2003年度実習報告書作成によせて

        日本語教育学講座・日本語教育実習担当
              大曽 美恵子

2003年度は6名の学生が実習を履修し、その全課程を修了することができた。毎年、ご協力を賜っている名古屋市教育委員会、及び名古屋大学留学生センターに心から感謝申し上げる。

授業は生き物であり、その場に立ってみなければ分からないことが多い。全く教育現場を経験したことのない者と経験したことのある者では、授業見学の視点も違ってくる。日本語教師養成課程において教育実習の持つ意味は大きい。

幸い我々のプログラムでは、学生は春休みと夏休みにそれぞれ異なるタイプの学習者を対象に教育経験を積むことができる。本年度もまた、実習生は熱心な学習者に恵まれて大変有意義な経験を積むことができた。

実習生は皆、創意工夫をこらし、日本語学習の楽しさをアピールする授業を心がけていた。この経験を活かして、常に反省を怠らず、成長を続ける日本語教師になってほしい。

最後に毎年、実習をサポートしてくれるティーチング・アシスタント(TA)に感謝したい。TAは全員、実習プログラムを終了した博士後期課程の院生で、日本国内のみならず、海外でも教育経験を積んできた人たちである。後輩に自分の授業を見学されるので、緊張を強いられるようだが、教案作成の相談にのったり、後輩の授業にコメントをすることで、彼女たちも成長していくと信じている。

私はこの3月末で名古屋大学を去ることになっているが、今後も研究と実践の両面に優れた日本語教師が数多くこのプログラムから生まれることを期待している。