1998年度 日本語教育実習報告
-実習の記録とレポート-
はじめに

 この報告書は、名古屋大学大学院日本言語文化専攻生が、1998年度に行った教育実習の記録、及び実習生の研究レポートを掲載したものである。
 1998年度の教育実習は例年同様、1月の名古屋大学留学生センター6ヶ月コースの授業を観察させていただくことに始まり、同センター春季日本語集中講座での実習、そして8月のAET実習という流れで進められた。
 なお、実習生は1年次に「日本語教育学原論」を、2年次には「日本語教授法及び実習II」を受講している。「日本語教育学原論」では教授法や教室活動など、日本語を教えるための基本的な事柄を学び、その後、授業観察及び春休みの実習に臨んだ。「日本語教授法及び実習II」では春季実習をビデオに撮ったものを全員で観て、疑問点、反省点、改善点などを検討した。また文法項目の導入や練習の仕方などを実際にデモンストレーションするなど、夏季のAET実習の準備もすすめられた。
 実習の詳細については本文を参照していただきたいが、春季実習はティーチングアシスタント(ドクターコースの先輩方)の助言をいただきながら、実習生がペアを組んで担当課を実習する、というものであったのに対し、夏季AET実習はコースデザインから教科書、授業時間まで一から実習生の手で創っていくというものであった。特に夏季実習はそのような性格上、連日チーム全員で遅くまで話し合いが行われ、多くの事柄に関して共通の認識を得た。
 そういった話し合いや、実際教壇に立って日本語を教えるということを通して、我々実習生は日本語教育そのものに直面し、不確かで曖昧だった部分を認識させられたり、日本語教師としてのあり方について問いなおしたりすることができたと思う。またそのような中から、各自が今後の教育活動につながる研究課題を見出すこともできたのではないだろうか。
 今年度から実習報告書がインターネットに載り、より多くの方々の目に触れる機会を得た。不十分な点も多々あると思われるが、この報告書が今後の実習やそれに伴う事柄の参考となれば幸いである。
 最後に、実習を行うにあたってご協力、ご指導いただいた名古屋大学留学生センターの先生方、指導室長の加藤実様をはじめとする名古屋市教育委員会の方々、そして本専攻の大曽美恵子教授に心から感謝の意を表したい。

1999年2月

実習生一同


1998年度実習報告書作成によせて

(日本言語文化専攻 教授 大曽美恵子)


もくじ

春期教育実習(春期日本語集中講座)

夏期教育実習(AET日本語研修)

研究レポート一覧


名古屋大学大学院文学研究科
日本言語文化専攻