3.1 1年後アンケート

担当:栗原

3.1.1 1年後アンケートの目的

 1年後アンケートは、本年度の日本語教育を行うにあたりレベル別テキスト及びカリキュラムの作成の参考とすることを目的として以下の要領で行った。

  実施日: 2003年6月16日

  実施場所: 教育館2階

  被験者: 現在名古屋市のAETとして勤務する 28人(今年度終了者も含む)

  所要時間: 約10分

3.1.2 アンケート作成について

 1年後アンケートは、2002年度日本語教育実習で使用されたものを基に本年度の目的を考慮して作成した。2002年度から変更した点は以下の通りである。

1)限られた時間で数多くの回答を行ってもらうため、記述式ではなくできるだけ選択式にする。選択肢は2002年度の回答を参考にする。

2)新たにテキストを作成するため、テキストに関する質問項目を設ける。

3.1.3 アンケート結果

 2003年度に実施された1年後アンケートの結果は以下の通りである。各項目の(  )は延べ回答数を表す

1.日本に来てから、どのような場面で日本語をつかいますか

▼ レストランで

注文(28)  □ (メニューの)料理や飲み物について質問する(27

その他(10ex. 喫煙・禁煙、予約、友達と話す、会計をしてもらう、トイレの場所を尋ねる

▼ 乗り物

地下鉄(23)  □ 電車(28)  □ タクシー(24) 

□ その他(3) ex. 飛行機、旅行代理店、自分の行き先の電車・ホームを尋ねる(名鉄、近鉄で)

▼ 電話をかける →誰に

友達に(17)  □ 先生に(17)  □ 学校に(22)  □ 料金の問い合わせに(電気、電話など)(15

その他(8) ex. 宅配(デパートから)、レストランに、ピザの注文

▼ 銀行で

□ 銀行口座を作る(6)  □ 預金する(12)  □ 預金を下ろす(8) □ クレジットカードを作る(5)

その他  ex. 振り込み、外貨両替、両替、カード紛失、実家にお金を送金する

▼ 郵便局で

手紙を送る(23)  □ 口座関係(8)  □ 外国に送る(24)  □ 日本国内に送る(10

その他(2) ex. 税金を払う、日本語能力試験の受験手続、手紙の種類の違い

▼ 公的機関で(11

□ 教育館(14)  □ 市役所(15)  □健康診断(18)  

□ その他(5)  ex. 入管で(再入国手続き)、外国人登録証の記入・取得手続き、区役所で

買い物

□ スーパー(24)  □ デパート(24)  □ CDの店(20)  □ 電気製品の店(23

□ コンビニ(23)  □ その他(1) ex. 携帯電話の店

どんな状況で
ex 家具を買うとき、サイズ・色を尋ねる、宅配を頼む、英語の話せない販売員と、壊れたものの交換、プレゼントを買う、おすすめのものを尋ねる

▼学校で−どんな状況で
□機材の使い方をきく(22) □許可をもらう(25) □あいさつ(23)
□その他(7)
ex 自己紹介(教師に)、クラスで先生と話す、英語の先生と打ち合わせ(何を教えたか、どんなクラスか)、学生と

▼その他

ex. 旅行の計画を立てる、スピーチ、教頭先生と話す、先生たちと仲良くなる、おしゃべりする


2. 仕事で、どのくらい誰と日本語を話しますか。
2.1. 頻度
□always(1) □often(17) □so so(6) □some(3) □none(0)

2.2. 状況
□英語教師と(17)
□英語以外の教師と(28)[昼休みに、お茶をいれてくれる人と、お昼ご飯を買うために]
□学生と(27)[スポーツをするとき]
□その他(8)〔お茶をいれてくれる人と、PTAと、教頭先生と、先生にあいさつする、友達と、女の人と(事務員?)、英語が話せない先生だけと、ときどき学生に基本的な説明をする、教頭先生、掃除の人と、宴会(教職員の)、教頭先生〕

3. 仕事以外で誰とどのくらいの頻度で日本語をつかいますか。
3.1. 頻度
□always(2) □often(15) □so so(7)□some(4) □none(0)

3.2. 状況
〔友達と、校長先生に何か尋ねる、店(デパート・スーパー)、レストランで、公的機関の職員と、レストランやバーで出会った日本人と、居酒屋で飲む、日本語クラスで、親戚の人と、〕

4. 名古屋大学のAET日本語プログラムをうけたことがありますか。
□はい→次の質問へ □いいえ→質問終了

5. いつ名古屋大学のAET日本語プログラムをうけましたか。
□〜1998(0) □1999(1) □2000(8) □2001(10) □2002(8)

6. どのクラスでしたか。
□class1 (入門)(11)
□class2 (初級)(2)
□class3 (中級)(3)
□class4 (上級)(8)

7. プログラムでは何を教えてほしかったですか。
〔会話、日本語入門、文化、敬語(例えば、校長先生と話すとき)、サバイバル日本語会話、ひらがな、基本的なあいさつ、料理の注文、電話のかけ方、学校の職員と話す(自己紹介など)、カジュアルな話し方、日本語の練習、縮約形はよかった、内容は多すぎはしなかったが忘れてしまうかもしれない、基本的な語彙、基本的な文法、基本的なコミュニケーション、電話のかけ方、レストランで、銀行で、買い物、ていねいな話し方とくだけた話し方、自己紹介、ひらがな〕

8. プログラムのどの項目が役に立ちましたか
★00’年度の参加者

(入門と初級)
□自己紹介(6) □注文(6)
□買い物(5) □道をきく(7)
□電話をかける(5)
□体の状態に関する表現(3)
□誘いと断り(6) □感謝の表現(6)

(中級と上級)
□日本のポップカルチャー(2) □ディベート(0)
□日本の雑誌を読む(0)
□あげるともらう(1)
□TVドラマ(1) □尋ねる、断る、提案(0)
□名古屋弁(2) [とてもおもしろくて、よかった]
□日本語能力検定試験の対策(2)

★01’年度の参加者

(入門と初級)
□自己紹介(3) □注文(3)
□買い物(2) □道をきく(2)
□電話をかける(2)
□体の状態に関する表現(1)
□手紙を書く(1)

(中級)
□上司や同僚に対する呼び方(先生、くん)(0)
□買い物(0)
□日本の習慣(贈り物)(1)
□料理の作り方(0) □電話をかける(0)
□授受表現(0)       □苦情をいう(0)
□箸を使うときのマナー(1)
□女性にとってのトイレを使うときのマナー(0)
□日本の歌(0) □誘いと断り(0)
□はがきを書く(0)
□縮約形(ちゃう、てる、とく、なくちゃ)(1)

02’年度の参加者

(入門と初級)
□自己紹介(7) □注文(7)
□買い物(5) □道をきく(5)
□電話をかける(4)
□体の状態に関する表現(4)
□手紙を書く(4) □またあした(2)

(中級)
□自己紹介(2) □買い物(3)
□電話で道をきく(2) □体の状態に関する表現(1)
□尋ねる、断る、提案(2) □名古屋弁、敬語(2)

9. テキストや教材はどの程度わかりましたか。
□too easy(1) □just right(13) □too difficult(2)

10.テキストの文法説明はどの程度役に立ちましたか。
□easy to understand(9) □difficult to understand(3)
説明の量は□too much(0) □enough(10) □not enough(0)

11.コースでのアクティビティーについてどのように評価しますか。
(よかったものには○ よくなかったものには×をつけてください。)

00’年度の参加者
□電話をかける(○7 ×1) □日本のドラマを見る(○2 ×2)
□日本のアニメを見る(○2 ×2) □はがきを書く(○3 ×4)

01’年度の参加者
□マクドナルドで注文する(○3 ×0) □ピザの注文(○2 ×0)
□買い物(○2 ×1) □名古屋の地下鉄を使う(○0 ×0)
□はしを使ったゲーム(○2 ×1) □書道(○1 ×1)

02’年度の参加者
□クロスワードパズル(○1 ×2) □調査(○2 ×0)
□名古屋のホームページ(○2 ×1) □ピザの注文(○3 ×1)
□モスバーガーで注文する(○6 ×1)

12.次のコースをいいものにするための方法やおもしろいアクティビティーについて何か提案はありますか。
[先生の前での自己紹介は重要(特に初級)、電車の切符の買い方、電車の時刻表の見方、重要な漢字、実地見学(外へ出かける)、実生活にあるような状況設定]

以上

(質問項目9〜11は2003年度のアンケートで新たに加えた項目)

3.1.4 1年後アンケートの活用

 1年後アンケートの結果を基に、学習者が実際に日本語を使う場面や学習者がどのような項目を学びたいと思っているのかについて検討し、テキスト作成に生かした。また、2002年度以前のアクティビティーに対する評価及び学習者が実際に行う日本語での活動を考慮した上で、本年度のアクティビティーについて検討した。


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