2005年度 日言文シラバス
  

〔国際多元文化専攻のシラバス CLICK

☆ 下記の内容は変更することがあります。掲示等に注意してください。

日 本 言 語 文 化 学 講 座
言語文化学原論
 ◇講義題目: 文明批評家としての夏目漱石
 ◇担当教員: 柴田庄一 (月・3、総623)
 ◇授業内容:
 1900年、パリ万博の年にヨーロッパに渡り、二年間のイギリス留学を経験した夏目漱石は、明治維新の直前の江戸に生まれ、明治時代の終焉を契機に代表作の一つ『こころ』を執筆し、明治体制の変質とともに50年の生涯を閉じたが、その時代背景とも相俟って、日本の近代化にまつわる諸問題を一身に担って生き抜いた文学者であった。それは、例えば、功利と精神、個人と社会の関係をどうするのかという問題だけでなく、漢学と英学、日本と西欧、散文と韻文、物語と小説といった、対立するとともに密接に関連した二項目をどう擦り合わせるのかという難問とも格闘することを意味していた。本セミナーでは、まず、漱石自身の手になる論説文―主として、文明批評と文芸論―や日記や書簡の記述を手掛かりに、主として、初期の作品群をなるべく多角的な観点からしっかり読解するよう試みる。さらに中期以降の諸作品については、もし時間的余裕があれば、後期に取り上げて検討したいと考えている。
 なお、教室では、それぞれ個別の主題ないし作品につき、各受講者に簡単なレポートを課し、全員の共同討議を中心にすすめる予定なので、主体的に参加する用意のある学生諸君の積極的な受講を期待する。その際、必ずしも特段の予備知識は必要としないが、できれば、漱石の初期作品の、少なくとも二、三点については、予め一読しておくことが望ましい。
 ◇テクストおよび参考文献:
   とりあえず安価で、比較的入手しやすい文庫本を挙げるにとどめる。
   1. 『漱石文明論集』(岩波文庫)
   2. 『漱石文芸論集』(岩波文庫)
   3. 『漱石書簡集』(岩波文庫)
   4. 『漱石日記』(岩波文庫)
   5. 漱石『坊っちゃん』(新潮文庫)
   6. 漱石『草枕』(新潮文庫)
   7. 漱石『吾輩は猫である』(新潮文庫)
   8. 漱石『二百十日・野分』(新潮文庫)
   9. 漱石『坑夫』(新潮文庫)
   10.漱石『虞美人草』(新潮文庫)
   11.漱石『三四郎』(新潮文庫)
   12.漱石『それから』(新潮文庫)

言語文化学方法論
 ◇講義題目: 明治文化史研究:明治と創った人々
 ◇担当教員: 福田眞人 (後期、月・4、5、総623)
 ◇授業内容:
 数年にわたり行っている明治文化史研究セミナーであるが、今年度は人物本位研究を試みてみよう。
 従来の歴史記述にありがちな、歴史上人物のプロフィールと共に、庶民生活史というアプローチも可能であろう。
 主眼点は、明治という時代を創り上げ、特徴付けた人々の生き様、その経歴の概要、国内的、国外的発展の過程、そうしたものを丁寧に後づけることである。
 明治維新において初めて歴史の表舞台に登場した人物があった筈であり、それは武士にも似た軍人であり、そこには従来の士農工商の身分制度から分離した、才能主義があった筈であり、また科学や商工業において、西洋文明を前にした文明開化という事態が惹起した、新しい学問の道もまた興味深い。
 具体的事例として、医学者の北里柴三郎(1852ー1931)の生涯を辿り、その医学的発展過程を探る。人物史であり、科学史であり、また日本学問史ともなりえよう。また外国人では、無名のDr.Geroge Bruce Newton (1829-71)を取り上げ、海軍軍医としての彼の経歴と、日本における梅毒病院開院までの経緯を辿る。そこには、日英関係の問題もあり、また日本がもっていた梅毒という性感染症(STD,以前の性病VD)への対応の仕方という衛生保健に関する国家的戦略の歴史的経緯も見ることができる。
 ◇参考文献:
   福田眞人・鈴木則子編著『近代日本の梅毒の文化史』(思文閣書店、2005年)
   福田眞人『結核という文化』(中央公論社、2001年)
   福田眞人『結核の文化史』(名古屋大学出版会、1995年)

 ◇成績評価: 授業発表(25%)、授業発言(授業貢献度25%)、レポート(50%)
 ◇注意事項: 特になし。ただし、意見を開陳することを強く求められる。日本語が上手でなくても、自分の意見を持ち、参加すれば、それは認められる。すべて訓練の過程として考える。

言語文化交流論
 ◇講義題目: 複数文化を生きた日本語作家達
 ◇担当教員: 涌井 隆 (金・3、総623)
 ◇授業内容:
 人類の歴史を通じて言語文化は交流によって広められ深化してきました。異文化交流を抜きにしては殆どの言語文化を語ることができません。最近はインターネットが本格化し交流の規模と速度は年々加速化され、文化交流の新しい段階を迎えていることは疑いを得ません。国連の調査によると全世界で一億を越える人々が移民として母語以外の言語を使用して生活しているという事実も明らかになっています。授業では、このような現時点から過去を振り返り、複数文化を生きた(生きている)明治以降の日本人および外国人を扱います。中浜万次郎、馬場辰猪、津田梅子、森鴎外、永井荷風、夏目漱石、内村鑑三、新渡戸稲造、岡倉天心、野口米次郎、片山潜、金子光晴、金史良、石原吉郎、金時鐘、李良枝、村上春樹、山田詠美、リービ英雄、柳美里、その他受講者の意見を取り入れて出来るだけ多くの作家に触れたいと考えています。この授業は「言語文化交流論」と名付けられていますが、普遍的な理論の構築を目的にしてはいません。浅く広くという弊害があっても、まず歴史的人物に触れることから始めるしかありません。一二回の口頭発表、授業での議論への参加、期末レポートが求められます。日程などの詳細については最初の授業で指示します。教科書、参考文献は特にありません。




日 本 語 教 育 学 講 座
日本語教育学原論
 ◇講義題目: 日本語教育実践研究
 ◇担当教員: 鷲見幸美 (火・2、総609)
 ◇授業内容:
日本語教育者に求められる実践的な力、問題意識を養うことを目的とする。
・ 日本語教育教材の分析・作成と教案作成・教壇模擬実習を行い、教材の効果的な使い方、学習活動の設計の仕方を検討する。
・ 前期は初級文型の指導、後期は中・上級の読解、聴解、会話、作文の指導に焦点を当て、学習内容について理解を深めると共に、教え方のポイント、及び効果的な学習活動を考える。
<授業方法>
グループや個人で課題に取り組み、それを評価し合うといった実践演習を中心に進める。
 ◇参考文献:
   岡崎敏雄(1989)『日本語教育の教材』アルク.
   岡崎敏雄・岡崎眸(1997)『日本語教育の実習-理論と実践-』アルク.
   名古屋大学総合言語センター日本語学科編(1988)『現代日本語コース中級』I & II, 名古屋大学
   出版会.
   名古屋大学日本語教育研究グループ編(2002)『A Course in Modern Japanese -revised
   edition-』Volume One & Two, 名古屋大学出版会.
   日本語教育学会編(1995)『タスク日本語教育』凡人社.
    その他の参考文献、日本語教材は随時紹介する。

 ◇成績評価:
   平常点(クラス発表・討論)、及び各種課題により評価する。
 ◇注意事項:
   ・関連論文(英語で書かれたものを含む)を読むことがあります。
   ・授業内外における課題への主体的取り組み、受講生間の活発な交流を望みます。授業時間外に
   も受講生間の共同作業が必要になることがあります。
   ・来年度日本語教育実習を希望している人は、必ず履修してください。実習参加は、「日本語教育学
   原論」の履修を終了していることが必須条件となります。

日本語教授法及び実習
 ◇講義題目: 日本語教育実習
 ◇担当教員: 鷲見幸美 (火・5、総623)
 ◇授業内容:
1)春の実習をもとに;
・ 既に行った春の実習を様々な角度から検討し、各自が自分の長所、短所を探り、授業改善のための課題を考える。
・ 春の実習に現れた一般的な問題を取り上げ、対応策を検討する。
2)夏の実習にむけて;
・ これまでの実習報告を検討し、本年度実習の参考とする。
・ 各自、実習に向けてニーズ分析を行い、コース・デザインに取り組み、教材を選定あるいは開発し、教案を作成する。同じ所で実習に臨む者はグループで作業にあたる。
3)実習の場における研究テーマ、研究方法を考える。
4)教壇実習を行う。
5)実習報告書を作成する。
 ◇参考文献:
   岡崎敏雄・岡崎眸(1990)『日本語教育におけるコミュニカティブ・アプローチ』凡人社.
   名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻(1998-2003)『日本語教育実習報告』
   (WWW公開).
   名古屋大学日本語教育研究グループ編(2002)『A Course in Modern Japanese -revised
   edition-』Volume One & Two, 名古屋大学出版会.
   日本語教育学会編(1991)『日本語教育機関におけるコース・デザイン』凡人社.
   日本語教育学会編(1995)『タスク日本語教育』凡人社.
   横溝紳一郎(2000)『日本語教師のためのアクション・リサーチ』凡人社.
    その他の参考文献、日本語教材等は随時紹介する。

 ◇成績評価:
   授業中の討論への参加、実習への取り組み、課題、研究レポートに基づき、総合的に評価する。
 ◇注意事項:
   「日本語教育学原論」の履修を終了し、春休みに行われた実習に参加した者を対象とします。

日本語教授法概論
 ◇講義題目: 日本語教育基礎研究
 ◇担当教員: 鷲見幸美 (金・3、演習室2階)
 ◇授業内容:
多様な日本語教育現場において、多様な学習者を前に、適切な意志決定と問題解決ができるようになることを目指し、日本語の教育と学習について理解と考察を深めると共に、自らの日本語教育観を育てる。
<主要項目>
・日本語教育の教授法
・コース・デザイン
・ 4技能とその指導法
・ 語彙の学習とその指導法
・ 教室における日本語学習
・ 学習者の個人的差
<授業方法>
講義、文献講読、討論により進める。
 ◇参考文献:
   岡崎敏雄・岡崎眸(1990)『日本語教育におけるコミュニカティブ・アプローチ』凡人社.
   鎌田修・川口義一・鈴木睦(1996)『日本語教授法ワークショップ(増補版)』凡人社.
   クレイグ・ショードロン(2002)『第2言語クラスルーム研究』リーベル出版.
   小柳かおる(2004)『日本語教師のための新しい言語習得概論』スリーエーネットワーク.
   スカーセラ, R.C.・オックスフォード, R.L.(1997)『第2言語習得の理論と実践 タペストリー・
   アプローチ』松柏社.
   名柄迪・茅野直子・中西家栄子(1989)『外国語教育理論の史的発展と日本語教育』アルク.
   西口光一(1995)『日本語教授法を理解する本 歴史と理論編』バベル・プレス.
   日本語教育学会編(1991)『日本語教育機関におけるコース・デザイン』凡人社.
   村岡英裕(1999)『日本語教師の方法論』凡人社.
    関連論文等その他参考文献は随時紹介する。

 ◇成績評価:
   平常点(クラス発表・討論)、及び学期末レポートにより評価する。
 ◇注意事項:
   英語で書かれた文献を読むこともあります。

対照表現論演習 I
 ◇講義題目: 対照言語学と言語教授法
 ◇担当教員: 小坂光一 (火・3、A会議室)
 ◇授業内容:
 前期は動詞句や名詞句による表現をめぐる諸問題を言語学的、言語教育学的に考察する。具体的には
  1) 日本語の時称、アスペクト/動作様態、モダリティ
  2) 否定などにまつわる諸問題
  3) Thema-Rhema 構造(主題化)をめぐる諸問題
  4) 事象の成立と命題の存在
などの中からいくつかの問題点を選び、それをヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、ロシア語など)やアジアの言語(朝鮮・韓国語、中国語、アイヌ語など)と比較して考察を加えながら日本語の誤用分析を行い、言語干渉にまつわる問題を理論的に整理する方法をさぐる。参加者が必ずしも多くの言語を知っている必要はないが(しかし、最低日本語とその他の1ヶ国語ができることが必要)、参加者の母語や学習した言語が多様であればそれだけ対照の範囲が広がり、面白いものとなろう。
 ときどき、口頭によるレポートをしていただく。前期はどちらかと言えば理論的な内容を取り扱うので、少々頭を使う。
 後期は TPR や CLL といった、一風変わった教授法の実習(実験)を行なう。参加者にとって未知の言語(今回はトルコ語の予定)を到達言語として選んで体験学習をし、半年でどれくらい覚えられるかの実験をする。ただし、この場合の「どれくらい覚えられるか」というのは、「予習や復習をして、さんざん苦労してどれだけ覚えられるか」ということではなく、「何も苦労しないで、放っておいてどれくらい学習効果をあげられるか」という意味である。
 後期はどちらかと言えば行動的な授業であり、少々体力を使う。頭を使うかどうかはその人次第。
 ◇注意事項:
   1.演習形式・実習形式の授業なので、毎回出席できることが参加及び単位取得の条件となる。
   2.参考文献は必要に応じて授業中に指示する。前期は主としてプリントを使用する。
   3.教室はA会議室(1階、研究科長室右隣)
   4.http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/~kosakak/graduate.htmlにも類似した内容説明及び
   実習風景の写真あり。

第2言語習得研究概論
 ◇講義題目: 日本語を含む外国語習得研究の基礎
 ◇担当教員: 中浜優子 (水・2、演習室2階)
 ◇授業内容:
 日本語教育の基礎的研究として最も重大な研究エリアの一つと言える日本語習得研究の理解を深めるのがこの講義の目的である。日本語を含む第二言語習得研究の論文を講読し、多種に渡る研究の長所・短所を探求する力をつける。文法習得関連の実験研究論文を中心に読んでいくが、言語運用にも着目し、機能主義言語学の観点からみた言語習得についても勉強する。この講義で学んだことを将来の自分の言語習得研究に役立ててもらえればうれしく思う。
 ◇使用文献: 教室で順次指示する。
 ◇注意事項:
  (1) この講義の登録者は、各自論文を読んでその内容につき批判、議論する。第二言語習得研究の代表的論文は英語で書かれたものが多いので、講読論文は英語のものもあるが、「日本語教育」・「第二言語としての日本語の習得研究」などの学会誌からも読んでいき、論文の長所・短所等についてディスカッションする。
  (2) 授業とは別に授業用のメーリング・リストを設置する。各種の連絡は、このリストを使って行うので、頻繁にチェックすること。同時に学生同士の質問・議論にも役立ててくれることを期待する。 また、日本語講師募集(常勤・非常勤)、関連学会の口頭発表論文募集などのお知らせメールもここに流すので、受講生は利用してください。
 ◇成績評価: 授業[ディスカッション]への貢献度・口頭発表(レジュメ)・レポート

対照表現論演習 II
 ◇講義題目: ここからはじまる日本語文法
 ◇担当教員: 杉村 泰 (金・4、演習室1階)
 ◇授業内容:
 日本語教育で問題となる文法項目を取り上げ、いかにして教えたら効果的であるのかを考える。演習形式で行うので学生の積極的な参加を期待する。必要に応じて英語の論文も読む。留学生は母語の文法についても勉強しておくこと。
 ◇教科書:
   野田尚史『はじめての人の日本語文法』(くろしお出版)
   姫野昌子『複合動詞の構造と意味用法』(ひつじ書房)
 ◇成績評価: 授業での発表、宿題、レポート、試験

辞書論演習
 ◇講義題目: レキシコンと文法
 ◇担当教員: 外池俊幸 (月・2、演習室2階)
 ◇授業内容:
 文法を、いくつかのモジュール(音韻論、形態論、統語論、意味論、運用論など)に分けて考える考え方があり、それはそれなりの妥当性を持っていると考えられる。それらのモジュールとどう関係付けるかに議論の余地があるレキシコン(=辞書)がある。レキシコンの位置付けを関係するモジュールとの間の関係から考える。演習形式で行うので、受講生の積極的な参加が求められる。教科書として、基本的な点を押さえるために、次の本を挙げるが、この本だけを読めばいいということではないことは断っておきたい。余裕があれば、英語の論文を読むことも含めたい。
 ◇教科書: 松本裕治他(1997)「単語と辞書」岩波講座言語の科学3
 ◇成績評価: 出席重視。授業での参加の度合い。レポート。

日本語教育学特殊研究 (集中講義、7月28日(木)〜29日(金))
 ◇講義題目: 外国語としての日本語習得研究のための統計解析法
 ◇担当教員: 玉岡賀津雄 (広島大学留学生センター) ktamaoka@hiroshima-u.ac.jp
 ◇授業内容:
 第二言語習得研究で得られたデータを,いかに統計的に解析するかを学習する。講義では, SPSS の統計ソフトを使って,統計の理論を基にソフトの操作法を学ぶ。しかし,単なる統計の方法と理論にとどまらず,外国語としての日本語習得研究の実際のデータを事例として取り上げ,最新の研究動向も同時に紹介する。また,論文作成を想定して,(1) SPSS による統計解析に有利なデータ収集法,(2) SPSS の統計解析に適したデータの配列法,(3)特定の仮説検証に最適の分析法,(4) SPSS による分析結果の読み方,(5) 統計解析の結果の図表化,(6) 論文執筆における統計解析の報告の仕方,が受講者に身につくよう授業を進めていく。講義では,以下の12単元の内容を扱う。
 1. 記述統計・・・日本語の文法テストの結果を,平均,標準偏差,分散などで考察する。
 2. カイ二乗検定・・・日本語学習者に対する新しい教授方法の効果を検討する。
 3. t検定と分散分析T(一元配置分散分析)・・・日本語能力テストのグループ間比較。
 4. 分散分析U(反復測定・共分散)・・・異なる条件の漢字熟語の習得を検討する。
 5. 主成分分析(直行・斜交回転)・・・日本語版Can-do Scaleの能力変数を分類する。
 6. 因子分析(直行・斜交回転)・・・日本語版Can-do Scaleの能力変数を分類する。
 7. 数量化V類1・・・「有る」,「無い」という回答のデータを分類する。
 8. クラスター分析・・・日本語学習者の誤りのパターンや母語の影響を考察する。
 9. 判別分析・・・音・訓読みの特性を決める特徴を判定する。
 10. 重回帰分析・・・留学生の満足度を決定する因子を見出す。
 11. パス解析・・・留学生の学習環境における日本語能力の役割を見出す。
 12. 時系列分析・・・日本語学習者の継続的な評価から学習の進展を考察する。
 (注1: 数量化V類は, SPSS の Base System には入っていませんので,エスミ社の『EXCEL数量化理論』のソフトを使います。)
 ◇資料: 授業で使用する文献はそのつど配布する。
 ◇参考文献:
    室淳子・石村貞夫著『SPSSでやさしく学ぶ統計解析』(第2版)東京図書
    石村貞夫著『SPSSによる統計処理の手順』(第3版)東京図書
    石村貞夫著『SPSSによる分散分析と多重比較の手順』(第2版)東京図書
    石村貞夫著『SPSSによる時系列分析の手順』東京図書
    室淳子・石村貞夫著『SPSSでやさしく学ぶ多変量解析』(第2版)東京図書
 ◇成績評価: SPSS 統計ソフトの操作能力,分析結果から図表を作成する能力,分析結果の報告能力を,総括的に評価する。



応 用 言 語 学 講 座
応用言語学概論
 ◇講義題目: 論文講読
 ◇担当教員: 近藤健二 (水・1、共同研究室A(旧韓中露図書室))
 ◇授業内容:
 各種の論文を批判的に講読します。「各種」というのは、受講者自身 がそれぞれの研究分野に応じて読みたいと考える論文を取りあげるから「各種」であるわけです。言語にいくらかでもかかわるものであれば、どんな論文を問題にしてもかまいません。結果的に、言語を広角的に見る眼、いわば応用言語学的能力の養成につながることになるでしょう。とはいえ、「教える者がいちばん多くを教わる」という言葉があるとおり、この授業でいちばん多くを学ぶのは私自身かもしれません。
言語習得論
 ◇講義題目: データーの統計学的処理方法について
 ◇担当教員: 井上 公 (月・4、総609)
 ◇授業内容:
 言語に関する仮説検証の為に収集されたデーターを解析するために一般的に採用されている統計処理方法について概説する。統計ソフトSPSSの使用方法についても解説する。
 授業項目
  1. Standard deviation and variance
  2. The distribution of sample means
  3. Z-scores
  4. The logic of hypothesis testing
  5. Hypothesis tests with the t-statistic
  6. The analysis of variance
  7. Chi-square and other nonparametric tests
 ◇参考文献:
     Gravetter, F. J., and L. B. Wallnau (2000) Statistics for the behavioral sciences, Belmont, CA:       Wadsworth/Thomson Learning.
 ◇注意事項:統計学の予備的知識を前提としない形式で授業を進める。

言語記号論
 ◇講義題目: 文化記号論の試み
 ◇担当教員: 古田香織 (水・3、総623)
 ◇授業内容:
 記号論における基本的な概念、考え方、方法論について学ぶ。最初の数回は講義形式で。その歴史的な軸に沿って、各時代の代表的な記号論研究者をとりあげて紹介する。科目名は「言語記号論」ではあるが、これは、言語がその基本モデルとなっていることが多いという意味であり、記号論の分析対象は多種多様な文化現象に及んでいる。前期後半では、「記号論的」と称する様々な分野の論文を読んでその内容をまとめて発表してもらう。後期は、各自、テーマを決めて、その「記号論的」発表をしてもらい、レポートにまとめてもらう。授業の初回に、詳細について話をするため、受講希望者は必ず出席すること。また、受講を検討していて、授業の初回まで受講するかどうかが決まらない者は、事前にコンタクトを取るように。
 ◇教科書: プリント配布
 ◇参考文献: 必要に応じて講義の時に指示する
 ◇成績評価: 平常点、口頭発表、レポート
 ◇注意事項: 特に無し

対照言語学
 ◇講義題目: 文法化理論を援用した多義性分析
 ◇担当教員: 奥田智樹 (金・1、総623)
 ◇授業内容:
 対照言語学的見地から言語を考える際の一つの枠組みとして、いわゆる文法化理論を取り上げ、この理論を援用した多義性分析について議論する。例えば英語の be や have が本来の繋辞や所有の意味の他に、受身や完了の助動詞としても用いられること、 must が義務と推定の意味を併せ持つこと、 see が「見る」と「理解する」の意味を併せ持つことなどは、他の多くの言語にもそれと並行する事実が認められる現象である。文法化理論では、こうした様々な言語に見られる普遍的な特徴を、主に歴史的な観点に基づいて、出来る限り統一的に取り扱うことを目指す。授業では、前期には、まず文法化理論とは何かを受講者の皆さんに知っていただき、日本語を中心とする文法化関連のいくつかの研究例を題材として、この理論の特質について検討する。その上で、さらに後期には、英語をはじめ、受講者の皆さんがそれぞれ得意とする日本語以外の言語にも射程を広げたいと思う。なお、隣接領域である認知言語学的な研究の手法にも、随時触れる予定である。
 ◇教科書: 特に使用しない
 ◇参考文献: 授業中に指示する

異文化接触とコミュニケーション
 ◇講義題目: 異文化接触とコミュニケーション Intercultural Communication
 ◇担当教員: 田中京子 (水・2、総623)
 ◇授業内容:
 多様な文化が共存共生する社会で人々がコミュニケーションする時、どんな現象が生み出され、摩擦や混乱が生まれるか、また、ある共通言語を使ってコミュニケーションをはかろうとする時、言語能力が異なる人たちの間でどんな力関係が生まれ調整が必要か、実例や実体験を通して学ぶ。体験学習、文献購読、事例研究、討論、発表等による参加型授業である。授業中の共通語および資料、レポートには、英語と日本語を使用する。
 ◇教科書: 随時資料を配布
 ◇参考文献:
    G.ホフステード 『多文化世界』 有斐閣 1995
    石井敏他『異文化コミュニケーションハンドブック』有斐閣選書 1997
    Craig Storti "Figuring Foreigners Out", Intercultural Press, Inc. 1998
    Hofstede Geert "Cultures and Organizations", McGraw-Hill International (UK) Limited, 1991
    Larry A. Samover & Richard E. Porter "Intercultural Communication", Wodsworth Inc.,
    Belmont 1994
 ◇成績評価: 出席・貢献50%、宿題20%、最終レポート30%
 ◇注意事項: 討論等に英語と日本語を使用するが、言語運用能力に関わらずコミュニケーションをとる積極性が必須。毎回購読および/またはレポートの宿題があるため、授業以外にある程度の時間をとれることが必要。参加型授業のため受講者は15名以下とする。

    


比 較 日 本 文 化 学 講 座
比較文化学原論
 ◇講義題目: 明治期の「日本」論
 ◇担当教員: 前野みち子 (火・6、共同研究室C(旧ドイツ語図書室))
 ◇授業内容:
 幕末から日清戦争以前の明治期における知識人の「日本論」「日本人論」あるいは「日本」に関する言説を読み、彼らの日本像・日本観を探る。明治初期に活躍した知識人のほとんどは洋学者であり、その言説は直接的に政治を動かしたわけではなくても、明治政府の舵取りに様々な形で影響力をもっていた。江戸時代の人々にとって、それがどの階層に属する人々であれ、「日本人」という自己認識は存在しなかった。鎖国が外部(他者)の存在を見えなくしていたからである。近代の「日本人」は、ペリーの黒船来航以来の「外発的開化」(漱石の言葉)によって「日本」を自分の国として意識し、「日本人」になった。さらに、明治初期の洋学者はほとんどすべて、漢学および儒学の素養を身につけており、それぞれの内面でこの二つの異文化が干渉し合い、葛藤を起こしながら、自身の「日本」「日本人」を造り上げていった。洋学者が日本について語る際に用いる概念用語には、欧米の思想を漢語で翻訳・表現することによって必然的に、一度は捨て去った(あるいは乗り越えた)はずの漢学的素養がかなり大きく露出している。福沢のように儒学を敵視し洋学の有用性を説き続けた人間にとって、あるいは兆民のように洋学を介して東洋的伝統へと回帰する方向を示した人間にとって、彼らが用いた「日本」という呼称が洋学と漢学の文脈にある日本とどのように関わっていたのだろうか。今年度はこのような視座から、これらの洋学者のテキストを読み、「日本」および「日本人」とは何か、という問題について考えたい。また、彼らの公的言説と当時急速に発達した大衆的新聞ジャーナリズムなどに見られる「開化日本」のイメージとの関係、同時代の「日本論」「日本人論」の趨勢についても、テキストを一緒に読みながら分析していきたい。
 授業はゼミ形式で行う。発表者は一週間前にレジュメを作り、取り上げるテキストの抜粋(3〜4枚程度)を参加者に配布しておくこと。参加者には、この配布されたテキストを読んでくることが義務づけられる。
 最初の授業で、具体的な授業の進め方について指示します。
 ◇成績評価: 口頭発表とレポート(発表後にまとめて提出)

比較芸術論
 ◇講義題目: ベルトルト・ブレヒトの教育劇と能
 ◇担当教員: 大庭正春 (火・4、総623)
 ◇授業内容:
 ヨーロッパの近代演劇史の延長上にありながらその流れから脱却を試み、新しい演劇の方向を示したドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトと彼の戯曲制作、特に「教育劇」に多大な影響を与えた日本の古典演劇、能、歌舞伎等との接点をもとに、両者の異なった文化的背景を考察する。一方ではヨーロッパにおける演劇論の変遷、他方では日本の能に代表される禅の美学及び芸術論(世阿弥の能芸論)を学び、両者を比較検討し、それらの類似点または相違点等がヨーロッパと日本文化の比較で普遍性を内包しているかなどを考えていく。
比較文学論
 ◇講義題目: 樹木から考える比較文学
 ◇担当教員: 渡辺美樹 (金・4、総623)
 ◇授業内容:
 前期は、日本文学特に現代小説の中で桜の花が占める位置について考察していく予定である。取り扱う作品は、芥川龍之介『運』『六の宮の姫君』、石川淳『山櫻』『修羅』、梶井基次郎『桜の木の下で』、川端康成『山の音』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『刺青』、樋口一葉『闇桜』、三島由紀夫『近代能楽集』の予定である。後期は桜が生えている空間を考える予定である。森林、川岸、庭園等の空間形象と樹木との関係を考えていきたい。ただし受講者の人数等によって講義内容や講義方法を変える可能性もある。
 ◇教科書: なし
 ◇参考文献: 各作品に関しては授業中に指示するが、以下の書物は基礎知識として必要となるので、目を通してもらいたい。大貫恵美子『ねじ曲げられた桜』、小川和佑『桜の文化史』、佐藤俊樹『桜が創った「日本」ーソメイヨシノ起源への旅』
 ◇成績評価: 2回のレポートと口頭発表

比較社会制度論
 ◇講義題目: 日本古代の婚姻、家族と外来文化
 ◇担当教員: 胡潔 (木・4、総611)
 ◇授業内容:
 日本文化の基層をなす婚姻・家族の輪郭を明らかにするのが本講義の目標である。本年度は、日本古代の婚姻、家族と外来の婚姻制度の関わりを知る手掛として、養老令の注釈書『令集解』を取上げる。養老令は中国の唐令の継受法であり、婚姻、家族に関する規定に当時の社会の実態にそぐわないものが多いが、条文制定の背景及びその意義、制度と実態などの問題を考えるには、条文そのものが当時どのように解釈されていたのかをまず明らかにする必要がある。『令集解』にある婚姻、家族、親族に関する諸解釈を中心に輪読し、中国の家族制度、婚姻制度との関わりを考えながら、古代日本における外来の婚姻制度の導入と解釈のあり方を明らかにしていく。なお『令集解』の諸注釈は当時の明法家特有の漢文で書かれており、また数多くの中国の史料が引用されているので、やや難解であるが、古代日本文化を知る上で不可欠の史料である。正確な読解を通じて、古代日本文化の研究を目指す者にとって必要な漢文史料の読解力が養われるとともに、日本文化と中国文化の関わり、日本文化の特質に対する理解も深められるだろう。
 ◇教科書: プリント配布
 ◇参考文献: 必要に応じて講義の時に指示する
 ◇成績評価: 平常点、口頭発表、レポート
 ◇注意事項: 特に無し

日韓比較文化論
 ◇講義題目: 在日朝鮮人文学を読む
 ◇担当教員: 浮葉正親 (金・5、総623)
 ◇授業内容:
 植民地時代から現在までの在日朝鮮人(朝鮮半島にルーツを持つ人々の総称)作家の作品を読みながら、日本と朝鮮半島のはざまで独自の文化を築いてきた彼らの存在について理解を深める。
 ◇教科書:
    (前期)川村湊『生まれたらそこがふるさと』平凡社
    (後期)磯貝治良『<在日>文学論』新幹社
 ◇参考文献:
   朴三石『海外コリアン』中公新書
   福岡安則『在日韓国・朝鮮人』中公新書
   鄭大均『在日韓国人の終焉』文春新書
   朴一『<在日>という生き方』講談社選書メチエ
 ◇成績評価: 平常点とレポート
 ◇注意事項: 30分以上の遅刻は欠席とみなす

比較日本文化学特殊研究 (集中講義、8月22日(月)〜23日(火))
 ◇講義題目: 近代日本の評論におけるドイツ思想・文化受容
 ◇担当教員: 林 正子 (岐阜大学地域科学部)
 ◇授業内容:
 明治期から大正期にかけて――前世紀転換期から20世紀初年にかけての近代日本の知識人たちによるドイツ思想・文化の受容は、<国民国家>確立期における<国民文化>構築の重要性についての認識と、その<国民文化>の発展に繋がる時代精神を導き出したと考えられる。近代日本におけるドイツ思想・文化受容の様相そのものに、当時の国情や知識人の意識が反映しているとも換言できるだろう。東京帝国大学創設期にドイツ哲学を学び、ドイツ思想・文化に甚大な憧憬を抱いてドイツに留学した近代日本の知識人たちが、帰国後、当時の時代精神を体現するオピニオン・リーダーとして活躍したことによって、日本では<国民文化>概念が形成されその成果が展開されるうえで、ドイツの思想・文化が重要な規範のひとつとなったと見なされるのである。具体的にこの授業では、明治期にドイツ(ライプチヒ)に留学した代表的な哲学者・文学者で、『明治文学全集』(筑摩書房)にその評論が収録されている森鴎外、大西祝、姉崎正治、金子筑水、桑木厳翼の5人におけるドイツ思想・文化受容の様相やその成果の概略をたどる。他者理解と自己認識の練磨として、自己言及的な批評意識の育成として、精神的闘争のバック・ボーンの確立として、<新理想主義>的文芸思想の実現として、<文化主義>の導入と推進として、それぞれに受容されたドイツ思想・文化が、彼らの評論活動の典拠であり原動力となっていることを論じたい。その際、近代日本における<批評>(=評論)概念の成立に、ドイツ思想からの影響が多大であったことにも言及したい。
 ◇教科書: なし。 講義時にプリントを配布。
 ◇参考文献:
   酒井敏・原國人編著 『森鴎外論集 歴史に聞く』 (新典社 2000年)
   末永豊・津田雅夫編著 『文化と風土の諸相』 (文理閣 2000年)
   鈴木貞美編著 『雑誌 「太陽」と国民文化の形成』 (思文閣出版 2001年)
   稲生勝他 『文化的近代を問う』 (文理閣 2004年)
 ◇成績評価: レポート



現 代 日 本 語 学 講 座
現代日本語学概論
 ◇講義題目: 認知言語学の諸相
 ◇担当教員: 籾山洋介 (木・2、総609)
 ◇授業内容:
(1) 狙い
 認知言語学の基本的な考え方、中心的な概念、諸理論を学び、言語研究(特に「意味」に関係すること)の問題設定の仕方、研究方法を身につける。
(2) 主な内容
 1.認知言語学の基本的な考え方
   「認知」「認知能力」とは何か/他の言語理論(構造主義言語学・生成文法・真理条件意味論など)との違い/基本的な概念/意味の考え方
 2.認知言語学における類義表現の分析
   同一の対象に対する様々な異なる捉え方(construal/imagery)に基づく類義表現の意味の異なり
 3.概念メタファー
   概念メタファーの諸相/不変性原理(invariance principle)/プライマリーメタファー
 4.メトニミー
   活性化領域(active zone)/参照点構造/フレームと焦点化
 5.認知言語学の諸理論
   使用依拠モデル(Usage-Based Model)/構文文法/メンタル・スペース/アフォーダンスなど
 ◇注意事項:
   意味論、認知言語学の基礎知識がない人は、以下の文献を読んでおくことが望ましい。
   町田健・籾山洋介『よくわかる言語学入門』バベル・プレス(「第5章 意味論」)
   町田健・籾山洋介他『言語学大問題集163』大修館書店(「第4章 意味」)
   籾山洋介『認知意味論のしくみ』研究社
   松本曜(編)『認知意味論』大修館書店
   吉村公宏『はじめての認知言語学』研究社
 ◇授業形式:
   1.講義
   2.文献講読(日本語および英語で書かれたもの)
   3.受講者の発表・討議
 ◇評価:
   以下の1と2に基づき評価する
   1.授業への貢献度(発表・平常点)
   2.レポート(2回:9月と2月に提出の予定/課題等の詳細は後日知らせる)

日本語音声学
 ◇講義題目: 日本語の音声的特徴と音声教育の方法について
 ◇担当教員: 鹿島 央 (木・4、音声実験室)
 ◇授業内容:
 前期は、日本語音声の単音レベルと韻律レベルでの特徴を音声学的に観察し、いろいろな言語を母語とする日本語学習者の音声上の特徴を分析するための基礎的な力の養成を図る。同時に、音声教育の方法についても問題点を検討していく。後期は、実際に音声分析をおこない各母語話者の特徴を検討する。
 ◇参考文献:
   授業の中で言及するが、以下のものは読んでおくことが望ましい。
   CATFORD,J.C.(1988)A Practical Introduction to Phonetics. Oxford Univ. Press.
   LADEFOGED,P.(1993)A Course in Phonetics. Harcourt Brace Jovanovich.
   神山五郎、戸塚元吉共訳(1990)『話しことばの科学』東京大学出版会




日 本 語 教 育 方 法 論 講 座
日本語談話分析論
 ◇講義題目: 日本語談話の諸相 −会話の分析と日本語教育−
 ◇担当教員: 尾崎明人 (木・1、総609)
 ◇授業内容:
 <目的>
  1)談話研究の言語学的なアプローチと社会言語学的なアプローチについて学ぶ。
  2)日常会話の仕組みについて学び、それをもとに日本語の接触会話を実際に分析し
    てみる。
  3)談話分析の観点から日本語会話の教育と方法を考える。
 <主要トピック>
  ・談話研究と言語教育
  ・談話研究とコミュニケーション能力
  ・談話分析の言語学的アプローチ
  ・相互作用の社会言語学
  ・日本語会話の仕組み
  ・接触会話の分析
  ・教科書会話の分析
  ・会話教育の内容と方法
 <授業方法>
  講義、クラス発表、クラス討論により授業を進める。
 <評価方法>
  ・前期:持ち帰り試験
  ・後期:研究レポート(評価方法については授業中に相談する。)
 ◇主要図書:
   Coulthard, M. (1985) An Introduction to Discourse Analysis (Second edition). Longman.『談話分析を学ぶ人のために』(吉村昭市・貫井孝典・鎌田修訳)世界思想社. 1999年
   McCarthy, M. (1991) Discourse Analysis for Language Teachers. Cambridge University Press. 『語学教師のための談話分析』(安藤貞雄・加藤克美訳)大修館書店. 1995年
   Littlewood, W. (1992) Teaching Oral Communication-A Methodological Framework. Blackwell
   ネウストプニー、J. V. (1995)『新しい日本語教育のために』大修館書店
   堀口純子(1997)『日本語教育と会話分析』くろしお出版
   メイナード・泉子『日英対照研究シリーズ2 会話分析』くろしお出版
   その他、関連する論文を随時紹介する。

 ◇注意事項: 指定論文は事前に読んで授業に出席すること。英語の論文も読むのでそのつもりで受講してもらいたい。

日本語教育評価論
 ◇講義題目: 日本語教育におけるテストと評価
 ◇担当教員: 村上京子 (金・2、総623)
 ◇授業内容:
 教育評価に関する基本的な知識を身につけ,日本語教育の現場で役立つ評価技術を獲得する。教育における評価の位置づけ,評価の意義・目的,方法,種類,その特徴と限界等,日本語教育での実際に合わせて検討する。また,具体的なデータを使った演習問題で,データ処理の方法とその解釈について学習する。関連論文を読み,研究デザイン・統計的手法についても分析・検討する。
 ◇教科書:配布資料「日本語教育におけるテストと評価」
 ◇参考文献:
   Heaton,B. 1988 Writing English Language Tests, Longman Group UK Limited. (ヒートン著、語学教育研究所テスト研究グループ訳 1992 コミュニカティブ・テスティング 研究社)
   Bachman L. F. &Palmer A.S. 1996 Language Testing in Practice (バックマン他著 大伴訳 言語テスト作成法 大修館書店)
   Brown,J.D. 1996 Testing in Language Programs, Prentice Hall (J.D.ブラウン著 和田稔訳 1999 言語テストの基礎知識 大修館書店)
   日本語教育学会編 1991 『日本語テストハンドブック』大修館書店
   村上京子 2002 「テスト改善に役立つ技法」『日本語教育の心理学』新曜社
   マクナマラ著、伊東他訳『言語テスティング概論』スリーエーネットワーク
 ◇注意事項: 特になし

日本語教育方法論概説
 ◇講義題目: 日本語語彙・文法教育論
 ◇担当教員: 李 澤熊 (月・3、総611)
 ◇授業内容:
 <目的>
   日本語教育を行う上で基礎となる文法・語彙項目(主に類義表現)を取りあげ、具体例をあげながら分析・考察する。また、日本語教科書、文法解説書などを取りあげ、その中で文法・語彙項目がどのように扱われ、記述されているかを整理・検討し、日本語教育への効果的な応用、特に実用的な語彙・文法指導の方法を探る。
 <主な内容>
  1.助詞(助詞相当句)、指示詞
  2.テンス・アスペクト表現
  3.受身・使役表現
  4.可能表現
  5.話し手の気持ちを表す表現(断定、推量、義務、注意、許可、禁止など)
  6.授受表現
 ◇参考文献:
   国立国語研究所(1978,1981)『日本語の文法 上・下』
   寺村秀夫(1982,1984)『日本語のシンタクスと意味T・U』くろしお出版
   野田尚史(1991)『はじめての人の日本語文法』くろしお出版
   益岡隆志・田窪行則(1992)『基礎日本語文法−改訂版−』くろしお出版
   益岡隆志(1993)『24週日本語文法ツアー』くろしお出版
   宮島達夫・仁田義雄(編)(1995)『日本語類義表現の文法 上・下』くろしお出版
   野田尚史(1996)『「は」と「が」』くろしお出版
   森山卓郎(2000)『ここからはじまる日本語文法』ひつじ書房
   森田良行(2002)『日本語文法の発想』ひつじ書房
   高橋太郎(2003)『動詞九章』ひつじ書房
   日本語記述文法研究会(2003)『現代日本語文法4 第8部モダリティ』くろしお出版
    その他の参考文献は、必要に応じて授業中に紹介する。
 ◇評価:平常点、口頭発表、レポート

コンピューター支援日本語教育方法論
 ◇講義題目: コンピューター支援日本語教育方法論
 ◇担当教員: 石崎俊子 (木・3、国際言語文化研究科棟3F31番LL教室)
 ◇連絡先: 留学生センター4階402 電話:5772 メール:ishizaki@ecis.nagoya-u.ac.jp
 ◇コースの目標:
   CALL教材の評価、分析及び開発
 ◇授業内容の紹介:
 1. コンピューター教材の紹介
 2. パワーポイントによる教材作成1
 3. パワーポイントによる教材作成2
 4. パワーポイントによる教材作成3
 5. パワーポイントによる教材作成4
 6. WWWによる教材作成1
 7. WWWによる教材作成2
 8. WWWによる教材作成3
 9. WWWによる教材作成4
 10. マルチメディア教材作成(音声)1
 11. マルチメディア教材作成(音声)2
 12. マルチメディア教材作成(音声)3
 13. マルチメディア教材作成(音声)4
 14. 3つのプロジェクトについてのまとめ
 15. 後期のプロジェクトの紹介
 ◇受講に必要な知識・スキル:
   コンピューター操作とワープロソフトの基本的な知識+技能が必要です。
 ◇評価:
   出席、平常点、3つのプロジェクトの3点から総合的に評価します。プロジェクトは指定された日まで
   に指定された形式で提出すること。遅れると減点されます。
 ◇教科書: 使用しません。
 ◇参考図書および参考文献: 必要に応じて紹介します。



注 意 事 項
☆ 履修に当たっては「便覧」等を見て間違いのないようにすること。

集中講義
 ・ 詳しい内容は各講座の枠内を見てください。
 ◇日本語教育学特殊研究: 玉岡賀津雄 (広島大学留学生センター)
 ◇比較日本文化学特殊研究: 林 正子 (岐阜大学地域科学部)

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