1ミリシーベルトだという事実を知っていても、それだと、福島だけでなく関東の殆どが違法になるから、黙っているのと同じ理屈なんでしょうか。どっ ちにしろ、既成大メディアはもう終わっています。

私が大学の教員として、学生に言いたいのは、もう既成メディアは全部プロパガンダなので、無視しろ、英語をちゃんと身につけて、ネットから直接情報を取れ るようにしろ、という一点しかありません。

(July 2013)




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