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文系・低所得層ほど放射能を怖がる

「東日本大震災に関する特別調査」~震災で日本人の心理や行動はどう変わったか~

という慶応大学の教員による研究があり、文系・低所得層ほど原発や放射能を怖がる傾向があるのだそうです。ツイッターで知りました。2012/02/15付けでプレスリリースが出ています。

このようなアンケート調査は正直言って詳細に目を通す気も起こりません。自分が発見したのでもない統計の理論を使って、自分がコードを書いたわけでもない 統計ソフトを使い、意味のない質問をして、データを回収し解析、そして論文をでっち上げる。アカデミアにはそのような研究があふれています。暇つぶしなん でしょうか。一体何故このような研究が存在するのか?可能性を探ってみます。

その1。原発推進側のPSYOP(心理作戦・プロパガンダ)である可能性。このような研究が出ると、「原発を怖がる私は低学歴の負け組なんだ、もっと推進 側のプロパガンダを勉強しなきゃ」と勘違いする人が出てくるのを期待している。高学歴の勝ち組は、「ああやっぱり怖がらないほうが偉いんだ」と我が意を得 て放射能を受け入れてしまう。これは推進側には都合が良い。

その2。論文の著者が原発や放射能を理解していない。単なるあほ。

その3。こういう「研究」には実は新味も発見も知的刺激も何もないとは自覚しているのだが、一応、仕事なので、書き散らしている。研究費をもらったので、報告書を書かないと怒られる。「業績」にもなる。

どれが正解なのかわかりません。論文の著者と私の考え方は大きく違いますが、説得する気も起こりません。ただ、学生がかわいそうです。

まあ、大学なんてこの程度です。原発事故直後、御用学者のあほぶりが白日の下に晒されてしまったのでもう一般人は大学人に何の期待もしていないでしょ う。前の戦争以前は軍人はエリートとみなされ威張っていました。戦争に負けた途端、人間扱いされなくなり信頼は地に落ちました。大学人も似たような扱いを 受けるようになるのかもしれません。

「放射能は怖いですか。1から5のスケールで答えてください。」

なんて質問されても答えようがないでしょう。何ベクレルなのか?核種は何か?などなど具体的に訊いてくれないと答えようがありません。

何でもいいから答えろと、言われれば、私は次のように答えます。

一平方メートルあたり1000ベクレルくらいならそれほど怖くない。1万ベクレルにもなると怖い。4万ベクレルはもっと怖い。避難を真剣に考えるだろう。口に入れる食 物に関しては、1キロ4ベクレルくらいなら怖くない。20ベクレルはちょっと怖い。現行の規制値である1キロあたり100ベクレルは受け入れ難 い。カリウム40は怖くない。セシウム137やストロンチウム90は怖い。年間20ミリシーベルトという数字があるようだが、それは福島の中通りを避難地 区にさせないための言わば結論ありきの後付の算数だろう。私がそこに住んでいるなら庭の土のヨウ素、セシウムだけでなくウラン、ストロンチウム、プルトニ ウムも測ってもらう。

このように数字にこだわる私は「理系」なんでしょうか。「文系」なんでしょうか?あるいは、私のような語学教師は十把一絡げに「文系」なんですか?慶應の先生、教えてください。

(June 2012)



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