大学院に進学して―これまでの感想と反省をこめて

蟹江 静夫(国際言語文化研究科博士前期課程2年在学中)

 私は2001年4月に現代東アジア表現科学講座に入学しました。
 大学時代は中国語や中国近現代文学に興味があり、大学院でさらにこれらの知識を深めたく思い進学した次第です。
 こうした漠然とした目的で大学院に入るのは間違いかもしれません。大学院は本来、研究を深める場所なのですから。

 そんな私は入学してからもしばらく何を研究しようか悩んでいましたが、結局、大学時代に卒論で取り組んだ張愛玲(1940年代日本占領下上海において活躍した女性作家)について研究することに決め、今にいたっています。
 雰囲気についていえば、様々な専攻の方が「雑居」しており、とても明るいです。
 ここには「多元院生室」という、学生が勉強するための部屋が確保されています。パソコンも置いてあり、休・祝日も自由に利用することができます。私もしょっちゅう来ています。
 また、そこで自分の専攻と違う方たちと会話することで新しい知見を得ること、請け合いです。みなさん、やさしい人たちばかりで、新入生の方でもすぐにうちとけることができるでしょう。

 授業について。

 授業の多くはゼミ形式です。予習が必須で、レポート発表もあります。はじめは自分の専門外の科目もあり、しっくりこないと思うときもありました。しかし、たとえ「単位のため」だとしても苦労しながら準備して授業にとりくめば、新しい発見があります。それは自分の視野をいっそう広げてくれるものです。
 あと、ここには多くの中国人の方が留学生として学んでいます。ですから、ここは中国語を学ぶ絶好の場であるということができます。彼/彼女たちは日本語がとても流暢で、こちらから中国語で話しかけるには少々勇気がいりますが、おもいきって声をかけてみると相手方も中国語で応えてくれ、さらに熱心に指導してくれます。
 最後に大学院生として重要なのはやはり本や論文をたくさん読むことだと思います。
 私は学部時代、本をあまり積極的に読みませんでした。自分がこうやって研究しようと思っていることでも、案外先行研究が多かったりするものだと、今になってやっと痛感しています。それに授業に追われて本が読めないという言い訳は通用しないのです。
 いろいろ書きましたが、とにかく、大学院は自分が積極的に学び、研究するところです。そしてわからないことは周りの人や先生方に聞くことにしています。そうすればかならず親切に指導してくださいますから。
 みなさんもぜひ、大学院生活を楽しんでみませんか。

(2002.5.27)