アメリカ文学・文化論 IIa (アメリカ言語文化講座) / 国際多元文化特殊講義 IVa (英語高度専門職業人コース)

アメリカ文学史概観(3)


単位
前期月曜6限
教室:文系総合館 609
担当教員:長畑明利
研究室:文系総合館 706
電話/fax: 052-789-4702
email: e43479a@.cc.nagoya-u.ac.jp

授業HP: http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures16/amcul16/amcul16a.html


◆連絡事項:

◆目的・ねらい:
 この授業の目的・ねらいは主として次の3点である。1. ヨーロッパ人の入植以前の時代から植民地時代、建国期を経て、19世紀にいたるアメリカ文学史についての理解を深める。また、種々の文学史上の重要項目に関連するテクストの実際を知る。2. その過程で、自分なりの(学術的な)問いを見いだす。また、自分が得た問いをより大きな知的文脈に置いて吟味する。3. 文学・文化の研究に必要なリサーチの方法について学ぶ。また、1次資料、学術論文の読解に資する高度な英文読解力を涵養し、学術論文執筆に必要となるライティングのスキルを身につける。(特に、作品を正確に読む力をつけることを重視する。) 

◆履修条件:
 基礎的な英語読解力を有すること、学習に対する意欲、積極性を有することを履修の条件とする。後期同時限に開講される「アメリカ文学・文化IIb」と連続して受講することが望ましい。関連科目として、「英語表現演習 IIIa」、「英語表現技術演習 a」、「英語学術論文演習a」を挙げておくが、英米文学・文化に関する他の授業も受講するとよい。

◆授業内容:
 前後期を通じ、ヨーロッパ人の入植以前の時代から19世紀半ばにいたるアメリカ文学の作品のいくつかを年代順に読み、文学史を概観する。 a(前期)、b(後期)ともに、 教科書として Nina Baym, et al., ed., The Norton Anthology of American Literature, Vol. 1: Beginnings to 1865 (Shorter Eighth Edition)を用いる。(目次 → http://media.wwnorton.com/cms/contents/NAAL8S_TOC.pdf ) 
  a(前期)においては、教科書に従い、19世紀前半までの文学作品を扱う。(前期は Hawthorne までとする。)1回に45ページほどを読んでいくと教科書の半分を読み終えることができる。ただし、作品は網羅的に扱うのではなく、適宜取捨選択することにする。

 毎週の授業は以下の形でで行う。
・授業用のメーリングリストを作成するので、その週の担当者は、授業前日の午後5時までに、担当する作品についてのポジション・ペーパーを投稿する。担当作品は、その授業で扱う範囲の中から自分で選択する。
・ポジション・ペーパーは和文2,000語程度(あるいは、それよりも長くてもよい)。 選択した テクストに見出される特徴を列記した上で、その特徴についてのコメントを自分の主張として述べる、というのがひとつのスタイル。対象とする作品について論じた先行研究を批判的に紹介することもできているとよい。(重要な先行研究は教科書の Selected Bibliographies に記されている。)詩人の場合は、作品1篇を取り上げて、explicationを実践してもよい(和訳もつけることが望まれる)。なお、強い主張を期待する。
・担当者以外の受講者は、作品に加え、担当者のポジション・ペーパーを読んだ上で授業に望む。
・授業では、最初に小テストを行う(その週の複数の テクストから抜き出した英文——通常1センテンス——を和訳するテストを予定。)
・次に、担当者が作品の紹介および自身の主張についての解説を行った上で(ポジション・ペーパーを読み上げてもよい)、ディスカッションおよび担当作品の任意の箇所の英文和訳を行う。 
・各回の課題 テクストは授業用ウェブページに載せる。授業で扱わない作品も各自で読むことが求められる。 
・学期末に、自分で選んだ作品1点について論じる口頭発表をしてもらう。また、期末レポート1点(英文)を課す。

◆授業スケジュール(予定)

Date 項目 担当者
16.4.11 イントロダクション  
4.18

The Iroquois Creation Story
John Underhill
John Smith

Sugai
4.25

William Bradford
John Winthrop
Roger Williams

Sasaki
5.2

Anne Bradstreet
Edward Taylor

Ohki
5.9 Mary Rowlandson Kumai
5.16 Cotton Mather Murase
5.23

Sarah Kemble Knight
Pontiac, Samson Occom, Tecumseh

Sugai
5.30 Jonathan Edwards Sasaki
6.6 Benjamin Franklin Ohki
6.13 Phillis Wheatley Kumai
6.20 Charles Brockden Brown Murase
6.27 Washington Irving Sugai
7.4 James Fenimore Cooper Sasaki
7.11 Ralph Waldo Emerson Ohki
7.25 Nathaniel Hawthorne Kumai
8.1(5限+6限 [補講]) 受講者による発表(Crevecoeur、Black Hawk、Equiano、Warner)  

◆成績評価の方法:基礎的な英語力を有することを単位取得の条件とする。そのうえで、授業点60%(小テスト、ポジション・ぺーパーを含む)、期末発表+期末レポート40%。欠席3回で単位放棄とみなす。また、遅刻2回で欠席1回分とする。

◆教科書:

  • Nina Baym, et al., ed., The Norton Anthology of American Literature, Vol. 1: Beginnings to 1865 (Shorter Eighth Edition)  (Norton, 2012) [ISBN: 978-0393918861]。各自で用意すること。 
  • その他のテクストについては、授業 HP もしくは ML にて連絡する。 

◆参考書:

  • 教科書巻末の Selected Bibliographies を参照のこと
  • Greil Marcus and Werner Sollors, ed., A New Literary History of America 
  • Emory Elliott, et al., ed. Columbia Literary History of the United States
  • 渡辺利雄『講義アメリカ文学史』(全3巻+補遺)
  • 平石貴樹『アメリカ文学史』
  • 亀井俊介『アメリカ文学史』(全3巻)
  • 志村正雄・八木敏雄『アメリカの文学』
  • 早瀬・吉崎編『21世紀から見るアメリカ文学史』
  • その他、授業HPもしくはMLにて紹介する。

◆参考 URL:

注意事項:

  • 授業関連の連絡は、授業HPもしくはMLにて行う。 
  • 本授業は英語高度専門職業人コース開講の「国際多元文化特殊講義 IVa」との合併授業である。
  • オフィスアワー:アポイントメントによる。メールで連絡すること。

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(最終更新日:2016.8.14)