「日本語教授法概論」教職課程
多様な日本語教育現場において、多様な学習者を前に、適切な意志決定と問題解決ができるように
なることを目指し、実践的基礎知識を身につけると共に、自らの日本語教育観を育てる。
学習者の多様性、各種教授法とその理論的背景、コース・デザイン、四技能(読む、書く、聞く、話す)
とその指導法、教室におけるインターアクションといったテーマを取り上げ、日本語の教育と学習につい
て理解と考察を深めてゆく。授業は、講義、文献講読、討論により進める。
日本語教授法概論
◇講義題目: 日本語教育及び日本語教育研究の基礎
◇担当教員: 鷲見幸美 (金・3、総609)
◇オフィス・アワー: 火・金(15:00〜16:00)
◇授業内容:
<講義目的>
日本語教育の現状とその理論的背景及び問題点を知り、日本語の教育と学習について理解と考察を深め、実践に生かすための基礎力を身に付ける。
<講義内容>
1 教授者のビリーフス
2 学習者の多様性とそれへの対処
3 各種教授法とその理論的背景
4 コースデザイン
5 話すことの指導(授業実践の方法・背景理論・教材分析)
6 書くことの指導(授業実践の方法・背景理論・教材分析)
7 読むことの指導(授業実践の方法・背景理論・教材分析)
◇参考文献:
岡崎敏雄・岡崎眸(1990)『日本語教育におけるコミュニカティブ・アプローチ』凡人社
川口義一・横溝紳一郎(2005)『成長する教師のための日本語教育ガイドブック(上)』ひつじ書房
川口義一・横溝紳一郎(2005)『成長する教師のための日本語教育ガイドブック(下)』ひつじ書房
小池生夫(監修)・SLA研究会(編)(1994)『第二言語習得研究に基づく最新の英語教育』
大修館書店
小池生夫(編集主幹)・寺内正典(他編)(2004)『第二言語習得研究の現在 −これからの
外国語教育への視点』大修館書店
小柳かおる(2004)『日本語教師のための新しい言語習得概論』スリーエーネットワーク
田崎清忠(編集責任者)(1995)『現代英語教授法総覧』大修館書店
名柄迪・茅野直子・中西家栄子(1989)『外国語教育理論の史的発展と日本語教育』アルク
西口光一(1995)『日本語教授法を理解する本 歴史と理論編』バベル・プレス
日本語教育学会編(1991)『日本語教育機関におけるコース・デザイン』凡人社
Richards J.C. and Rodgers T.S.(2001)Approaches and Methods in Language Teaching
(second edition ).Cambridge University Press
◇成績評価:
平常点(クラスディスカッションへの貢献度)、発表、学期末レポートにより総合的に評価する。
日本語教育学原論
◇講義題目: 日本語教育における文法
◇担当教員: 鷲見幸美 (水・3、総623)
◇オフィス・アワー: 火・金(15:00〜16:00)
◇授業内容:
<講義目的>
1 日本語教師としての学習設計力・問題解決力・自己研鑽力を実践的に身に付ける。
2 関連諸分野の研究、及び教授者それぞれの特徴を生かしながら、協働して教授
する力を実践的に身に付ける。
<前期> 「文法指導:何を教えるか」
1 『コミュニケーションのための日本語教育文法』・関連文献の講読
2 日本語母語話者の日本語運用・日本語学習者の日本語運用の観察
3 初級日本語教科書(文法解説書)の批判的検討
4 初級文法シラバスの再検討:中級・上級を視野に入れた段階的文法シラバスの構築
<後期> 「文法指導:いかに教えるか」
5 日本語授業の見学
6 学習活動の設計
7 教師行動・教室内インターアクションについての文献講読・討議
8 教案作成、及び、教壇模擬実習
◇教科書:
野田尚史編(2005)『コミュニケーションのための日本語教育文法』くろしお出版
名古屋大学日本語教育研究グループ編(2002)『A Course in Modern Japanese −revised
edition−』 Vol. I & II, 名古屋大学出版会
◇参考図書:(「日本語教授法概論」参考図書を併せて参照のこと)
野田尚史編(2005)『コミュニケーションのための日本語教育文法』くろしお出版
迫田久美子(2004)『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク
ショードロン,クレイグ(2002)『第2言語クラスルーム研究』田中春美・吉岡薫(共訳),リーベル出版
野田尚史・迫田久美子・渋谷勝己・小林典子(2001)『日本語学習者の文法習得』大修館書店
村岡英裕(1999)『日本語教師の方法論』凡人社
横溝紳一郎(2000)『日本語教師のためのアクション・リサーチ』凡人社
◇成績評価:
平常点(グループワーク・クラスディスカッションへの貢献度)、及び各種課題、学期末レポートに
より評価する。
◇注意事項:
・授業内外における課題への主体的取り組み、受講生間の活発な交流を望みます。授業時間外
にも受講生間の共同作業が必要になります。
・来年度日本語教育実習参加を希望している人は、必ず履修してください。実習参加は、「日本語
教育学原論」の単位を修得していることが必須条件となります。
日本語教授法及び実習
◇講義題目: 日本語教育実習
◇担当教員: 鷲見幸美 (火・5、総623)
◇オフィス・アワー: 火・金(15:00〜16:00)
◇授業内容:
<講義目的>
1 2回の教育実習を通して、高度な日本語教授能力を身に付ける。
2 自らの授業を客観的に分析し、それを基に自らの教授能力を高める力を身に付ける。
<講義内容>
1 春季実習(2月)をもとに;
1) 春休みに行った春季実習を様々な角度から検討し、各自が自分の長所、短所
を探り、授業改善のための課題を考える。
2) 春季実習に現れた一般的な問題を取り上げ、対応策を検討する。
2 夏季実習(8月)にむけて;
3) これまでの実習報告を検討し、本年度実習の参考とする。
4) 各自、実習に向けてニーズ分析を行い、コース・デザインに取り組み、教材を
選定あるいは開発し、教案を作成する。同じ所で実習に臨む者はグループで作業にあたる。
3 実習の場における研究テーマ、研究方法を考える。
4 教壇実習を行う。
5 実習報告書を作成する。
<準備課題>
1 授業開始までに、春季実習においてビデオ録画した自分の授業を文字化しておい
てください。
2 本専攻のホーページから過去2年間の教育実習報告を印刷し、各自目を通した上、
授業に持参してください。
◇参考文献:
岡崎敏雄・岡崎眸(1990)『日本語教育におけるコミュニカティブ・アプローチ』凡人社.
名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻(1998-2003)『日本語教育実習報告』
(WWW公開)
名古屋大学日本語教育研究グループ編(2002)『A Course in Modern Japanese −revised
edition−』Volume One & Two, 名古屋大学出版会
日本語教育学会編(1991)『日本語教育機関におけるコース・デザイン』凡人社
日本語教育学会編(1995)『タスク日本語教育』凡人社.
村岡英裕(1999)『日本語教師の方法論』凡人社
横溝紳一郎(2000)『日本語教師のためのアクション・リサーチ』凡人社
その他の参考文献、日本語教材等は随時紹介する。
◇成績評価:
授業中の討論への参加、2回の実習への取り組み、課題、研究レポート基づき、総合的に
評価する。
◇履修条件:
「日本語教育学原論」の単位を修得し、春休みに行われた実習に参加した者を対象とします。
対照表現論演習 I
◇講義題目: 対照言語学と言語教授法
◇担当教員: 小坂光一 (火・3、A会議室)
◇オフィス・アワー: 月・金(14:00〜15:00)またはメールで相談
◇授業内容:
<講義目的>
1 言語教育への応用を目的とした言語研究の方法を学ぶこと
2 非母語でのコミュニケーションの涵養を目的とした言語教授法のあり方を学ぶこと
<前期>
動詞句や名詞句による表現をめぐる諸問題を言語学的、言語教育学的に考察する。
具体的には
1)日本語の時称、アスペクト/動作様態、モダリティ
2)「否定」、「条件」などにまつわる諸問題
3)Thema-Rhema 構造(主題化)をめぐる諸問題
4)事象の成立・存在、状態の発生・存在と命題の存在
などの中から、日本語に関するいくつかの具体的な問題点を選び、それをヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、ロシア語など)やアジアの言語(朝鮮・韓国語、中国語、アイヌ語など)と比較して考察を加えながら日本語の誤用分析を行い、言語干渉にまつわる問題を理論的に整理する方法をさぐる。参加者が必ずしも多くの言語を知っている必要はないが(しかし、最低日本語とその他の1ヶ国語ができることが必要)、参加者の母語や学習した言語が多様であればそれだけ対照の範囲が広がり、面白いものとなろう。
ときどき、口頭によるレポートをしていただく。前期はどちらかと言えば理論的な内容を取り扱うので、少々頭を使う。既成の概念に基づく考察ではなく、言語学における新しい発想の展開を歓迎するとともに、それを高く評価する。言語教育への応用を念頭においた考察を期待する。
○タイム・スケジュール
1)4月:時称、アスペクト、モダリティを扱う際の術語の概念の解説。時称の選択に
関する理論的考察
2)5月:動作・現象・状態の成立・存在とアスペクト的要素の関連
3)6月:成立・存在表現と条件文の関連。受講者側の口頭レポート
4)7月:述語否定・命題否定と条件文の関連。場所表現にまつわる問題点。誤用分
析とその応用
<後期>
TPR(全身反応教授法)や CLL(コミュニティ言語学習法)といった、一風変わった教授法の実習(実験)を行なう。参加者にとって未知の言語(トルコ語の予定)を到達言語として選んで体験学習をし、半年でどれくらい覚えられるかの実験をする。ただし、この場合の「どれくらい覚えられるか」というのは、「予習や復習をして、さんざん苦労してどれだけ覚えられるか」ということではなく、「何も苦労しないで、放っておいてどれくらい学習効果をあげられるか」という意味である。
後期はどちらかと言えば行動的な授業であり、少々体力を使う。頭を使うかどうかはその人次第。効果的教授法のための新しい発想の展開を期待するとともに、それを高く評価する。
○タイム・スケジュール
1)10月3日〜11月28日:前半と後半に分かれてTPRの実習
2)12月12日〜1月23日:前半と後半に分かれてCLLの実習
3)1月30日:TPR と CLL に関する受講者の口頭レポート
<準備学習などの具体的指示>
1)前期はそれぞれの学生に適した課題を課する。当該学生は授業において口頭発表
すること。
2)後期は実習形式の授業なので、TAとともに実習の準備と実習の後片づけをすること
◇成績評価:
1)前期授業での口頭発表
2)動詞句の性質にまつわる問題点と解決策について論じたレポートを提出する(5000字程度)
3)1月30日の授業における討論に参加して教授法に関する口頭レポートをする
1)は該当者のみ。2)と3)はいずれかを選択すること
◇注意事項:
1.演習・実習形式の授業なので、毎回出席できることが参加及び単位取得の条件となる。
2.参考文献は必要に応じて授業中に指示する。教材としては主にプリントを使用する。
3.教室:前期はA会議室(国際言語文化研究科棟1階、研究科長室右隣。受講者数により変更
があり得る)、後期は主として国際言語文化研究科棟4階のスタジオを使用する(10月前半
と12月中旬以降はA 会議室を使用)。
4.http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~kosakak/graduate.htmlにも類似した内容説明及び実習
風景の写真あり。
対照表現論演習 II
◇講義題目: 日本語教育文法を考える
◇担当教員: 杉村 泰 (金・4、演習室1階)
◇オフィス・アワー: 木・金(8:30〜10:30)またはメールで相談
◇授業内容:
<講義目的>
この授業では日本語教育で問題となる文法項目を取り上げ、教育的観点から効果的に教える方法について考える。演習形式で行うので学生の積極的な討論を期待する。最初の数回は教師が実践例を示し、受講生に様々な作業をしてもらう。その後は毎回一人ずつ担当者を決め、特定の文法形式について、日本語教育に役立つ新しい文法説明を考えていく。
<発表の際の注意>
発表の際には必ず実例に当たること。ただし、例文を無造作にインターネットで探すのは禁止する。日頃から小説などを読んで例文を集めておくように。
<講義内容>
1. コーパスによるコロケーション分析
2. コーパス調査とアンケート調査の違い
3. インターネット検索エンジンの利点と注意点
4. 日本語多義動詞の分析(「返す」と「戻す」)
5. 他動詞「しめる」の分析
6. アスペクト関数としてのcutと「切る」
7. 中国語の自他動詞
8. 「たて」構文
9. 受講生の興味に応じて文法分析をする
10. 日本語教育のための日本語教育文法について考える
◇教科書: 影山太郎(編)『レキシコンフォーラム No.1』(ひつじ書房)
◇参考文献:
池上嘉彦『〈英文法〉を考える』(ちくま学芸文庫)
清水義範『日本語必笑講座』(講談社文庫)
清水義範『日本語の乱れ』(集英社文庫)
土屋賢二『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)
米原万里『不実な美女か 貞淑な醜女か』(新潮社文庫)
◇成績評価: 授業での発表、討論参加、宿題、レポートを基に総合的に評価する。
第2言語習得研究概論
◇講義題目: 第二言語としての日本語習得・学習 −多角視点からの考察−
◇担当教員: 池田佳子 (水・2、演習室2階)
◇オフィス・アワー: 木・金(10:30〜11:30)またはメールで相談
◇授業内容:
前期に引き続き、SLA研究主分野をカバーしながら、日本語を第二言語とする学習者の習得について考察して行きたいと思います。心理学的視点・認知的視点から捕らえたSLA理論に加え、社会的視点から見た第二言語習得・学習の研究にも時間を十分に割いて後期を終えたいと思います。最終的に@SLAという多様性あふれる分野の展望が見え、A日本語教育に携わっていく受講者の皆さんが学習者をより理解する手段としてSLAを援用してくださることを期待します。多角視点からSLAを考えることで、自分の興味をそそるテーマが見つかり、さらにもっと文献を読み、自らの研究・実践教育への意欲と行動開始の「きっかけ作り」になればとてもうれしく思います。もちろん、既に研究を行っている方にもできる限り講義内外でサポートします。
<講義内容>
普遍文法・認知的視点から見たSLA
1 日本語の教室内第二言語習得I (Instruction / Focus on Form)
2 日本語の教室内第二言語習得II (Feedback/ Recasts)
3 Input, Output, and Interactional Hypothesis
4 習得環境とSLA (バイリンガリズム)
5 社会言語学視点から見たSLA(sociolinguistics and SLA)
6 第二言語語用論的能力の習得 I (L2 Pragmatics Development)
7 第二言語語用論的能力の習得II (Interactional Competence)
8 Language Socializationから見たSLA
9 教室内学習研究 発話分析の援用 (Conversation Analysis)
10 社会文化理論から見たSLA (Sociocultural Theory and SLA)
11 留学環境における言語習得・学習
◇使用文献: 各講義で指示します。
◇注意事項:
(1) SLAの文献は、週一回の講義ペースではとうてい把握仕切れないほど豊富です。興味があ
る分野やテーマについて、自主的にデータベースを探索したり、教員のアドバイスを受ける
なりして、自分で文献を読み進めるスキルと習慣を身に付けましょう。
(2) 講義では、受講者の積極的な参加を期待します。教師は潤滑油の役割(facilitator)で
あって、主役は学生の皆さんだと思っています。皆さんから、そしてこちらから、学びあえ
る場を(相互)構築して行きましょう。
◇成績評価: 前期に引き続き、授業[ディスカッション]への貢献度・口頭発表(レジュメ)・レポート。必要によりディスカッションのトピックを作成し、お互いにメールリストなどを利用して(次回の授業の為に)配布しておく、というようなこともします。
辞書論演習
◇講義題目: レキシコンと文法
◇担当教員: 外池俊幸 (月・2、演習室2階)
◇オフィス・アワー: 月(13:00〜15:00)
◇授業内容:
「レキシコンと文法」という題になっていますが、平成17年度に引き続いて、もう少し広い観点から、ヒトの特性を考えることにします。脳・ヒトの特性としての言語、知覚・意識・注意・認識の偏り・錯視、言語の起源、知識表現などの問題を取り上げ、言語を中心にしながらも、ヒトの特性の様々な側面と、それがどう関係しているかを考えます。
<講義内容>
1. 認知
2. 知覚
3. 記憶
4. 生成文法
5. 文法性と容認可能性
6. 辞書と他のモジュールとの関係
7. 辞書記述の具体的な問題点の検討
8. 言語の起原と進化
◇教科書: 特定の教科書は使いません。
◇参考文献: 授業で随時紹介しますが、次の2册は、なるべく早めに各自読んで下さい。
岡ノ谷一夫「小鳥の歌からヒトの言葉へ」岩波 科学ライブラリー92
下條 信輔「<意識>とは何だろうか」講談社現代新書
◇成績評価: 出席重視、授業での参加の度合い、レポート。
◇注意事項: 特になし
日本語教育学特殊研究 (集中講義、7月31日(月)〜8月2日(水)の3日間)
◇担当教員: 玉岡賀津雄 (広島大学留学生センター教授) ktamaoka@hiroshima-u.ac.jp
◇教室: 日言文大院生室 (コンピューター室)
◇授業内容:
最近は,統計解析用のソフトが手軽に使えるようになりました.ところが,どのような方法で,どのくらいの数のデータを集めればよいのか,データをどう分析したらよいのか,分析で得られた数値をどう読めばよいのか,分析結果をどのように図表にまとめればよいのか,結果はどう日本語で報告するのか,そして,分析結果を基にしてどのような議論を展開すればよいのかなど,分からないことが多いのではないでしょうか.そこで,今回の集中講義では,日本語の研究や教育のデータを分析し,論文として仕上げるための基本的な統計解析法を紹介します.具体的には,カイ二乗分布を利用した独立性および母比率の検定,独立したサンプルおよび対応のあるサンプルのt検定,いろいろな分散分析について説明します.統計解析ソフトとしては,SPSS社が開発したBase System(基本統計ソフト)を使用します.また,日本語研究では,具体的な語彙や表現を記述したり,日本語学習者の特性を全体的に把握したりすることが大切です.そこで,各種検定の結果やクラスター分析による分類を,Excelのグラフィック機能でプロッテリングして,図として綺麗に描く方法も紹介します.また,時間が許せば,コーパス研究のための分析法や数学的な指標についても紹介します.
【具体的な講義内容】
1. 未知の和製英語の理解に対する英語母語話者の日本語学習経験の影響
−カイ二乗を使った母比率の検定とプロッティングによる結果の図解
2. 中国語とトルコ語を母語とする日本語学習者の漢字の書き取りの比較研究
−刺激および被験者選択の手法と独立したサンプルのt検定
3. 中国語を母語とする日本語学習者の正順とかき混ぜ語順の能動文と可能文の
理解
−対応のあるサンプルのt検定とクラスター分析による日本語学習者の分類
4. 短縮語の理解についての性差および世代差の影響
−分散分析とクラスター分析による語彙の分類
5. 日本語と韓国語における否定表現が尊敬度に与える影響
−調査法を使った実験検証的なアプローチと分散分析および多重比較
6. 中国語を母語とする日本語学習者の正順・かき混ぜ文の理解におよぼす日本語
能力の影響
−日本語能力別の被験者選択法と反復測定による分散分析
7. 韓国語を母語とする日本語学習者の敬語表現の多様性
−エントロピーと冗長度の数学的指標による表現の多様性の簡素化
8. 新聞および小説のコーパスにおける味覚形容詞の基本義と別義の使用
−ノンパラメトリックデータの決定木による総括的分析
◇講義方法: SPSSの統計ソフトを実際に使い,具体的なコマンドの使い方を説明しながら授業を
すすめていきます.
◇成績評価: 集中講義の最後に4者択一のテストをして,評価します.
◇教科書・参考文献:集中講義の初めに,書籍を紹介します.これを当日買っていただくことに
なります.また,各種の論文は,玉岡のホームページにPDFファイルがありますので,それを各自で
ダウンロードして下さい.http://home.hiroshima-u.ac.jp/ktamaoka/