東アジア言語文化講座
大学院生・修了生エッセイ集


鄒明波(平成22年度博士前期課程修了)
 「夢さえあれば」

 2011年3月、私の日本での学生生活が終了しました。日本語を学び始めて以来、日本へ留学をする夢を抱いていた私は、大学卒業後、仕事をしながら留学準備をしてきました。日本への留学が決まるまでには、いろいろなことがあり大変でしたが、諦めず、やっとの思いで日本留学を果たしました。
 一人暮らしの留学生活は、始めは慣れず少し苦労しましたが、先生方や先輩、同期のサポートのおかげで徐々に慣れ、生活も安定し、学業も順調に進めることができました。東アジア言語文化研究科での研究生活は、余裕を持って専門知識の修得や研究活動に集中することができました。しかし、院生生活が本格的に始まった一年目は、単位取得のため様々な授業を履修する必要があり、自分が本当にやりたいことや自分自身の研究を進める時間はなかなか取れず、結局、修士論文を執筆するための資料収集で終わってしまいました。
 修士論文の執筆には大変に苦労しましたが、指導教員の先生が厳しく、また優しく指導してくださったため、無事書き上げることができました。しかし、今振り返ってみると、やはり足りない部分や残された課題はたくさんあり、自分自身満足のいく修論ではなかったことが悔やまれます。修士課程の2年間という時間はあまりに短く、「光陰矢の如し」を痛感しました。もし時を遡ることができたら、原点に戻り、今までよりももっと頑張り、もっと勉強して、もう一度論文を書きたいですが、人生に「もし」はありません。今の私にできることは、これから先の人生をしっかりと後悔しないように送ることです。
 まもなく桜が咲くとともに、共に入学し学んだ友人達は皆それぞれの道を歩み始めます。私も4月から社会人として新しい生活を始めます。これからの人生でも辛いこと楽しいこといろいろあるでしょうが、東アジア言語文化講座で学んだ経験を糧に、常に心に夢を持ち、将来を見据えて一歩一歩しっかりと頑張っていきたいと思います。

                                                        (2011年3月15日)