2003年11月18日更新

言語文化科目文書ガイダンス(中国語)


 1.中国語の使用地域・使用人口

 中国語は中国大陸・台湾の広い地域にわたって共通のことばとして使用されています。現在約13億の人が中国語を母語として使用しており、世界で最も使用人口の多い言語です。ただし中国語と一口に言っても地域によって北京語、上海語、広東語ほか様々な方言があります。授業で学ぶのは全国どこでも通じる「共通語」です。

 2.中国語の特徴

 その「共通語」では(馬)、(誰)、(習)、(問)のような「簡体字」とよばれる簡略化された漢字を使用します。もっとも日本語と同じ漢字も少なくなく、例えばという文ですと、見て意味がとれてしまいますね(訳:私は日本人です)。ただしこれを「ワレコレ…」と読んでいたのでは中国語ではありません。この読み方はのように、「ピンイン」とよばれるローマ字で表されます。また日中同形語であっても意味の異なるものも少なくありません。例えばは「スズメ」、は「ブタ」、は「歩く」の意味になることなどは、テレビのクイズ番組でもよく出題されています。
 文法について簡単に触れておくと、基本語順は英語と同じSVOです。例えば
… 私、… 愛する、… 彼)は「私は彼を愛している」という意味ですが、語順を変えたは「彼は私を愛している」という意味になります。ここでは英語のように三単現のsを加えたり、主格を目的格にしたりといった操作は必要ありません。いわゆる動詞の活用もないため、外国語学習につきものの複雑な変化表を暗記する必要もありません。また日本語のような助詞も有さず、例えば二重目的語構文であれば「ワレ アゲル アナタ コレ」のように漢字が並んでいるだけです。中国語が孤立語であるといわれる所以です。

 3.関係の深い専門分野

 中国語は古来アジアの中心的な言語として用いられ、中国語、中国文学を専攻する人はもとより、日本史学、日本文学、中国哲学、中国史、朝鮮史学、考古学などを専攻する人にとって欠かせない言語です。中国は現在、政治や経済、科学技術の分野でますます発展を続けており、今後あらゆる分野で中国語が必要となってきます。

 4.中学習の意義・ポイント

 中国語は国連の公用語の1つにもなっている重要な言語です。英語に加えて中国語を学習することは、これからの社会の中できっと有益となるでしょう。
 中国語は発音が命です。何度も口に出して正しい発音を身につけるよう心がけてください。初めに変な癖をつけると後で直すのは一苦労です。正しく発音するためには正しく聞くことも必要です。教科書に付属するテープやCDを繰り返し聞くことをおすすめします。NHKのラジオ講座や
テレビ会話を視聴するのもいい勉強になります。ラジオ第二放送では、毎日昼の1:00から10分間、中国語ニュースを放送しています。
 インターネットでは、一日中
中国語ニュース聞くことができます。読み上げられる中国語の原文が表示されているので、これを利用するのも便利です。初めは何を言っているのか分からなくても、繰り返し聞くことにより、中国語のリズムに慣れてきます。

 5.授業の特色

 現在の日中関係の密接さを反映して、中国語を担当する教員には、多くの母語話者がいます。名前を見ると「日本人かな?」という教員でも、母語は中国語の方がいます。また、大学の予算の許す限りできるだけ留学生をティーチングアシスタントとして採用し、発音指導や会話練習に協力してもらっています。名古屋大学には中国大陸・台湾からの留学生が多く、母語話者と話す機会が多いことは勉強する上で、たいへん有利な条件です。
 言語文化科目氓フ授業では、時間帯ごとに同じ教材を使って共通性を持たせつつも、各教員の特徴と工夫を活かした授業を行っており、基本的な文法の大枠は一年生の間にほぼ把握できるプログラムとなっています。
 初級中国語の最重要ポイントである発音は、十分な時間をかけて練習を繰り返します。初めのうちは、「発音ばかりで単調だ」と感じるかもしれませんが、ここで良い発音を習得すれば、卒業後何年かたって中国語が必要になり、再度勉強しようと思った時にも、スムーズに勉強を再開することができるので、ぜひクリアしてください。
 この他、教員により、会話練習・暗誦・タイム計測を行う朗読練習・聞き取り練習・作文練習など、実際に使える外国語能力の養成のための多様な方法が取り入れられています。中国語のテレビ番組や映画を見たり、歌を聞いたりする機会を設けている教員もおり、中国の文化に触れることもできるでしょう。