東アジア言語文化講座
大学院生・修了生エッセイ集


趙宏剛(平成24年度博士前期課程修了)
 「多くの時間を無駄にせず、充実した時間を送れたか、うまく時間を利用することができたか」については、私自身が疑問に思っています。それは、修士論文を書き終えた私が何らかの後ろめたい気持ちを持っているからです。
 フランスのモラリストのラ・ブリューエールは「時間の使い方の下手な人がその短さについて文句をいう」という時間に関する名言を綴っています。それはまさに私のことではないかと感じてしまいます。私は、修士論文を作成する前に本格的なスケジュールを立てませんでした。そのせいで執筆過程において予想していなかった追加作業や、内容の修正が必要になって、思いのほか時間がかかってしまい、体調を崩したうえに他の様々な予定が入ってしまうなど、時間をうまく調整することができませんでした。そして、提出日が近づくにつれて「もう時間がない、後十日くらいがあれば……」と焦って、締め切り直前になって徹夜で論文を仕上げることになってしまいました。
 四月から博士後期課程に進学することになります。これからの時間こそが、私にとって最も重要な時間であることを自覚しています。時間との競争はさらに激化するはずです。私は、少なくとも数年後の自分に「君は、実に一生懸命頑張った。時間を有効に活用した」と、ねぎらいの言葉をかけてやることができるように博士後期課程の日々を充実させていきたいと思います。

                           


                                                        (2013年3月15日)