2002年度実習報告書作成によせて

日本語教育学講座・日本語教育実習担当
        大曽 美恵子

 

2002年度は10名の実習生でスタートし、うち8名が無事、実習の全課程を終了することができた。名古屋市教育委員会、名古屋大学留学生センターのご協力が得られて、初めて実行できるプログラムであり、両機関の毎年変わらぬご支援にに心から感謝申し上げる。今年度はまた韓国人留学生が母校の忠南大学校の教室をお借りして、実習授業を行うことができた。教室使用を快く許可してくださった忠南大学校に御礼申し上げる。

授業は様々な構成要素から成り立ち、それらが複雑に絡み合って成立する。授業には座学では体得できないことが多い。自ら行ってみなければ、その楽しさも難しさも分からない。実習の持つ意義の大きい所以である。

毎年実習授業を見学して感じることだが、名古屋大学留学生センターの学習者も名古屋市教育委員会の下でAETとして英語教育に携わる人たちも、日本語習得にすこぶる熱心であり、実習生の授業を盛り上げてくださる。今回実習を全うした8人も、こうした学習者に囲まれて、日本語教育の最初の一歩を踏み出すことができたのは幸せだと思う。

実習生は、それぞれ創意工夫をこらし、日本語学習の楽しさをアピールする授業を心がけていた。この経験を活かして、常に反省を怠らず、前進を目指す日本語教師に育っていってほしい。

最後に毎年、実習をサポートしてくれるティーチング・アシスタント(TA)に感謝したい。TAは全員、実習プログラムを終了した博士後期課程の院生で、日本国内のみならず、海外でも教育経験を積んできた人たちである。後輩に授業の模範を示し、教案作成などの相談にのることで、彼女たちも成長していくものと信じている。

 

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