名古屋大学 教養教育院 言語文化部門

フランス語科

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教員



「フランス語を学ぶために」 藤村逸子

「インターネットからのフランス研究 -- 社会・文化の一般的情報から人文学研究まで-- 」
飯野和夫

Paul Cezanne (1839-1906)
Bend in Forest Road (1902-6)
Collection Dr. Ruth



フランス語紹介

1.世界の中のフランス語
 フランス語はフランス本国はもとより、ベルギー(南半分)、スイス(西部)、カナダ(ケベック州)などで常用されています。また、フランスの植民地で あった中西部アフリカの国々など20数か国の公用語であり、同じく歴史的つながりの深い北アフリカ諸国などでは教育用言語として使われています。2002 年のサッカー・ワールドカップを通じて、アフリカの多くの国々でフランス語が使われていることに気づいた人も多いのではないかと思います。フランス語を日 常生活や職業生活の場で使用している人の数は1億3千万人ほどとされていますが、フランス語を第一公用語としている国の国民を加えると1億8千万人以上に なるようです。つまり、20数か国の2億人ほどの人がフランス語の影響下で生活していることになります。
 フランス語は、こうして国際的な広がりを持っていること、さらには文化的に有力な言語であることによって、多くの国で中等教育の外国語として採用されて います。世界で英語についで二番目に多く学ばれている言語です。国連では英語とならんで作業語とされており、母語として話す人の数にくらべてはるかに国際 性を備えた言語であると言えます。

2.私たちにとってのフランス語
 EUの主導的な国であるフランス本国をはじめ、欧米のフランス語圏と日本との関係は今後もますます緊密になっていくでしょう。さらに、近年はアフリカの フランス語を公用語とする国々との関係も、貿易や日本からの経済・技術援助、さらには留学生の受入れなどを通じて密接になってきています。こうした国々、 地域との深い交流のためにも、フランス語の必要性は今後さらに増していくことと思われます。
 フランスはヨーロッパ文化の主要な一翼を担って来ましたから、フランス語による文化的な蓄積は極めて豊富です。フランスでは現在も外国からの知性を広く 受け入れつつ活発な文化・学術活動が展開されています。皆さんも活況を呈する現代思想をはじめ、文学、芸術、映画、ファッション、料理など多彩なフランス 文化がすぐに思い浮かぶことでしょう。学術的にも、人文・社会・自然の各方面にわたって活発な研究がなされており、例えば現代の精神医学や数学等の分野に おいてもフランス系の研究は大きな位置をしめています。フランス語を学んで、ぜひ各自の専門研究に役立ててもらいたいと思います。

3.言語の特徴
 現在のフランスの地は古代にはケルト系の人々が居住していました。この地はカエサル(シーザー)によって征服され、征服者の言葉として入ってきたラテン 語(話し言葉としてのいわゆる俗ラテン語)はしだいにケルトの言語に取って代わりました。その後この地はゲルマン系のフランク族に征服されますが、数世紀 にわたった二言語併用の時代を経て、この地のラテン語は生き延び、自身変化しつつフランス語への道を歩むことになります。
 このフランス語は11世紀のノーマン・コンクェスト以後300年間にわたって支配者の言葉としてイギリスで話されました。英語は公用語の地位をはずされ ながらも、庶民の日常の言語として生き続けますが、主としてこの時期、英語では複雑な動詞活用や格変化の衰退が進みます。そして何より、この間におびただ しい数のフランス語の単語が英語に入りました。結局、単語の使用頻度の問題は別として、現代の英語の語彙の半分以上がフランス語を中心とするラテン系の起 源を持つと言われます。こうして英仏二つの言語は語彙を中心によく似ています。こうした類似関係から、一方ではフランス語が身近なものとなるでしょうし、 また英語についての知識も深まることでしょう。

4.大学での授業、その他
 名古屋大学におけるフランス語の授業は、日本語を母語とする専任教員6名、フランス語を母語とする専任教員1名、 それに非常勤講師陣によって行われています。
 言語文化Iの授業は週二回で、教員が連繋してフランス語の基礎力をバランスよく養成します。文系学生に対しては、フランス人教員が一年間にわたって参画 し、運用力の養成に力点を置く総合コースも開講されます。言語文化IIの文系学部向けの授業では、言語文化Iで学んだ基礎の上にフランス語力の全体的レベ ルアップをめざします。同一時間帯の授業は選択制です。他に、全学部向けに開講される言語文化IIもあります。授業にはティーチング・アシスタント (T.A.)が付く場合があります。T.A.は授業にかかわる皆さんのさまざまな要望に応えます。
 教員はそれぞれフランス関係の専門研究分野を持っていますので、将来の専門研究にフランス語を使いたいといった相談も気軽に持ちかけて下さい。また、ル ノー財団などから奨学金を受けて留学できる道も開かれています。ぜひ積極的に利用して下さい。留学・奨学金関係の情報は留学生センターで得ることができま す。
 それでは、魅惑的な響きを持つフランス語の学習を一緒に始めましょう。
BON COURAGE!  ボンクラージュ!