takashi's pictureTakashi Wakui's Home           takashi's picture涌井隆の家

What's new

Profile                 

Classes 授業

Recent Publications

Animation
アニメーション

Bicycling 自転車

Stargazing 星見

Links リンク

Essays 文章 作文




















木下黄太と野呂美加のぶっちゃけトーク

9月初旬の週末に名古屋で開かれた表題のイベントに行って来ました。会場が閉まっても階段の踊り場で100人近い人が取り囲み延々と話が続く熱い催しでし た。

彼らの活動は日本の既成メディアは伝えません。しかしアルジェジーラやOurplanet.tv はずっと前に取材して伝えています。同僚の一人に木下黄太の話をしたら、知りませんでした。彼は主にテレビから情報を取っているようでした。大学というの はそういうところです。木下さんは対談の中で大学人の大多数に対して否定的でしたが、同感です。ネットを使って福島原発事故について調べればすぐ木下さん や野呂さんに出会うはずですが、大学人には調べない人が多いのです。

私は、彼らの存在が日本を救っていると思います。彼らのような現場の真実を伝える人がいなくて、御用マスコミや御用学者が垂れ流す嘘ばかりが蔓延している ような日本には住みたくありません。あと数年すれば健康被害が爆発的に増大して全ての人が悟るでしょう。その時になって気づいても遅いのですが、歴史はそ のようにしか展開していかないのだと諦めています。彼らの功績は公式な歴史書には載らなくても、伝説として語り継がれていくでしょう。

主催者は、彼らの話をネットビデオに配信することは考えていません。内輪の話にしておくことで、「ぶっちゃけ」度を確保しようとしたので、ここで私が内容 の全貌を晒すことは控えます。詳しいノートは取らなかったし、録音もしなかったので、そうしようと思ってもできないのが本当のところですが、なかなか有益 な催しだったので備忘録としてここに記録を残します。

木下さんと野呂さんがごっちゃになりますが、箇条書きにどんどん書いていきます。

チェルノブイリ法では年間1ミリシーベルトと5ミリシーベルトをめぐって学者の間で学問的な議論があったが、日本ではないだろう。ロシアは大気圏内実験を さんざんやって健康被害に関する膨大なデータを持っているが、日本はアメリカ頼みのデータしかない。(そもそも福島事故の汚染度をまともに調べる気もな い。東京の土壌をまじめに調べて発表したら不動産が暴落する。筆者注。)

被災者支援法の「汚染地に居残る権利」というのはおかしい。チェルノブイリでは強制移住させられた人は恨みを持った。強制移住させられて生き延びら れたからこそ恨みを持てるのだという事実に思いが至らない。人間というのは身勝手な生き物だ。日本では誰も恨みを買いたくないから事なかれ主義的な法律し か出来ない。気長に闘うしかない。

チェルノブイリでは汚染の拡散を防止するためにチェックポイントでトラックを検査した。日本はやる気なし。主要交通ルート沿いに汚染が広がり、罹患率が上 がった。日本では高速道路付近では、名古屋でも1キロあたり100ベクレル級の汚染が出る。

チェルノブイリの感覚で言うと、関東全域が汚染地帯。福島は論外。関東の汚染は、子供たちを守るには一回に一ヶ月近い保養を年に数回要するレベル。

避難した子供に汚染地から会いに行き抱きしめると子供が鼻血を出すという話はよく聞く。衣服が汚染されている。汚染地から汚染物を動かさないという原則が 守られていない。だから「絆」などと言って、汚染物を移動させ焼却するなどという愚行に及ぶ。

汚染地でプールにはいって鼻血を出す生徒が後を絶たないのに強制されている場合が多い。鼻血を出すと恥をかくので、医者に頼んで特定の部位を焼くという処 置をとってもらう生徒もいるらしい。(その処置の正式名失念。筆者注)

バンダジェフスキーによると放射能が鼻血を誘発するというのはベラルーシやウクライナでは常識。皆知っている。日本の医者は未だに因果関係を認めていない と教えると彼は笑い出したそうだ。(日本の医者がダメダメなのは周知の話。そう言えば、染色体異常による奇形も公式には放射能との因果関係は否定されてい るのではないか。フランスではテレビでお笑いのネタになるのに。筆者注。)

重松にしろ山下にしろ原発推進側で立場上本当のことが言えず辻褄が会わないことを発言している(した)人達は、実は、いい加減な脱原発派の学者より本当の ことを知っている。知識もある。

甲状腺は小さな嚢胞が見つかったら針をさして細胞診をしてもらいなさい。チェルノブイリでは5ミリどころかもっと小さくてもやってもらうそうだ。早期発見 が重要。

児玉先生、正しい除染の仕方をベラルーシ人から学んでください。皮膚剥き出しはだめですよ。日本の学者はスラブ系の学者を見下しているのではないか。本来 なら彼らから学ぶべきなのに。(日本の学者は英語の論文を読んでおればそれでいいと思っている。査読制度の背後にどのような政治力学が働いているのか考え たこともないか、あるいは、見て見ぬふりをしている。筆者注)

福島で除染なんて無理でしょ。山や坂が多くて高低差が激しい日本の地形はそもそも除染は無理。除染しても山から降ってくる。(東京に住むと決めた人が屋内 を除染するぐらいしか出来ないのではと思う。筆者注)

以上です。ひとまず、このへんで切ります。

野呂さんはさすがチェルノブイリの現場を熟知しているので実践的な話が多くてためになりました。木下さんは最初は喉をやられて大きな声が出ないと言っていましたが、徐々に大きくなって行き、個人名を挙げて罵倒したりぶっちゃけ度が上がって行きました。あんな風だと喉はなかなか治らないだろうと心配です。彼のこのようなスタイルに嫌悪感を感じる人もいるかもしれませんが、馬鹿は馬鹿、屑は屑とはっきり言わないと、誤解を増やすだけなので仕方ありません。そこまで日本は狂った状況にあります。

木下さんがブログで書いていますが、聴衆の半分近くが関東からの自主避難者であることに驚きました。私は首都圏から名古屋周辺に避難してきた人を2世帯 知っていますが、講演会に行って、さらに多くの人に出会い、事の重大さを再認識しました。避難してきた人達は、漠然とした不安から逃げてきたのではありま せん。厳しい健康被害に直面しここでは生きていけないと首都圏から逃げてきたのです。

この文章を用意している間、色々調べ物をしていたら、「日経新聞」に、「放射線と発がん、日本が知るべき国連の結論」という記事があるのに気づき、さらっ と目を通しました。元々の出典は「フォーブス誌」で、筆者は James Conca です。日経の読者である政治家や実業家はこの記事を正しい情報として受け取るのでしょうか。やれやれ、大変な時代を生きているのだなと、ため息が出ます。

(Sept. 2013)



copyrights Takashi Wakui