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ロンドンオリンピック

今ロンドンでオリンピックが開かれています。テレビで連日試合を放映していますが、私はほとんど見ていません。サッカーの準決勝や決勝くらいは見るかもし れません。ニュースのハイライトは見るので、男子サッカーで日本がスペインを破ったというのは知っています。金星なのか実力なのかは試合を全部見ていない のでわかりません。スペインに勝つというのはすごいことなので、うれしく思います。

一番興味があったのは自転車ロードバイクレースでしたが、日付の記憶間違いで見逃してしまいました。幸い翌日のハイライトでヴィノクロフのゴールをちらっ と見る機会がありちょっと助かりました。ヴィノクロフといえば、ツールのシャンゼリゼで逃げて勝ったことがある選手で、このようなレースの駆け引きに長け ていたのでしょう。今年で引退を決めていたので有終の美を飾ることができました。ランスの全盛期には山でアタックをかけてさんざん彼を脅かしました。自己 輸血でツールから退場させられたこともありましたが、個人的には好きな選手の一人だったので、彼が勝ってうれしく思います。

試合前はPeter Sagan というスロヴァキア人を応援するつもりでした。彼は今年のツール・ド・フランスに初出場して3ステージで優勝し圧倒的強さを見せつけました。オリンピック では彼以外スロヴァキア人は出場しておらず、どのような試合展開になるのか興味がありました。イタリアのリクイガスというチームに所属しているので、イタ リアの選手と連携を取って走ったのでしょうか。ロードレース関係のサイトを見てもあまり詳しい解説がないのが残念です。試合前の大方の予想は、スプリント 勝負になり、イギリスのカヴェンディッシュが金メダル有望ということでしたが、盤石の体制で臨んだはずのイギリス勢の作戦がうまく行かなかったようです。 出場している二人の日本人には全く期待していませんでしたが、別府は二番手の追走集団に残ることが出来、悪くない成績でした。順位はアメリカの若き実力者 Taylor Phinny とあまりかわりません。上出来です。ツールで活躍した新城選手も少し遅れたメイン集団でゴールできました。このような街中の周回コースのレースは、道幅も 狭いのでちょっとしたミスが命取りになるし、計画どおり集団をコントロールするのが難しいので何が起こるかわかりません。スイスのスーパースターである Cancellaraは落車してまた鎖骨を折った模様です。8月の半ばにタイムトライアルが予定されていますが、もうお腹いっぱいです。オリンピックは一 番見たかったロードレースが終わってしまったので、後は別にどうでもいいです。

NHKなどが連日水泳、柔道、体操などを実況しつづけるのは実に奇妙です。サッカーとか野球ならファンが多いので応援する人が沢山いても不思議ではありま せんが、水泳など見て楽しいのでしょうか。橋本大阪市長の道州制にしろTPPにしろ世の中の流れはグローバリゼーションの強化であり、日本という国家の骨 抜きです。今オリンピックを見て日本を一所懸命に応援している子供たちが大人になる頃には、グローバル企業に就職することが成功を意味するようになるで しょう。グローバル企業はその出自が日本であろうとなかろうと、日本の労働者を特別扱いしない傾向は今よりずっと強まるでしょう。2012年の現時点では 中央官僚や総理大臣の英語の運用能力はそれほどではありませんが、20年後にはフィリピンの大統領並に英語が出来ないと日本のパワーエリートになる資格す らないとみなされるようになっているかもしれません。そんな中で4年に一度愛国心を煽るオリンピックは、軍事産業を下支えする力として利用されているので しょうか。本当のところは無国籍の「テロリスト」が敵のはずなのですが、国という部族に対する心情はなかなか消えることがありません。北朝鮮怖い中国怖い という気持ちは簡単に軍備増強への要求に繋がります。軍事産業自体も完璧にグローバル化されているのですが、それを支えるのは未だに人々の部族的心情で す。騙されて兵隊になるのは無知な平民であると相場が決まっています。オリンピックを見てそんなことを考えるのは、不謹慎だよ、純粋に個人の技と情熱を応 援すればいいじゃない、という反発の声が聞こえてきます。でも、世界中がグローバリゼーション一色の状況下で、愛国心を鼓舞する催しが何故4年に一度開か れるのか、考えをめぐらすのも悪くないでしょう。

そんななか、日本のプロ野球の選手会が来年に計画されていたWBC(World Baseball Classic)に参加しないことに決めたのは朗報です。聞くところによると、日本の取り分が少なくアメリカが一方的に儲かるように仕組まれているそうで す。しかし、それ以前に、野球という球技で世界一を決めるのは意味がないことに気づくべきでしょう。1995年に野茂英雄がMLBに挑戦してからかなり 経っていますが、経験上分かったことは、日本人の超一流を集めてチームを作りMLBで1シーズン戦えば断トツで最下位になる可能性がかなり高いということ です。野球という球技は戦術やスピードや個人技でどうにかなるものではなく圧倒的に体格に影響されます。日本がフライ級でアメリカやドミニカ共和国がヘ ビー級なら同じリーグで戦うのは不公平です。短いトーナメント戦でたまたま日本が準備不足のアメリカに勝つということがあったとしても、それが日本の野球 の優位を意味する訳でないことをすべての関係者が知っているのですから、野球をあまり理解していないナイーブな日本人の愛国心につけ込んで、汚い商売をす るのは止めにしてもらいたいものです。日本人もよく自分の頭で考えて、スピードと技の日本野球が世界一だ、等のプロパガンダに踊らされて天狗にならないよ うにしましょう。

ただ、サッカーのワールドカップは別です。スペインや日本女子の強さを見れば一目瞭然ですが、体格や背の高さは関係ありません。このようなチームスポーツ なら同じ土俵で世界一を争うのは意味があります。ワールドカップと言えばサッカーと相場が決まっているのは、サッカーという競技の本質を多くの人が見抜い ているからなのでしょう。

要は各自自分の好きなスポーツを応援すればいいのです。選手の国籍に惑わされるのは、子供の時だけでいいでしょう。思うに政治家には大人になっても愛国心 の鼓舞が好きな人が多いようです。イチローは日本の誇りだ、とか、なでしこ頑張れとかツイートしてる政治家がいます。TPPまっしぐらなのに言ってること とやってることが、ちぐはぐです。一体何を考えているのでしょうか。たぶん何も考えていないのでしょう。

最後に。ロンドンといえば、2005年7月7日の地下鉄テロを忘れる訳には行きません。あの頃の私は既成大メディアが嘘だらけであるということに思いが至 らず、ロンドンタイムズの記事を読んで、政府が言っている公式説は何だか胡散臭いな、とぼんやり考えていました。ちょうど、911の テロがあってニューヨークタイムズを読みにいき、ハーバード大学のなんたら教授のパンケーキ崩壊説を読んで何だかおかしいなと、と感じたのと似ています。 その後、911の真実に目覚め、色々調べて、ロンドンの地下鉄テロも限りなく胡散臭いなという結論に達しています。Tom Secker という人が色々政府公式説の問題点を指摘しているので自分で調べてください。

大規模なテロ事件はほぼすべて当局が関与していると考えていいでしょう。アラブのテロリストなどという公式説は聞くはなから疑ってかかるべきです。

(July 2012)

Takashi Wakui