1. 概要

1.1 実習の概要

 本実習(「名古屋大学夏期日本語教育実習」)は、名古屋市に新しく赴任するAETAssistant English Teacher)を学習者とし、名古屋大学大学院生が教師を務める教育実習である。1989年、名古屋市教育委員会の協力により実現の運びとなり、本年度で14回目を数えた。

 本実習の大きな特徴は以下の4点にあると考えられる。
  コースの特徴     :7日間ほどの短期集中型
  学習者の側の特徴 :全ての学習者の母語が英語
  教材の特徴      :実習者が作成した教材を使用
  実習者の側の特徴 :チームティーチングをとり、原則としてすべてのレベルの学習者に直接法で指導

 これらの特徴のうち、前二つの特徴は外的な条件であり、学習者がAETであるということと、彼らのスケジュールによって必然的に決められるものである。特にスケジュールに関しては1.1.でも後述するが、8月の上旬に来日して、下旬には愛知県の各地域へと赴任して行くという日程であったため、この7日間が許される限り最長の日程であったことは述べておく。
 後の二つの特徴は、実習者の側の都合により決められたものである。「当該のコースに最適な教科書とはどのようなものであるか」という問いに答えていくことは、日本語教育の学習者に不可欠なケーススタディーであり、本実習ではそのような学習の機会として、実習者が教科書の作成を行っている。なお、本年度に関しては、昨年度の『はなび』に若干の変更を加えた。また、中上級用の教科書として、『新日本語の中級』(スリーエーネットワーク)を参照し、口頭能力の育成に重点を置いた教科書『ふうりん』を作成した。また、『ふうりん』のダイアログのテープも作成した。

1.2 2003年度夏期教育実習の概要

 今年度の夏期日本語教育実習は14名の学習者を、ゼロ初級、初級、中上級の3クラスに分け、ゼロ初級に3名、初級に4名、中上級に3名の担当実習者が交代でつくという形で行われた。期間は814日(木)から822日(金)(16日(土)と17日(日)は休日)までであった。以下、表1にクラス編成、表2、3にスケジュールを示す。

表1

クラス

担当実習者

学習者

教室

ゼロ初級

栗原・片桐・森

7名(アメリカ人7名)

522教室

初級

三好・森・片桐・猪飼

3名(アメリカ人2名/イギリス人1名)

623教室

中上級

村田・猪飼・三好

4名(アメリカ人2名/カナダ人1名/ニュージーランド人1名)

609教室

表2 中上級クラス 予定表


 


9:30
10:20


10:30
11:20


11:30
12:20

14(木)

オリエンテーション

授業

ウエルカムパーティー 

15金)

授業

授業

アクティビティ

16(土)・17(日)休み

18(月)

授業

授業

アクティビティ

19(火)

授業

授業

アクティビティ

20(水)

授業

授業

アクティビティ

21(木)

授業

授業

アクティビティ

22(金)

授業

アクティビティー

フェアウェルパーティー

表3 ゼロ初級・初級クラス 予定表


 


9:30
10:20


10:30
11:20


11:30
12:20

14(木)

オリエンテーション

授業

ウエルカムパーティー 

15金)

授業

授業

授業

16(土)・17(日)休み

18(月)

授業

授業

授業

19(火)

授業

授業

アクティビティ

20(水)

授業

授業

アクティビティ

21(木)

授業

授業

アクティビティ

22(金)

授業

アクティビティー

フェアウェルパーティー

*オリエンテーションは「609教室」。
*アクティビティーはそれぞれのクラスの教室。ただし、18日のアクティビティーは全てのクラス全員で明石焼きを食べに行き、19日はゼロ初級・初級クラスのメンバーでビデオ撮影を行った。
*ウェルカムパーティー、フェアウェルパーティーは「日言文院生室」。

1.3 総括

 教育実習の準備ミーティングを5月から週一回の割合で行った他、メーリングリストを使って実習生同士の連絡をなるべく密にとるように心掛けた。本年度の実習では、昨年に倣い初日にウェルカムパーティーを開き全員が自己紹介をした。これは実習生と学習者同士の顔合わせの場となりコースの良いスタートとなった。


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