■シェイクスピア『お気に召すまま』As You Like Itについて

■テキスト

『お気に召すまま』松岡和子訳(ちくま文庫)を使用。

 

■質問

1 四幕一場で、ロザリンドは「さあ、わたしを口説いて、口説いて、今のあたしはお祭り気分、すぐにいいわと答えるわ」と述べ、オーランドーの口説きに全面的に調子を合わせるかのような態度をここでは表明している。しかし、二人のやり取りの実際は、オーランドーに「言わせる」よりも自分が「言う」言葉の量の方がずっと多く、しかも彼女の言葉の大部分はオーランドーの夢中の恋に水を差すようなことばかりである。あなたは、自分に夢中な恋人がいるとして、ロザリンド(ギャニミード)のような振舞いをしてみたいですか。それはどうしてですか。

 


2 『お気に召すまま』の結末は、「あり得ない」方向へと舵取りをする。観客は、四つの結婚、二つの電撃的な改心、不可解なハイメン神の出現を受け入れるよう促される。結末に近づくとともに、それまでも見られた御伽噺の要素が最大に膨張する。この支配的な雰囲気のなかで、それとは異質な要素は発見できるだろうか。

 


3 ジェイクイズは、劇の最後の祝宴に参加しない。このときの彼はそれまでの彼とは異なる印象を与えないか。群れを離れた牡鹿にセンチメンタルになった彼(二幕一場、51頁)、アミアンズの歌の調子を壊してしまった彼(二幕五場、71頁)、道化の衣装を着たいと言った彼(二幕七場、77頁)、いっしょになって世間を罵倒しようとオーランドーを誘った彼(三幕二場、107頁)−−そのような彼とは異なる印象があるように思われる。劇の最後における彼の言葉と振舞いを確認し、それが劇の結末の印象にどのように作用しているか、考えてみよう。

 


 

 


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