教官紹介

1・2=研究テーマ   =研究内容   =担当科目   =教員からのメッセージ

  日本言語文化学講座  

福田真人(FUKUDA, Mahito)  E-mail
ヴィクトリア朝英国と明治日本の比較文化史、明治期日本の文化と社会
医学史(医学、疾病、衛生)
主として医学と病気の観点から比較文化史研究を行っている。これまでの研究では、結核、梅毒という病を通して見た英国と日本の近代社会の分析・考察を中心に据えつつ、さらに明治期一般の疾病および衛生観念の発達過程を追ってきた。こうした研究の中で、文学を時代の貴重な資料として使用するという点から比較文学的研究の色合いをも含んでいると言えよう。現在は、徐々に結核の研究から枠を拡大して、その治療法としての水、温泉、その水の供給、処理(上下水道)といった点を、風呂・トイレまでも視野に入れながら行っている。
言語文化学方法論
幅広く勉強する部分と、深く集中的に勉学する部分を組み合わせては如何? 専門分野に埋没するのは考え物です。もちろん専門は誰にも負けないように!未知の分野にも挑戦を!若いのですから!(気持ちだけでも!)

涌井 隆(WAKUI, Takashi)  E-mail
日本の近代・現代詩
アニメーション
日本語や英語の詩を解釈したり、書いたり、翻訳したりする。難解な詩は解釈されず放置されたままになっていることが多い。日本近現代文学に見られる星など天体の描写にも興味を持っており、本にまとめたい。アニメーションについての興味は詩からの延長で両者は短い芸術表現として多くの共通点を持っている。視覚芸術としても今日最も可能性を秘めた形式であると考えられるので研究する人も増えていくだろう。
言語文化交流論:  明治以降外国文化を深く経験し、日本語で表現した、詩人、小説家、思想家などの文章を読む。
好奇心を持って資料を正確に読み、説得力のある文章を書れば大丈夫。知識量は多いに越したことはありませんが、必須ではありません。新しい視点を打ち出すことの方が重要だからです。


  日本語教育学講座  

玉岡賀津雄(TAMAOKA, Katsuo)  E-mail
心理言語学
言語習得
言語の認知処理
心理言語学的な実験アプローチと多変量解析による心理測定的アプローチによって、母語および外国語の言語理解を解明し、ヒトの言語認知処理モデルを構築していく研究をしています。具体的には、(1)語彙の理解、(2)音韻処理研究、(3)名詞句,文の認知処理(文解析)研究、(4) SEM(構造方程式モデリング)の手法による日本語習得研究、(5)コーパスの共起頻度を使った研究、(6)語用論研究へ多変量解析を応用した研究、などをしています。
日本語教育学原論
言語の研究を「直感」ではなく、「実証」的に行うための方法をお教えします。

稲垣 俊史(INAGAKI, Shunji)  E-mail
第2言語習得論
第2言語習得は、第1言語習得と異なり成功するとは限りません。成功の度合いも集団や個人のレベルで異なります。なぜでしょうか?この問題を、主に日本語と英語の文法習得のデータを基に考えています。これまでに扱ってきた現象は二重目的語構文、移動動詞、名詞の可算・不可算、目的表現タメニとヨウニなどです。これまでの研究から、母語の影響とインプットの質、量の観点から説明できるのではないかと考えています。
第二言語習得研究概論
おもしろいと思う気持ちを大切に、目先の結果にこだわらず、いろんな分野にチャレンジして、いっぱい苦労して、それを将来への糧にして欲しいと思います。

鷲見幸美(SUMI, Yukimi)  E-mail
現代日本語学(意味論)
日本語教育
現代日本語を研究対象とし、意味・文法の分析に取り組んでいる。特に、移動動詞に注目し、その意味と文法的ふるまいの関わりや意味の拡張に ついて研究している。今後は、意味・文法研究の成果の日本語教育への応用についても考えていきたい。
日本語教授法及び実習、日本語教授法概論、対照表現論演習 I

杉村 泰(SUGIMURA, Yasushi)  E-mail
日本語教育
日本語学
「窓が開いている」と「窓が開けてある」、「10時に寝る」と「10時で寝る」など、日本語教育において問題となる文法項目を取り上げ、外国人が母国で日本語を教えるのに効果的な文法教育を開発している。現在は名古屋大学のコーパスプロジェクトで集めた日本語コーパス、学習者の作文コーパスを使い、学習者の誤用分析にも取り組んでいる。
対照表現論演習 II
『荘子』の文章に魅せられて、学部時代は中国古典文学を専攻していました。その時の勉強が今でも生きているような気がします。本専攻には様々な分野から学生が集まっています。それぞれの得意分野を生かし、新しい発想で研究を進めていってほしいと思います。

外池俊幸(TONOIKE, Toshiyuki)  E-mail
辞書論
句構造文法
最適性理論による言語研究
生成文法の基本的な考え方を踏まえた言語研究を行ってきた。また、日本語の電子化辞書作りに関わったので、辞書を中心とした文法の構造化にも興味がある。ヒトの特質を考える認知科学全般に関心があるが、最近は、特に最適性理論を言語分析に興味を持っている。
辞書論
言語に関する体系的な知識を、積み上げ、関連付けて、既に学んでいるかどうかが問題になります。学部の段階で、組み立てられたカリキュラムに従って、授業を取り、卒業論文で、個別のトピックを取り上げ、関係する論文を読み、論文をまとめるところまでのことを終えているかどうかです。どれかが欠けている、不十分だと思える人は、そこを補わないといけないということになります。私が担当する内容を中心に、言語学に関する基本的な分野と文献をまとめたページを作ります。詳しくはそちらを参照して下さい。 [CLICK]


  応用言語学講座  

井上 公(INOUE, Isao)  E-mail
第一言語習得メカニズムの解明
これまでは、理論言語学の視点から言語習得を研究してきたが、今後は、言語習得モデルの妥当性をコンピューターシュミュレーションによる評価によって検証していきたいと考えて いる。
言語習得論

堀江 薫(HORIE, Kaoru)  E-mail
言語類型論・認知類型論
日韓対照言語学
語用論・文法化研究・応用認知言語学
博士論文で、日本語の「の」「こと」「ところ」「もの」等の名詞化辞によって形成される「補文」「副詞節」「主要部内在型関係節」などの従属節と、それに対応する東アジア言語(特に韓国語)、東南アジア言語(特にクメール語)、ヨーロッパ言語、アラビア語などの従属節の類型論的比較研究を行った。その際、認知・機能主義的言語学の分析手法を用い、構造と意味のマッピングに関する言語間のバリエーションや通時的な文法化の方向性の言語間対比を行った。その後、日韓語の対比を中心に、モダリティ、文末表現、借用語にも関心を広げ、類型論的な観点からの第二言語習得研究、言語脳科学的研究にも関わった。最近は言語類型論と認知言語学の融合研究(「認知類型論」)および言語間の語用論的基盤の解明に関心を持っている。
応用言語学概論
日本語の研究および外国人に対する日本語教育には、世界の言語の中で日本語がどのような構造的(形態・統語・音韻)的特徴を持っているかという知識が不可欠です。また、他言語と比べた場合、日本語を用いたコミュニケーション行動にはどのような語用論的・社会言語学的特徴、「発想(認知スタイル)」上の特徴があるかを理解することも非常に重要です。私は17年間にわたって東北大学で、日本語の構造的・語用論的特徴を、韓国語、中国語、モンゴル語、ベトナム語、クメール語、マラーティー語などのアジア言語や、英語をはじめとするヨーロッパ言語、アフリカの言語など類型論的に様々な相違点・類似点のある言語との対比を通じて明らかにし、日本語教育の実践に生かしてきました。その経験を踏まえ、応用言語学講座では、皆さんとともに日本語の構造(文法・語彙)、運用(語用論)・習得過程、効果的教育法に関する対照言語学的、言語類型論的、認知類型論的研究を行い、これまで十分に解明されてこなかった日本語の興味深い特徴を明らかにしていきたいと願っています。

奥田智樹(OKUDA, Tomoki)  E-mail
日仏対照言語学
意味論
言語における主観性の問題
これまでは、日本語の助動詞、フランス語の叙法や法助動詞など日仏語のモダリティ表現について、発話理論などに依拠した意味論分析を行ってきた。今後は、より広く機能語全般を対象とすることにより、その背後にある両言語特有の主観性の捉え方の枠組みの、どこに接点が見出せるのかを明らかにしたいと考えている。また、それに関連して、特に日本語の記述に用いられるメタ言語が、英語やフランス語にどこまで翻訳可能かという問題にも関心を抱いている。
応用言語学特殊研究
フランス語の美しさに魅せられてまず仏語学の世界に入り、フランス留学中に日仏対照言語学を通じて今度は日本語の面白さに開眼し、帰国後この専攻に職を得たことに、大変運命的なものを感じました。毎回の授業は、皆さんとともに切磋琢磨し合う修練の場にしたいと考えています。普段から、言葉に関することには常にアンテナを張っておき、疑問に思ったことやアイデアになりそうなことは、必ずメモしておきましょう。そして、授業では、少しでも問題意識を持ったことは、どんなことでも話題にしてください。皆さんとの出会いを通じて、お互いに刺激し合い、高め合っていけることを切に願っています。


  比較日本文化学講座  

前野みち子(MAENO, Michiko)  E-mail
書簡体恋愛小説と近代ヨーロッパ社会
恋愛の比較文化史
ヨーロッパ近代小説に見られる恋愛観は、古典古代や中世宮廷社会 の伝統のいわば継子として、近代社会を背景とする要素を強調しながら、他方思いがけない形で古い伝統を引きずっている。この基本的視点に立って、とりわけ近代小説成立期に一世を風靡した書簡体という形式に焦点を当て、仏英独の作品と社会を分析する作業をしている。この恋愛観は、明治以降の日本の西欧文化受容とも密接に関わっており、この方面についても視野を広げていきたい。
比較文化学原論

大庭正春(OHBA, Masaharu)   E-mail
ドイツ近代・現代文学
比較演劇
ドイツ近代演劇史、日本古典演劇(特にブレヒトと能の比較研究を中心に)
比較芸術論
ヨーロッパの近代演劇史の延長上にありながらその流れからの脱却を試み、新しい演劇の方向を示したドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトと彼の戯曲制作、特に「教育劇」に多大な影響を与えた日本の古典演劇(能、歌舞伎等)との接点をもとに、両者の比較並びに両者の異なった文化的背景を考察する。一方ではヨーロッパにおける演劇論の変遷、他方では日本の能に代表される禅の美学及び芸術論(世阿弥の能楽論)を学び、両者を比較検討し、それらの類似点または相違点等がヨーロッパと日本文化の比較で普遍的なものか否かを考えていく。

渡辺美樹(WATANABE, Miki)  E-mail
児童文学
英文学
児童文学のファンタジーの分野とマジック・リアリストと呼ばれている現代作家との関わりに現在は興味を抱いています。
比較文学論
「子供とは何か」を考えるような講義をしていきたいと思っています。

胡 潔(HU, Jie)  E-mail
平安文学
比較婚姻史
『源氏物語』の基礎研究の一つとして、その背景にある平安貴族の婚姻、居住、呼称などについて研究してきた。最近は、漢文学と平安文学の比較研究も行っている。
比較社会制度論
ある社会の文化を考える時には、比較の視点を用いることが有効な手段の一つです。他の社会と比較することで、その社会の持つ文化的特質が初めて鮮明になるからです。比較の視点を通して、表層的な比較に留まらず、本質的な問題を発見することを目指し、一緒に勉強してゆきましょう。

浮葉正親(UKIBA, Masachika)  E-mail
日本の民俗社会とその変容
韓国のシャーマニズム文化
日本と韓国における民俗文化の再創造
文化人類学的な視点から日本と韓国の民俗文化を研究し、その差異や共通点を検討する。
日韓比較文化論
文化人類学という学問は基本的に自分の目で見たこと、自分の頭で考えたことを重視します。異文化と自文化を往復する複眼的な思考がもとめられます。


  現代日本語学講座  

鹿島 央(KASHIMA, Tanomu)  E-mail
日本語学習者の韻律的特徴
日本語音声教育の方法
日本語学習者の発話にはさまざまな韻律的特徴が観察されるが、その中でも特にリズム現象に焦点をあてている。中心テーマは、学習者のリズムが日本語のモーラあるいは音節といった観点からどのように分析・記述でき、その結果がどのように音声教育に応用できるかということである。それにはまず、日本語そのもののリズムについて音声的・音韻的に分析する必要がある。この点について現在新しいリズム論をめざして多角的に検討している。
日本語音声学

籾山洋介(MOMIYAMA, Yosuke)  E-mail
現代日本語の意味論
認知言語学
言語学の一分野である意味論を専攻し、主に現代日本語を研究対象としている。ここ数年は特に、比喩(メタファー、メトニミーなど)、多義語(ネットワーク分析、プロトタイプ的意味の認定など)、慣用句(比喩に基づく慣用的意味の成立など)といった意味の転用・拡張を伴う言語現象に取り組んでいる。言語研究の究極の対象は意味であり、まだまだ解明すべき課題が数多くあると思っている。
現代日本語学概論

李 澤熊(LEE, Tackung)  E-mail
日本語教育
現代日本語学(意味論)
日本語を学習者の視点で(外国語として)研究している。具体的なテーマとしては、学習者が日本語を学ぶ際に難題とされる分野の一つである意味分析を行っている。現在は語彙・文法項目を題材にした類義表現の分析に取り組んでおり、日本語教育への効果的な応用、特に実用的な語彙・文法指導の方法を探っている。
日本語文法論



  日本語教育方法論講座  

村上京子(MURAKAMI, Kyoko)  E-mail
第1及び第2言語習得
日本語教育におけるテスト開発
教育心理学における第1言語の発達研究はここ2、30年間かなりの成果をあげてきた。しかし第2言語習得に関しては理論を裏付ける一貫した知見が得られていない。教育現場におけるデータの蓄積から習得プロセスに関する研究を行っていきたい。そのためにもデータ収集を含めた研究法、評価法が重要な課題となる。
日本語教育評価論

衣川隆生(KINUGAWA, Takao)  E-mail
日本語教育方法論
学習者ストラテジー
学習者オートノミー
学習者の自律学習能力、自己制御学習能力を養成するために、どのようなコース、シラバス、カリキュラムデザインが考えられるのか、そして、ファシリテーターとしての語学教師にはどのような学習支援ができるのかに興味を持ち研究を進めてきた。研究は主に教室場面をフィールドとしたアクションリサーチの手法をとり、先行研究から得られた知見をいかに教室場面で具現化していくかを探求している。日本語学習者の学習背景、学習動機、到達目標、学習形態が多様化している現在、このような個々の学習者に対応した教育方法論を検討していくことは重要である。
日本語教育方法論概説

石崎俊子(ISHIZAKI, Toshiko)  E-mail
日本語CALL教材開発研究
日本語教育における視聴覚教材活用の研究
コンピュータの特性を最大に生かしたCALL教材開発を聴解および漢字の分野で開発している。又、コンピュータ日本語教育における学習効果を分析し、更に優れた教材に発展及び開発を目指している。
コンピューター支援日本語教育方法論

佐藤弘毅(SATO, Koki)  E-mail
教育工学
日本語教育メディア・システム開発
ICT(情報コミュニケーション技術)を用いて、日本語教育をはじめとする授業および学習を効果的に支援するための基礎研究を行っている。具体的には、電子化黒板を活用した授業支援、日本語教育用コンピュータ教材(CALL)の開発、コンピュータを介したコミュニケーション(CMC)研究に取り組んでいる。またそのすべてにおいて、存在感(social presence)の役割に関する分析を行っている。
日本語教育工学
教育工学研究は「まさかり」に例えられます。他分野の知見や手法を大胆に借りてきて、教育のこと、強いては人間の幸せのために何ができるかを考えます。現代社会は科学も技術も日々目まぐるしく変化しています。常識にとらわれない大胆な発想で、日本語教育に何ができるか、人間の幸せのために何ができるかを考えていきたいと思います。


  助   教  

伊藤信博(ITO, Nobuhiro)  E-mail
食物文化史
絵画史
比較文化史
16世紀〜18世紀において、主として文化史的な視点から、動植物や食物の描かれ方を東アジアの諸国と日本を中心として比較研究を行っている。また、室町や江戸時代の古典受容と新たな文化創造に興味があり、絵巻、写本、版本の研究から、そのような文化創造と現代のつながりを分析している。研究方法として、文学研究による文献学上の本文批判や文学理論の援用、図像学的分析だけではなく、構造分析や象徴論的解釈など人類学的方法論も導入している。
比較日本文化学特論
美術を含めた文化史、文化交流史、食物史はまだまだ研究が進んでいない分野が多く。16世紀〜18世紀の日本を含む東アジア文化史を研究したい方は、ぜひお越しください。中でも、 食物史は中国との関連で、資料も豊富で研究しやすい分野です。また、文学も「争奇物」は、中国、日本それぞれに主題が似たような物語があり、禅林で作られた物語です。研究が少ない分野で、その後の江戸や明治にも再生された物語が多く、文化創造をテーマとした研究が出来ると思います。

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