4.中級(クラス3)

4.1 学習者

1日目は男性2名、女性2名(国別・米3、豪1)からスタートしたが、学習者自身の希望により初級既習より変更の女性1名が加わり、男性2名、女性3名(米4、豪1)となった。また授業の内容により上級の女性1名が参加した。(実際に参加した授業は1・2、4、5・1、6、8)

4.2 担当実習者

8月7日 (月)1・船津

  8日 (火)2・佐藤

  9日 (水)3・大津

  10日(木)4・馬場

  11日(金)5・半谷

  16日(水)6・山田

  17日(木)7・李

  18日(金)8・深川

4.3 シラバス

1・1あいさつ

自己紹介:「はじめまして」から始まる一般的なフレーズ(「AETの〜です」、「配属されました」、「よろしくご指導の程」)。

別れの挨拶:外出するとき、帰ってきたとき、帰宅するとき、の3種類。

挨拶の後の短い会話:「おはよう、もう慣れた?」「はい、なんとか」など

1・2文化

日本のアニメ紹介:「となりのトトロ」「どらエモン」「アキラ」などのビデオを紹介、解説と感想を聞くフリートーク。

2、電話の会話

実際に内線電話を使用、相手が見えない状況で、電話をかけるアクティビティを行った。まず、日本人アシスタント2名に電話における会話をやってもらい、その後

練習。また3つのタスクを用意し学習者に選んでもらった。(友人に映画の場所、時間などを聞く。先生に授業の時間を聞く。先生宅に電話、会議の時間を聞く。)

3・1

話しあいの表現「どんなスポーツが好きですか」、

意見を言う、理由を述べる、賛成する、反対する、などをフォーマル、インフォーマルの使い分けに留意して練習。

3・2ディベート

テーマ:「外国語を学習するならどちらがいいですか、国の教師?日本人の教師?」、シートにもとづいてディベートの練習。

4、雑誌を読む

学習者が各自、自分の好きな雑誌記事を事前に選び、授業で読む。読解、及び学習者が興味のある事柄について話す。

5・1

文法項目の復習、「あげました、もらいました、くれました」、「いただきました、くださいました」絵カードで練習。

5・2スピーチ

「自分について話す」自分の好きなことについて自由に話してもらう、学習者の発話を多くする。

6・1名古屋弁講座

リスニング、文法、語彙、イントネーションなど。これから実際に出会うであろう名古屋弁を知る、名古屋弁に慣れる。

6・2模擬授業

ディスカッション「どんな授業をしたいですか?」「英語のわからない生徒にどう対応しますか?」など。

日本の教育についての質疑応答、授業プランをたててみる。

7、聴解

CMJ1聴解ワークシートより「〜ですか?、〜じゃない?」など。

ドラマ「ブランド」を見て(聞いて)内容を把握する。ハンドアウトにて穴埋め練習、敬語、縮約形の聞き取りなど。

8、学校場面のロールプレイ

学校で実際に起こり得るであろう場面を設定し、ロールプレイ。

ロールカードを使用、依頼、自己紹介、提案、依頼の断り、などさまざまな場面を想定、練習。

4.4 担当実習生の反省

1・1挨拶:特に問題なし

  2文化:内容を盛り込みすぎ、できること、時間には限りがある。

      ビデオの見せる部分、場面を前もって正確に決めておくべき。

      学習者の感想などはある程度時間配分を考えないといけない。

      おもしろかった、興味深い、だけで終わらないようにする。

2、電話:

・電話という特殊な状況設定のなかで発話のスピード、ティーチャートークの使用がうまくできなかった。

・実際に内線電話を使い、相手が見えない状況を作り出すことができて有効であった。

・どの部分でもいえることだが、学習者がほんとうに理解して発話しているのかわかりようがない。

3、意思表明、ディベート:

・反対、賛成などの表現をプリントにまとめたが項目が多すぎた。また混乱も招いたので項目数を減らし、集中すべきだった。

・1限目が上記のごとくうまくできなかったので1限目で練習した表現を使用してディベートという目論見がはずれた。

・学習者が緊張していた。もっとリラックスさせて授業をすすめるべき。

4、雑誌を読む:

・当初の想定レベルより低いことが判明、予定変更があった。

・全員の記事を全部扱おうとしたため、時間が足りなかった。

・上級学習者も参加し、記事をもってきたが他の学習者には難しすぎた。

・さまざまな記事を学習者が持ってきたが、担当実習生に知識が足りなかったため、授業の広がりがなかった。

5、文法の復習、スピーチ:

・当初の設定レベルと実際のレベルが合わず、シラバスの変更を余儀なくされた。

・文法の復習は単調になりがち、興味をもてるように。

・全員がスピーチできて個人情報がうまく(多く)ひきだせた。もう少し続けてもよかったかも。

6、名古屋弁、模擬授業:

・項目が特殊(名古屋弁)なため、どの部分を扱うか決めかねた。

・何人かの録音から抜粋したので、テキストは世代に関係なく実践的であった。

・模擬授業の方は実際に行われている授業とは多少違っていたかも、もっとディスカッションのゆなものにすべきだった。

7、聴解:

・取り上げたドラマが難しかった。

イントネーションの聴解はコンテクスト必要。

・聞かせるだけでなく、話す練習も多少入れておくべき。

8、ロールプレイ:

・当初の予定は難しそう(インターネット)なのに加え、話す活動が少ない、発話がでにくい学習者がいる、ということでロールプレイをすることになった。

・場面は悪くなかったが、それによって何を確認し、定着させるかが明確でなかった。

・事後アンケートでロールプレイは本当はやりたくなかった、との答えもあった、一考を要する。

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名古屋大学大学院国際言語文化研究科
日本言語文化専攻