シェイクスピア『ロミオとジュリエット』Romeo and Julietの梗概

 

■各場面のまとめ

0101:けんかはベローナの花

0102:求婚者も現れた、娘を社交界デビュー。きれいな娘が集まる宴会なら繰り出そう。

0103:乳母にも加勢してもらい母は娘に縁談。

0104:キャピュレット家の祝宴。対立する家の若者が互いに一目惚れ。

0201:ロミオと仲間たちのくだけた会話。そのあとバルコニーの場面。

0202:ロレンス神父に相談。

0203:ロミオと仲間たち。乳母がジュリエットの伝言を伝える。

0204:じれったい乳母。

0205:ロレンス神父、恋人たちの結婚式を執行せんとする。

0301:暴力沙汰。「恋が自分を女々しくした」。(嘆きと怒り)。ロミオ追放刑。

(★仲間にもジュリエットとの関係を告げず。)

0302:ジュリエット初夜の期待(祝婚歌)。乳母の嘆きの報告。失意のどん底に。

「初夜の相手は死神」というイメージ。

0303:追放刑を受けたことを神父から聞く。泣き崩れるロミオ。「それでも男か」。

(このあと劇は、両家の対立という問題を忘れ去る印象。ジュリエットの結婚に集中。物語が最終的に向かう空間は、最初はジュリエットの性器、次に墓所。)

0304:深夜。結婚式を3日後と決める(初めて曜日に言及)。

0305(前半):オバド(aubade)。初夜を終えた主人公たちの別れと嘆き(バルコニーの場面との共鳴あり、鷹は鶯と雲雀に)。

0305(後半):数日後のパリスとの縁談を強要する両親。追いつめられるジュリエット。乳母も頼りとならず。「墓と結婚」「墓場に初夜の床を」。

0401:僧坊にて。パリスはロレンス神父に結婚式の日取りを伝える(3.3と類似)。そこにジュリエット。ロレンスの秘策。(★乳母を計画から排除)

0402:家に戻ったジュリエット。見せかけは父に従順な態度を取る。喜ぶ父親。

0403:仮死の薬をのむジュリエット。墓所のイメージ(汚染、悪魔的)。(墓所に入れられることについて、アンティゴネとの類似と差異)。迷いと錯乱。

0404:婚礼予定の朝、キャピュレット家の嘆き。(一人っ子が亡くなった。)劇作家は「ぎこちなさ」を認識(Arden, note to 4.4.43参照)。最後は楽師と召使いの喜劇的やり取り。

0501:従僕からジュリエット埋葬を知らされる。薬屋(彼と店の描写)から毒薬を買う。(★従僕を計画から排除)

0502:ロレンスの手紙はロミオに届かなかった。疫病の家。足止め。(★仲間の僧に事情を告げず。)

0503(前半):キャピュレット家の墓所。墓参りに来たパリスと少し後に来たロミオとの戦いで前者は命を落とす。「死んだ」ジュリエットと対面。(★恋人の変わらない美しさに言及する→観客の認識は彼より優位。)ロミオは服毒自殺。ロレンス来る。ジュリエット覚醒。緊急案を提案してすぐロレンスは墓から去る。(★「唇が温かい」は観客の認識が裏付け)。ジュリエット、ロミオの短剣で胸を刺す。

0503(後半):人々が駆けつける。ロレンスの釈明と説明(彼の語りは観客にとって追認。しかし差異は?)。両家の当主の悲しみと和解。

 

 


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