韓国実習班

 

期  間: 2002年 3月5日〜3月16日(10回)
場  所: 韓国 大田市 国立忠南(ちゅんなん)大学校文科大学棟
学習者数: 10人(男―5人、女―5人)

1. 韓国での日本語教育

 日本語は文法面で韓国語と大いに類似していて、韓国人母語話者には他の外国語に比べ「日本語は学習しやすい」とも言われている。韓国では、英語の次に多くの人が日本語を勉強している。国際交流基金の調査によれば、世界の日本語学習者の約45%を占めているのが韓国人学習者であり、その人数はおよそ94万8千人に達する。今では中学校でも「生活外国語」という科目名で日本語を導入している。最近は様々なジャンルの日本大衆文化の解放や、2002年ワールドカップの共同開催もあって、日本語に対する関心はますます高まると予想される。
 
2. 実習を行うまでの経緯

2.1 実習対象校の手配

 忠南大学校は韓国中部の大田市に位置する国立大学である。また筆者の母校であるので、学習者の募集や教室の手配が可能であった。
 2001年10月に学習者募集とともに、忠南大学校日語日文学科に了解を得るための手紙を送った。利益を求める活動でなければ構わない、との返事だったので早速教室など学校の施設を管理する忠南大学文科大学施設・設備課に連絡を取り、教室を確保した。

2.2 学習者の募集

 学習者募集の方法は、学習者募集広告を載せた張り紙と忠南大学日語日文学科のホームページに掲載する方法を利用した。筆者は日本にいたので、張り紙は他の人の手を借りなければならなかった。韓国の家族に頼み、学習者募集の張り紙を忠南大学の各建物に貼ってもらった。忠南大学日語日文学科のホームページには、学外者も自由に文を載せられる掲示板が設けられていたので、容易に学習者募集の広告を載せることができた。  
 募集期間は2001年10月から2002年1月までの3ヶ月間である。

3. 授業の日程  

 授業実習を行った3月は韓国の大学はすでに授業が始まっていたので、全ての授業は夕方に行われた。

・ 授業のテーマ:『教室内で実際のコミュニケーションを行う』
・ 回数:10回
・ 時間:18:00−19:00(1コマ60分)
・ 方式:ロールプレイ、発表会、自由会話、自由討論
・ 各授業の主題:

35日/火

自己紹介

36日/水

レストランで料理を注文する

37日/木

買い物をする

38日/金

訪問する

311日/月

頼む/謝る

312日/火

道を聞く/聞かれる

313日/水

電話をする

314日/木

私の家族について

315日/金

私の夢

316日/土

今の若者について

 授業実習に当たって授業前、1回の授業が終わる度に、授業の後にアンケート調査を行った。授業前は学習者のニーズと学習観を把握し授業に反映するためであり、1回の授業が終わる度と授業後行ったアンケートは学習者に授業を評価してもらうためであった。
 アンケート調査によって学習者のニーズや学習観が把握でき、授業に対する意見を聞けたことはとてもよかった。

4. 謝辞

 韓国で実習を行うことに対し、快く承諾してくださった大曽美恵子先生に感謝する。韓国にいる間も色々なご助言を下さったので一人で授業実習を行うことができた。
 また、教室を提供してくれた忠南大学校文科大学と学習者にもお礼を言いたい。何より学習者たちは自ら筆者の募集に応じ、未熟な筆者の授業に意欲的に参加し、アンケートにもまじめに答えてくれた。今回の学習者のおかげで教えることに対する楽しみを知った。心から感謝する。
 学習者たちは授業実習をきっかけにインターネット掲示板で日本語の情報交換をしたり、週1回会って勉強会をしたりして日本語学習を続けている。今は会員が20人を越えるそうである。

 

 目次

 夏期教育実習