想い

修了生の言葉

堀澤基香(2016年3月博士前期課程修了)


私が大学院進学を決めたのは、ちょうど今から4年前、学部4年生の夏でした。教育学部に所属していたので、周りの友達のほとんどは、教員になるという強い志を持って教員採用試験に向けて頑張っている時でした。一方の私は、両親や周りの友人に「将来どうするの?」と聞かれても、「教員になって頑張る!」と、その当時は心の底から答えることが出来ず、心の中に小さなかたまりがありました。けれど、そのかたまりが何なのか、これからどうしたらいいのか、ただただ焦るばかりでした。そんな時、ちょうど卒業論文でLois LowryのThe Giverというアメリカ児童文学について研究しており、自分が好きな本についてあれこれ考え、好きな意見を述べることが出来る文学の分析と研究に魅了されました。自分の中の小さなかたまりが、「もう少し大学で勉強したい」という想いだったことに気づいた時、私は大学院での学びを決めました。

名古屋大学に入学後も、沢山の壁はありました。入学当初、周りのクラスメイトの英語力に圧倒され、研究の仕方も分からず、授業を受けては自分の知識不足に落ち込む毎日でした。M1の前期が終了し、やっぱり大学院は私の来るべき場所じゃなかったのかも…と辞めることも考えました。しかし、そんな時に支えてくれたのが先生や同じく研究を頑張る周りの先輩方や友人です。「分からないから大学院で学ぶんだ」と吹っ切れてからは、授業も研究も段々と楽しくなっていきました。そして、もっともっと英語力をあげたい、勉強したい、という想いがオーストラリアでの留学を決意させてくれました。名大に来ていなかったら、留学することもなかったかもしれません。

名古屋大学での様々な学びと人との出会いは、私を成長させてくれたと思います。3年間が本当にあっという間に過ぎてしまいました。でもそれは、毎日の日々が充実していたという事の裏返しでもあります。4年前の私の小さな「想い」を見逃さず、大切に出来たことが良かったと思っています。春からは英語教諭として、これまで学ばせて頂いたことを少しでも社会に還元していきたいと思います。

(2016.3.31)

 

(メルボルン・モナシュ大学留学中の筆者)