イプセン『棟梁ソルネス』The Master Builderの梗概

 

■登場人物

棟梁ハルヴァル・ソルネス、アリーネ・ソルネス(妻)、ドクトル・ヘルダール(医師)、クヌート・ブローヴィク(使用人)、ラグナール・ブローヴィク(使用人)、カイヤ・フォスリ(使用人)、ヒルデ・ヴァンゲル嬢(訪問者)

 

■梗概

<一幕>事務室

・ブローヴィク、ラグナール(その息子、30歳)、カイヤ(その婚約者、20歳)

・そこへソルネス。

・プローヴィク、ソルネス。棟梁に頼み→失敗。

・父子退場。ソルネスとカーヤ。

・ソルネス、医師。使用人についての話題(とくにカーヤとの関係)。火事の話題。若者に対する不安。

・そこにヒルデ登場(山から)。棟梁とは十二三歳のときに出会う。それから十年。リーサンゲルでの出来事。独特の語彙を導入(王女、王国、トロル)。

・ソルネスは、ヒルデの話を聞かされ、自分の願望が実現していた過去のイメージを与えられる(これがすべて事実であったかどうか不明、226229)。しかもヒルデの願望的空想(お伽噺+性的ロマンス)のなかでは、彼は年を取っていない。ソルネスは、ヒルデこそ、自分が最も必要としていた人であると感じる。

 

<二幕>客間

・ソルネス、夫人(黒い衣装)。夫婦の会話――火事の話題。「負債、罪、病気」。

・ソルネス、ヒルデ。相続した家と土地。火事。教会→住宅→自分の家。「代償」(245)。ラグナールにひどい言葉。煙突にヒビ。「選ばれた人間」(251)。「手伝いや召使い」(252)。「たくましい良心」(252)。「サーガ」。

・ソルネスとヒルデはカーヤに推薦の言葉を書き添えた図面を渡す。夫人。二人を解雇。

・ソルネスとヒルデ。「はっきりせんのだ」(261)。

 

<三幕>広いヴェランダ

・ヒルデ(庭から、胸に花束)とソルネス夫人。火事をめぐる会話。「人生でささいなもの」(264)、「人形」(265)、「骨の髄まで凍えた」(266

・ヒルデとソルネス。「籠の中にいただけ」(268)、「彼女は死んだ」(268)、「空中のお城」(270

・ヒルデとラグナール。「君が花輪なんぞ」(271

・ヒルデ、ラグナール、複数の「義務」に引き裂かれる夫人、医師。夫人の心配。

・ヒルデとソルネス。「怖いのね」(276)、「人間の幸福が宿りそうな」(278)、「空中の城」(278)、「あの方と話をするね」(279)。

 

 

 


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