言語文化 I

英語(セミナー)

2単位 
後期水曜2限 
対象学部:教育学部 
教室:
担当教員:長畑明利
文系総合館706 
email: e43479a@nucc.cc.nagoya-u.ac.jp
授業HP:http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~nagahata/lectures13/nuilas13aesm-edu.html
教養教育院 e-learning サイト


連絡事項

目的・ねらい

本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。

履修条件・関連する授業科目

学習に対する意欲、向上心、言葉への関心、基礎的な文法力を履修条件とする。「英語(基礎)」、「英語コミュニケーション」、「英語上級」の単位を取得していることを前提として授業を行う。

授業内容

・アメリカの詩人 Kenneth Koch が子供に詩を教えた経験に基づいて書いた本を教材とし、子供たちの詩作の現場を垣間見るとともに、自分でも詩を作ってみる。この本の前半部には10人の(大人の)詩人の詩が収録されており、また、それらに見出される特徴を模倣して、子供たちが作った自分なりの詩も掲載されている。本授業でも同様に、(大人の)詩人の詩と Koch による解説を読んだ上で、それらを模倣して、つまり、それらの詩に見出される詩作の方法を利用して、実際に詩を作る。
・前半部で Koch が採り上げている詩人は次の10人である。

William Blake ("The Tyger")
Robert Herrick ("The Argument of His Book")
John Donne ("A Valediction: Forbidding Mourning")
William Shakespeare (Three Songs)
Walt Whitman (from "Song of Myself" 1 & 2)
Wallace Stevens ("Thirteen Ways of Looking at a Blackbird")
William Carlos Williams ("This Is Just to Say"; "The Locust Tree in Flower"; "Between Walls")
Federico Garcia Lorca ("Romance Sonambulo"; "Arbole, Arbole") [英訳]
John Ashbery ("Into the Dusk-Charged Air")
Arthur Rimbaud ("Voyelles") [英訳]

詩はいずれも短く、それほど難しくない(子供でもわかる)。巻末には、他の詩人の作品も簡単な解説つきで収録されている。
・授業では毎週1章(一人の詩人)を扱う。メーリングリストを作成し、あらかじめ各自が書いた詩(ワードファイル)を全員に送る。(火曜午後5時までにメーリングリストに送る。)受講者はそれらを読んだ上で授業にのぞむ。
・授業では、最初に、大人の詩人の詩と解説、子供の詩を読んだ上で、各自が順に自作の詩を朗読し、論評し合う。
・10章を終えたら、巻末の詩を参考にしつつ、さらに自分で詩を作り、その解説とともに発表する。
・学期末に、自作の英詩を1編とその詩をどのように書いたかについて解説するエッセイを提出してもらう。
・また期末試験では、任意の詩について、それがどのように書かれているかを英語で論じてもらう予定。
・e-learning については各自で進めてもらうが、学期中に4回小テストを行い、その成績でもって、授業全体の成績の20%をつける。

スケジュール

Date Poet and poem(s) (pages in the textbook) Presenter 1 (on the poet) Presenter 2 (explication of the poem) Presenter 3 (poem) Listen to Me! quiz
10.2 Introduction        
10.9 1. Willam Blake, "The Tyger" (3-4) Kato Sato    
10.16 2. Robert Herrick, "The Argument of His Book" (36) Sato Suzuki    
10.23 3. John Donne, "A Valediction: Forbidding Mourning" (48-49) Suzuki Tsujimoto, Nishiguchi Niwa, Hashimoto, Hayashi  
10.30 4. William Shakespeare, Three Songs (60-61) Tsujimoto Niwa, Hashimoto, Hayashi Hibino, Matsunaga, Yamada  
11.6 5. Walt Whitman, from "Song of Myself" 1 & 2 (72-73) Nishiguchi Hibino, Matsunaga Yokoyama, Kumita, Kato Unit 1
11.13 6. Wallace Stevens, "Thirteen Ways of Looking at a Blackbird" (83-85) Niwa Yokoyama, Kumita Sato, Suzuki, Tsujimoto  
11.20 7. William Carlos Williams, "This Is Just to Say"; "The Locust Tree in Flower"; "Between Walls" (98-99) Hashimoto Kato, Sato, Suzuki Nishiguchi, Niwa, Hayashi  
11.27 8. Federico Garcia Lorca, "Romance Sonambulo"; "Arbole, Arbole" (125-132) Hayashi Tsujimoto, Nishiguchi, Niwa Hashimoto, Hibino, Matsunaga Unit 2
12.4 9. John Ashbery, "Into the Dusk-Charged Air" (145-149) Hibino Hashimoto, Hayashi, Matsunaga Yokoyama, Kumita, Kato,  
12.11 10. Arthur Rimbaud, "Voyelles" (161-162) Matsunaga Hibino, Yokoyama Sato, Suzuki, Tsujimoto  
12.18 11. John Keats, "Ode on a Grecian Urn" (222-223)

Yokoyama

Kumita, Kato Nishiguchi, Niwa, Hashimoto Unit 3
12.24 (3rd. period) 12. Guillaume Apollinaire, "Heart Crown and Mirror" (240-241) Kumita All Hayashi, Hibino, Matsunaga  
1.15 13. Rainer Maria Rilke, "From a Childhood" (250-251)   All Yokoyama, Kumita, Kato, Sato Unit 4
1.22 14. William Shakespeare, "Sonnet" (202)   All Suzuki, Tsujimoto, Nishiguchi Unit 5
1.29 Final exam        

成績評価の基準

電子教材 20%、授業点(詩作等課題、発言の積極性を含む)40%、期末英文レポート(自作の詩と解説)20%、期末試験20%の予定。

教科書

Kenneth Koch, Rose, Where Did You Get That Red? (Vintage) [ISBN: 978-0679724711]。

参考書

参考 URL

注意事項

・対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。
・5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。期限後の課題提出は評価 1/2。
・私語、ケータイ、睡眠禁止。
・「剽窃」、カンニングは成績不可。
・授業HPに連絡事項を掲載するので、毎週最新の情報を確認すること。なお、シラバスとHPとで内容が矛盾する場合は、HPのほうに従うこと。

アドヴァイス

・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲がないと、なかなか成果があがらない。
・語学学習の効果はしばらく経ってから現れるもの。継続して学習していってほしい。
・英語の力を高めるために、ネットでいろいろなスタイルの発表もしくはトークを見てみるとよい。おすすめサイトのひとつは TED。字幕もあるが、日本語ではなく、英語字幕を使うのがよい。ただし、字幕を見る場合も、一度は字幕なしで見ることが必須。おすすめヴィデオ→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen
・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組んでほしい。また、そこで学んだ表現を教室での自分の発表で積極的に使ってほしい。
・学術的英文・論説文以外の種類の英文を、広く、ときにはじっくりと、文法事項や文の構造を確認しながら読むことで、英語という言語とその背景についての理解を深めることが可能となり、ひいてはそれが学術的英文を含む英文一般の読解力と表現力を高めることにもなる。
・ふだん日本語でも詩を読んだり書いたりする習慣のない人が多いかもしれないが、この授業で詩を(しかも英語の詩を)読んだり書いたりするのもよい経験であろう。


長畑ホームページへ

(2013.12.4)